《凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ〜TIPS€ 俺だけダンジョン攻略のヒントが聞こえるのに難易度がハードモード過ぎる件について〜【書籍化決定 2023年】》145話 逆さ富士登頂戦 その3

「味山只人! 突っ込むで! 歯ァ、食いしばり!!」

「了解、指定探索っウ、お、おおおおおおお!?」

加速、加速、加速。

ひとつ、ふたつ。八咫烏の翼がはためいた瞬間、世界が置き去りに。

『めんどう、めんどう、めんどうですねえええええ!! あああ、もう! このは戦闘用じゃないのですが! 土塊や、土塊や!」

土の塊が飛び続ける。

だが、そんなもの、もう當たらない。

2028年以後、指定探索者の認定要件には公表されていないものが存在している。

「行く、行く、行く!! ウチは、今度こそ! 責任を果たす!!」

『ピョオオオオオオオオオオ!!』

今や、健忘癥にて世界が忘れたある存在。

燦然と輝く、合衆國の"52番目の星"にして、嵐を征服した英雄。

その特異點は、世界のルールを変えた。

もしも、その英雄が世界に牙を向けた時、いったいどうなってしまうのか。

『なんで、なんで當たらない……? 八咫烏、早い……!』

世界は英雄を恐れていた。

その英雄を讃えつつ、恐れていた。

故に、その対抗存在を求めた。

「はははは!! 空にあるウチと八咫烏を止めたいんなら、嵐くらい降らしてみんかい!!」

2028年以後の世界。

正確に言えば52番目の星が出現した以後での指定探索者の定義とはーー。

「凄え……」

"52番目の星"。

アレタ・アシュフィールドに何らかの形で対抗出來るか否か。

全てのアレタ・アシュフィールド以外の指定探索者は"52番目の星"との有事に備え、認定されている。

その中で、ニホン指定探索者、熊野ミサキにニホン政府が見出した価値とはーー。

「抜けた!!」

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「は、やっっ!!」

《八咫烏……!! 使い走りなだけはありますねえ〜!」

"ストーム・ルーラーの支配空域において、航空優勢の確保、及び、ストーム・ルーラー、もしくはアレタ・アシュフィールド本人への突貫"

英雄の招ぶ嵐の中で活をする事を前提に選ばれた彼と八咫烏は、止まらない、止まるわけがない。

土塊の塊の大群を抜ける。

逆さまに、下に垂れるように浮くアサマ、その上にあぐらをかいて浮かぶ班長。

イズ王國を形する魔と探索者を隔てるものはもはやなく。

「ぶっ殺す」

「行く、でえええええ!!」

『ピョオオオオオオオオオオ!!』

《なんで、なんで、こんな、気付いたら……!》

班長。

その存在にとって、この事態は理解不能な出來事だった。

全て、うまくいっていた。全て思い通りになっていた。

目障りなガキも、の程知らずの依代も全て下し、アサマという存在の掌握も完了していたのだ。

企の準備は全て終わっていた。

なのに、たった一日で。

「味山只人!! このまま突っ込む、とどめは頼むで!」

「ん、マぁかせろ!! ぶっ殺してみせましょうよ!」

この男だ。

この男。味山只人。

コイツが全てを臺無しにした。

《そういうのはぁ〜私のやりたいことなんですよ!! お前のような下らない存在が〜邪魔をするんじゃ〜ない!!》

ぱちん。

合掌。

《さあ、アサマ。仕事をしなさい。あなたの嫌いな強い男が、迫ってますよ》

《あ、ああ、アアアアアアアア!!》

どろどろどろ。

無理矢理にかされるり人形のように、アサマのき出す。

べちゃっ。

腐った果実が潰れるように、その中が破裂、闇が八咫烏ごと味山達を飲み込もうとーー。

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「ヒッ……」

『ぴよ』

熊野と八咫烏。

由緒正しいこの國の創世記からの縁たる彼たちにはそれの恐ろしさがわかる。

その闇の向こうにあるは、の國。

人が決してれてはならぬ、向かってはならぬ生なき場所ーー。

TIPS€ アサマのは幽世と繋がっている

TIPS€ 警告 熊野ミサキが死亡するぞ

TIPS€ 警告 八咫烏が消滅するぞ

「いっつもこれかよ!! まあいいやァ!! 熊野ォ!!」

「え?」

『ぴろ?』

一瞬速度を緩める熊野と八咫烏。

たちは、きを止めた。

ぴょーん!

の翼から飛び跳ねた味山の姿に。

「お先!!」

「お先って、アンタ、ちょ、マジで何してはるの!?」

「あのバカぶち殺すのは任せる! アサマは俺がけ持つ!」

《あ、ああああああ》

じゅぷ。

味山を飲み込む闇。

バスケットボール程度の黒い玉となって空に佇む。

「ッーー! 行くで、八咫烏!!」

『ピョオオオオオオオオオオ!!』

闇が、アサマが落ちてゆく味山だけを追いかける。

八咫烏がそのまま進む。

イズの夜の中、2つの決著がつく。

《熊野、熊野ミサキ! 再びですかぁ〜再びこの私に立ち向かうのですかぁ〜? 私に敗れ、アサマに敗れ! 彼らを裏切ったクソ雑魚のあなたがぁ〜!?》

「じゃかましい!! ウチは生きてる!! あの子らを死に追い詰めたウチが生きてる! この命は、お前を始末する為の命や!! お前を殺す為なら、どんだけ恥さらしたろうとも構わんわ!」

《厚かましいですね〜、あの男に化されましたか〜? ならもう一度思い出させてあげますよ〜。相の差って奴を。貴程度では及つかない本當の神を!》

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班長が、パンと手を鳴らす。

《権能発、"還らずの矢"》

班長の手元に、気付けば簡素な木の弓が。

《うざったい鳥類は撃ち落としてしまいましょう、なあに、もうそれを咎めるバカもいませんし》

それは古い神話の再現。

知らせを告げる翼あるものを必ず殺す概念武裝。

熊野と八咫烏、ニホン神話という絶対的な拠り所により存在の強度を高めている者にとって必殺となる。

ぶるる。

熊野と八咫烏。

背筋に冷たさ。アサマのの國を目にした時と同じ覚。

進むな、逃げろ、滅ぶ。滅んでしまう。

わかるのだ、その存在には勝てないと。

逃げろと囁く本能、しかし。

「ふざけんな、この期に及んで止まれるわけないやろ」

『ピョオオオオオオオオ』

熊野はもう見てしまった。知ってしまった。

味山只人を。

恐怖と死を笑い飛ばして進む探索者の存在を。

ーー後を任せます

「2度はない、2度目の裏切りはない!!」

味山が屆けた敗北者の最期の言葉。

もうその真意すらわからない言葉だけが、熊野を支える。

その言葉に唾を吐くことはできなかった。

《愚か、ですねえ》

きりりり。

弓矢が、引き絞られて。

TIPS€ 神話攻略・再現が発生

TIPS€ 熊野ミサキの死亡が確定する

TIPS€ 八咫烏の消滅が確定する

ーーあそびたい

闇の中、味山只人は聲を聞いた。

ーーおかあさん

闇の中、味山只人は泣き聲を聞いた。

ーーなんて哀れな

闇の中、味山只人は嘆きを知った。

それは悲劇だったのだろう。

人の信仰によってひっそりと存在していた山に住む古いモノ。

親に捨てられ、山に置いて行かれたこどもたち。

されることの暖かさも、遊ぶことの楽しさも知らず、冷たく暗い夜の中に死んでいった子どもたち。

それがアサマ。

子を憐れんだ零落したカミサマと、親にされなかった數多のこどもの習合

これがアサマ。

拡大し、膨張し続ける人の世界の速度についていくことの出來なかった者たち。

の進行により庇護者を必要としなくなった民は神を必要としなくなった。

早すぎる世界の膨張は、親にされない子を増やした。

必要とされなかった神。

必要とされなかった子。

ーー寂しい

ーーくらい

ーーこわい

ーーおかあさん

ーーみて

ーー誰か、私をみつけて

犠牲者だ。弱者だ。

哀れで可哀想で、誰にも見てもらえなかった、誰にも顧みられなかった悲劇のーー。

TIPS€ 警告 アサマ神話発 その効果、同した者への神汚染

ーーあそんで。

ただ、それだけの悲しいがたーー

TIPS€ 対抗技能保有

「でも、それが俺の邪魔をしていい理由にはなんねえんだよ」

TIPS€ 技能発"完された自我"

TIPS€ お前には他人が必要ない。故に他人を理解することはない、つまり、他人に同することもない

TIPS€ アサマによる神汚染、その全てを無條件で無効化。

「アサマァ!! てめえがどんだけかわいそーな奴でも! お前がどんだけ優しい奴だったとしても!」

ぼおう。

ぎゅち。

じゃきん。

定命の者であれば己の姿形をすら忘れるの國において。

その男の自我は決して溶けない。

右手には火が。

左手は骨の刃へ。

首にはエラが。

「俺の、邪魔ァすんならァ!! 殺すしかねえよなァ!!」

味山はアサマを対等な敵として。

《あ》

ばちゃん!!

闇を切り裂く。

黒い玉が割れて、歪な耳の面がはみ出る。

《は!?》

《ああ……》

黒い玉が、アサマの形に変わっていく。

パン! 弾ける、耳男がアサマのから弾きだされて。

《……あそんでくれて》

大上段。玉の部から弾き出された反で上に打ち上がる耳男。

眼下にはアサマ。

耳の面から覗く目と襤褸の隙間から覗く闇が視線を合わせて。

「殺し合いごっこ、それなりに楽しめたぜ」

《ーーありがとう》

ずばん

TIPS€ 神話両斷

骨の刃が、山の怪、神に等しいホラーを真っ二つ。

「セラフ!!」

《む、むむむむむ〜熾天使なので、余裕で、す!》

白いが、味山を包む。

ぱしゅっ、消えた。

同時に、熊野へ向けて班長の手から弓矢が放たれて。

《えっ》

「よお、飛び道たぁ、騒だな」

ぱしゅっ。

の羽が舞い散る中から、耳男が現れた。

神話。

因縁のある者に対しては死そのもの、滅びの運命そのものであるはずのその矢も。

「まあ、俺には関係ねえかァ」

かきん。骨の刃が矢をはたき落とす。

《味山ァ!! 味山只人お! なんですか、お前は本當にいい!!》

「班長ォ! 悪いがイズ王國、今日で辭めさせてもらいまああす!」

《お前國したの昨日だろうがぁぁぁぁ!!》

もちろん、味山は宙に浮かべない。

ぱししゅ。

また味山が消えた。

世界一似合わないで出來た白い羽が空を舞う。

耳男の空中の移をセラフが手助けする。

《簡易的異界創世による転移……!? おのれ、ハルアキラのような真似を!!》

「何言ってんだ、てめえは! これから死ぬってえ、時にぃよお!!」

ぱしゅ!!

味山が、班長の真上に転移。

「止めの時間だ!! タマ置いてけや!」

上段、耳の大力によって振り下ろされる骨の刃。

班長の頭目掛けて。

《私が死ぬわけないでしょうがァ!! 縁起でもないことを言うんじゃあない! 定命のカス風がァ!!》

ちゅど、ちゅどむ。

土塊の杭が、味山の、腹を貫く。

ブレる骨の刃、落ちていく味山、ニヤリと笑う班長ーー。

「おいおいおいおい、なにほっとしてんだテメェは、言ったろ? お前はーー」

班長が、上。

耳男が、下。

落ちていく耳男の笑い。

班長が、目を向いて。

「かしこみかしこみ、奉る」

《アッ》

音を超え、空を駆け。

三本足の

この國において、勝利に導くとされる導きの神の使い。

夜空を裂いて。

落ちていく味山の頭上を、軌跡を描きがーー。

「てめえは死ぬ。でも、殺すのが俺だとは一言も言ってねえよなァ」

《きさ、まっーーあーー?》

「借りは、返すで」

黒い軌跡を殘す超高速、大質量。

最高速度に達した八咫烏が、すぐそこ。

「たいがいにしとき、もう付き合うてられへんけど」

《あ、あああああああああああああああ!?!》

衝突。

ぶりん。

上半と下半。真っ二つ。泣き別れ。

八咫烏の突進が、班長のを引き裂いた。

《ちく、しょう……まさ、か、こんな所で、この素が……イズ王國が、まだ、ニホンに、何も……まあ、でも別にーー》

班長のがボロボロと黒く染まり、崩れてゆく。

人間の死に方ではない。

「味山、捕まり!! よし、キャッチ!」

「うおっと! ……ナイス熊野、でも、し待てよ」

落ちる味山は八咫烏によってキャッチ。ふわふわの羽の中起き上がる。

「どうかしはった? ……やった、やったで。あのタコ、今度こそぶちのめしてやったわ……」

「…………」

ズグズクと消えていく班長。

アサマではなかった。

このイズ王國の実質的な支配者は、この男。

《ふふふ〜まあ、いいです〜既に、數多の仕込み、數多の用意は……終わった、次ので》

味山の耳によく屆くその男の戯言。

お約束の中ではそれはきっと、主人公たちには聞こえないヒント。

だがーー

「あ?」

TIPS€ 班長ーー素の討伐により神話攻略進行

TIPS€ 神種"天邪鬼"一部報開示

TIPS€ 神種"天邪鬼"は権能により數多のを保有している

「ああん?」

この男は、主人公ではない、

そして、あまりにも無法で無な力、ヒントを聞く力によりソレの正が全て。

「熊野、八咫烏」

「どないした?」

『ぴよ?』

「すまん、またキャッチ頼むわ」

「は?」

『ぴ?」

と、八咫烏。

バカの言葉に対し、主従が、同じように首を傾げて。

ぴょーん。

《ははは〜……次、次です、この恨み、忘れませんよ〜……えっ?》

味山がまた、八咫烏から飛び降りた。

がしり。

《え、え、え? なに、なん?》

かと思えば、消えながら落ちていく班長の上半を落下しながら摑んで。

「お前、なんかこのままじゃ完全に死なねえらしいな」

《……は、え? な、んで?》

恐怖。

それでしかない。

自分しか知らない、自分の存在を確立させる

これがあるからこそ立していた超越的な態度。

「あれかァ? 本が別にいるパターンのやつか? それとも殘機が沢山あるタイプか? それか死に戻りとか出來る奴か? めんどくせえなァ」

《な、な、なんで……それをーー》

「まあいいや、関係ねえ。なあ、おい、班長、いや、天邪鬼」

《ひっ》

ボロボロと崩れていく班長の、ねろりと耳男の面がその顔に薄して。

「俺の顔、俺の聲、俺のこと、よおおく覚えとけよぉ。この顔だ、この聲だ、俺はコレだ」

それは人間が神へとかける呪い。

「お前がどんな姿で、どんな場所で、どんな方法で余計なことをやらかしても俺は必ずやってくる。一度殺してダメなら二度、二度でダメなら三度、四度、五度、六度、何度も何度も何度も何度も殺して、お前の邪魔をしてやる。いいか、よく聞け、俺はお前の敗北と失敗そのものだ」

《あ、ああ……》

「ギャハハ……! ギャハ!! ギャハハハハハハハハ!! お前さあ! なんだよ、その顔はぁ! 笑えよ! お前ずっとヘラヘラしてたじゃんかよ! ギャハハハハ! 俺はよお、ずっと、ずっとお前を見てんぞぉ!」

笑う、嗤う、わらう。

果たしてこのイズ王國で最も禍々しいものは神か、人か。

《ひ、ひ……お前、お前は……》

「アレフチーム、アレフ4。味山只人だ」

がつ。

班長の首を味山の左手が摑み。

「またな、次の悪だくみを楽しみにしててやるぜ。クソ神」

《あ、あ、あああああああああああああああああああ!?》

ぼおおおおおおう!!

火が、天邪鬼、その數多ある多くの一つを焼き盡くして。

《燃やす必要ないだろうがぁああああああああ……》

「気分だよ!! 悪い奴ァいいなァ!! 思い切り燃やしたらこんなに気分がいいやァ!! ギャハハハハハハハハハハ! ンギャァーッハッハッハハ!!」

TIPS€ 悪神焼卻

チリ一つ、悲鳴一つ殘さずに。

この地に巣食った神種が狩盡くされた。

たった、一日で。

人類の最前、その4番手が現れただけで。

味山の笑い聲だ。殘ったのは。

もう天邪鬼は笑えない。

心底理解出來ない気悪い蟲を見つけた時のような顔で、イズ王國の黒幕は溶けるように消えていった。

「ギャハハハハハーーハッ!? あ、やべ、お、おおおお!?」

そういえば落ちている、凄い速度で。

風の音、自分の笑い聲、耳がバカになっていく。

雲が、世界がすごい速度で流れて。

「こんの、バカ!! 何してはるの!? 正気か!?」

『ピヨリン』

どぶっ。

ふかふかの羽が、味山をけ止める。

熊野が目を吊り上げながら、おおいにんで。

「お、おー。わりい、悪い。ノリノリになっちゃってよー。でも、熊野、やったな」

ヘラヘラ笑う味山。座り込んだまま熊野に向けて拳を突き出して。

「も、もお……なんなん、ほんと。あんた、ほんま、意味わからんわ……でも、ああ、やったで」

をコロコロ変えつつ、熊野もまた最後にへらっと笑う。

2人の探索者の拳がこつんとーー。

《あ、あのおおおおおおお!! 最前の子よ! 人の子よ! 熾天使からお知らせなのですが!! そ、そろそろ限界です、あの、いや、無理とかじゃないけど、そろそろキツイかなと!》

「「ん? あ……」」

悲鳴のようなびのような熾天使の聲。

眼下、イズの夜空の下には逆さ富士。

白く燃え盛る天使の翼が必死でもがき、なんとかそれを持ち上げようとするもーー

「あかん……逆さ富士が消えてない……なんで、なんでや……」

熊野が消えりそうな聲を。

TIPS€ 熾天使は翼をもがれたせいで本來の能の4割での現界となっている

ーーはい、4本目エエエエエエエ!! ギャハハ! もう半分もねえぞ! 聖書の新しい見出しは決定だなあ!

「あ」

味山が固まる。

心當たりが、ありました。

「っべ」

ダラダラと汗が垂れ落ち始める。

あかん。マジで。

「ど、どないしよ……こんなにやって、なんで、逆さ富士が……」

熊野の呆然とした聲。

TIPS€ もしも、お前がセラフの翼をもいでいなければ逆さ富士を無力化も可能だった

味山は別の意味で呆然としてきた。

「いや、熊野、熊野さん、落ち著いて、だ、大丈夫、これ、今考えてるから」

「こうなったらウチが、ウチと八咫烏が、富士を……」

『ピヨ』

TIPS€ イベント【東征熊野牟須神】條件達

TIPS€ 神的に長した熊野ミサキと八咫烏の消滅と引き換えに、神種【東征熊野牟須神】を顕現する事が可能

TIPS€ 【東征熊野牟須神】であるならば逆さ富士への対応も可能※ただし、ニホン國土に異界"浄土"が出現する

あかん。

味山がぱっつん前髪の巫服黒髪合法ロリな熊野を見て戦慄の表を浮かべた。

「ウチには、出來る……ああ、なんや、これ、聲が聞こえる……」

あかん。

なんかスピリチュアルな顔をしている。

「いかん! いかんいかんいかんいかん!! 熊野! いったんストップ! それ厄い! どう見ても罠の厄イベントだわ! ほんとやめて、一回やめて!!」

なんでいつもこうなるんだ!

味山がわりとパニックになりつつーー

TIPS€ リワードリスト解放

「お?」

TIPS€ お前には深淵からの報酬をけ取る資格がある

TIPS€ 報酬を確認しろ

「おお?」

きいいいん。

耳鳴りが、酷くーー。

TIPS€ 3つ以上の"神の殘り滓・伽噺、もしくは神の殘り滓・古代生"を所有した狀態で腑分けされた部位のを多くれ、なおかつその狀態で3回以上、神種との戦闘を生き殘る、またその際、神種へ"恐怖"の狀態異常を與える

TIPS€ "耳男"の更なる進化の可能を発見

TIPS€ 報酬名【神への道】

「おっ〜……」

厄い。

だが、味山の顔は、その表はーー。

読んで頂きありがとうございます!ブクマして是非続きをご覧ください!

8月発売の凡人探索者2巻はまた特典SSたくさんありますのでおすすめです。今書いてます。

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