《問題が発生したため【人生】を強制終了します。 → 『霊使いで再起しました。』》

『……ここまで私に手を煩わせたことは、褒めてあげるわ』

盾の創造者は、意識が無いハルナのを、再び地面へと放り投げた。

――ドサ

ハルナのが、防を取ることなくモノのように地面に倒れ込んだ。

そして、上からハルナの姿を見降ろしながら満足げに見下ろす。

『……やっと……ようやく、私のむ世界が創り出せるのね……隨分と手を煩わされたけど、これも次の世界を創るための教訓とさせてもらうわね?』

盾の創造者は、頭上に氷の剣を創りだした。そして両手でその剣の柄を握りしめ、ハルナのの上に狙いを定めた。

近くで見たいたラファエルは、聲を出してその行を止めようとしたが、サヤの周囲にいる人型のことを考えるとすぐに行に移せないでいた。

『それじゃあ……さようなら』

そして次の瞬間……

――ドッ

『……っ!』

剣がハルナを貫くと同時に、く目を閉じて顔を逸らした狀態のラファエルの耳に嫌な音が屆いた。

ここから先はハルナの力を借りることができず、殘っている味方はサヤしかいない狀態となった。

本當は、自分のを投げ出してまでもハルナのことを救いたかったのだが、このはサヤからの指示により”最終手段”として殘しておかなけらばならないため、その行はとることができなかった。

『……ぐ』

が貫かれる音の後に、小さな聲がれた。ハルナと同じ聲だが、人からではない特有な発聲であるため、ラファエルはそのことを不思議にじた。

――?

ゆっくりと目を開けると、そこには脇腹から剣が貫かれた盾の創造者の姿が見えた。

その剣は、ハルナがサヤとラファエルを守るために創られた壁の向こうから放たれたものであった。

盾の創造者の剣はハルナのを貫く直前で止まっており、ハルナは依然意識はない狀態だがそのは無事であることを確認した。

「……どうやら間に合ったみたいだね。アタシの友達になんてことしてくれてんだよ?」

『――さ、サヤ様!?』

ラファエルは壁の向こうから姿を見せるサヤに対し、無事を喜びその名を呼んだ。

盾の創造者は不意打ちを喰らったが、それに対しては痛みをじてはいない。だが、人のをしているため、その存在がダメージをけたことによって低下しているためうまくかせないでいた。

盾の創造者の剣はその手からり落ちて、ハルナのに落下する。だが、垂直に落ちずに斜めになって落下したため、その剣先はハルナを貫くことは無く、に當たりその弾力で弾けて地面に落ちた。

それと同時に、盾の創造者がその剣の形を維持することができなくなったため、元素となり空気中へと還っていった。

サヤはけなくなった盾の創造者に近付いていき、脇に刺さった剣の柄を握り、數回上下左右にかした。だが先ほどと同じように、かすことは出來ないが、痛みをじている様子はなかった。

『……あの者たちに監視させていたはずなのに、どうやって?』

「あぁ、アイツらはアンタのことを裏切ったんだよ……」

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