《気になるあの子はヤンキー(♂)だが、裝するとめっちゃタイプでグイグイくる!!!》436 未経験なのに、テクニックがすごい!
ラブホテルまで、俺を連れ込んだマリアだったが……。
肝心のドキドキさせる映像は、見せられずにいた。
むしろ、ピュアで奧手なの子とじる。
まあ俺的には、好を持てるタイプだけど。
マリア自は己の不甲斐なさに、憤りをじているようだ。
肩を小刻みに震わせて、碧い瞳に涙を浮かべている。
「……ぐすん。せっかくタクトと二人きりなのに、何も出來ていないわ。記憶の改ざんが……」
まだこだわっているのか?
確かに、アンナのコスプレパーティーを越える記憶は、作れていないが。
貞の俺が、ラブホテルへ3回も來ている時點で、充分レアな思い出だと思うけど?
ベッドの上で、バスローブを纏ったマリアが座っている。
かなり落ち込んでいるようだ。
俺はし距離を取り、近くの冷蔵庫からブラックコーヒーを取り出して、を潤わせる。
何とも気まずい空間だ。
これが、あと半日以上あると思うと、苦でしかない。
別に俺が、マリアを無理やり襲ったわけでもないのに……なぜか罪悪が殘る。
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コーヒーを飲み終え、ゴミ箱へ空き缶を持って行こうとしたら、急にマリアが顔を上げる。
「そうだ! タクト、あれならできるわよ!」
と自のを叩くマリア。
「アレ? なんのことだ?」
「ふふん。きっとこのテクニックは、ブリブリアンナじゃ出來ないわよ」
妙に自信があるな。
まあ、元気が出たことは良い事か。
「なにをするんだ?」
「それはね……抜くのよ! タクトの太いのを、思い切り!」
俺は、マリアがラブホテルへ來て、頭がおかしくなったのかと思った。
「抜くって……お前。まさか……」
「そのまさかよ! 私の指ってすごいんだから! 必ずタクトを抜きまくって、気持ち良くさせてあげるわ!」
「ウソ……」
急に下ネタ全開になったマリアを見て、言葉を失ってしまう。
俺とは対照的に、彼は興気味に語り始める。
「タクトって最近、抜いてないでしょ?」
「あ、いや……人並みには……」
「ウソよ♪ 顔を見たら分かるわ。そういうことは、の子に任せるものよ♪」
初めて聞いたんですけど。
自家発電は、己が手でするから、って意味だと思うんだけど。
の子がしてくれるものなの?
「そ、それはダメだ……俺たち、まだそういう関係じゃ……」
優しく斷ろうとしたが、マリアは首を橫に振る。
「いいえ! 絶対に抜かせて。大丈夫、痛くしないわ! 私、こう見えてたくさんの人を、抜きまくっているのよ」
まさかのビッチ発言である。
「なんで……?」
「パパがよく言うのよ。『マリア。そろそろ抜いてくれ』って。だから、私が毎晩抜いてあげているの♪」
「……」
俺以上に、ヤバい家庭がいた!?
~20分後~
「どう? タクト。気持ち良いでしょ?」
「あ、ああ……」
確かにマリアのテクニックは、最高だった。
ベッドの上で、膝枕をしてくれる神対応。
そして、銀の道を手に持ち、俺の額にれる。
ブツン……と何かが引きちぎれる、音がした。
最初は痛かったけど、しばらくすると、気持ち良くじられるようになった。
なんだか、眠たくなってくる。
確かに、これは昇天すると言っても、過言ではない。
「もう~ タクトったら、相當溜めてたわねぇ? 抜きがいがあるってもんだわ♪」
そう言って、ピンセットで俺の眉を抜く。
彼が表現する「抜く」とは、を抜くことだ。
俺が想像していたような、卑猥な行為はなにもない。
マリアのパパさんが、夜な夜な抜いてほしいと、リクエストするのも分からんでもない。
だって、気持ちが良いもの。
「ねぇ、タクトって眉を抜くの、初めてでしょ~」
「ああ……こんなに気持ちが良いなんて……うっ!」
最初こそ、チクッと痛みが走るけど。
その後の快ったら、やめられない。
「ほぉら、見てごらんなさい。こんなに溜めていたのよ♪」
そう言って、手の甲を見せてくれる。
彼の白い手に、たくさん並ぶ眉たち。
黒い蟲みたいで、気持ちが悪い。
「うわっ……」
「男の人って、眉あまりいじらないものね。今度から定期的に、私がメンテしてあげるわ♪」
「ああ……」
この時、俺は半分以上、意識がなかった。
眠たくて仕方がなかった。瞼が重たい。
気がつけば、夢の中へとっていた。
『あはは☆ タクト~ こっちだって~☆』
お花畑の前をミハイルが走っている。
デニムのショートパンツを履いていた。今日もその小がたまらない。
俺は一生懸命、彼の元へ追いつこうと必死だ。
『ま、待てよ。ミハイル!』
『嫌だよー! だって、タクトが悪いことしてるもん!』
『悪いことってなんだよ?』
急に立ち止まるミハイル。
俺はやっとのことで、彼の元へたどり著く。
そして、ミハイルの肩を摑んだ瞬間。
彼の姿が、一瞬にして変わってしまう。
『タッくん……なんでラブホテルへ、マリアちゃんと行ったの?』
裝したアンナに変していた。
顔が悪く、自慢のエメラルドグリーンは輝きを失せている。
『そ、それは……』
『なんで、アンナとミーシャちゃんを裏切ったの?』
『違うんだ……聞いてくれ!』
必死に弁解しようとするが、アンナは靜かに首を橫に振る。
そして、幽霊のように、ゆっくりとその姿が明になり、消えて行く。
『待ってくれ! アンナ!』
俺が止めても、彼は黙って背中を見せる。
最後に一言だけ、アンナはこう呟いた。
『ごめん。もう無理かも……』
「待てっ! アンナ!」
宙に手の平をばし、彼を引き留めようとした。
しかし、目の前にあるのは、見慣れない天井。
そうだ……今は、マリアとラブホテルへ來ていたんだ。
眠っていたのか?
とりあえず、を起こそうとしたその時。違和をじる。
両腕がベッドの柵に、縛られていたからだ。
それもドラマで見るような、銀の手錠。
「誰がアンナですって?」
聲の方向に視線を合わせると、鬼の形相でこちらを睨んでいるマリアがいた。
しかも、俺の間の上にまたがっている。
完全にマウントを取られていた。
「えっと……これは、なんのプレイ?」
一、このあと。俺はどうなるんだ。
処の次は、貞を奪われるのか……。
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