《異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します》変化、そして思案
すぐに剣を振り下ろしてその氷の本部分を叩き割る。
ヒビがったのであとは力づくで剝がし、その場を離れる。
すると広がっていた溜まりが殺(や)ったと思っていたアイスネークの姿へと形をして行く。
しかしその姿に先程までの不格好さがなくなっている。
いや、大きさは先程までと同じだが形はレッサーと同じだ。
そしてアイスネークの首元から二頭の頭がび、すぐに三へと増える。今度はヒュドラに近い見た目とった。
それに反応してシンとウがいたらしく頭もく。
どういう事だ......? レッサーから進化してあの不格好さではないのか?
種で分かれている訳ではない?
全てが同じだとしたらなら何故先程まではあんな不格好だった?
戦闘を経て進化した?
......はは、ダメだ。全ての事が分からない。
未知の魔獣ではあるがここまで今までと違うといっそ笑えてさえくる。
「足、大丈夫か?」
一度距離を取り私の近くまで戻ったシンが心配して容を訊いてくる。
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攻撃をけた所か足に殘る氷の塊を見ての質問だろう。
おっと、先程の一撃からしてこれも魔獣の一部だ。何があるか分からないし、早い所取ってしまうか。
よく見ると足からが垂れている。
剣の柄で足に絡みついている氷を砕く。
チッ、しに殘ったか。
數回叩いて剝がれ落ちた欠片に途中で突起が折れた跡がある。
こればかりは下手をした自分が悪い。何も起こらない事祈るのみだ。
「あの魔獣、どう思う?」
私一人では考えが追いつかないので二人に尋ねる。
「雑魚、と言いたいが全員倒せずにいる。厄介な(もん)を手懐けてくれたもんだ」
前線から戻ったウが答える。
ウの言う通り雑魚ではある。しかし特段攻撃力や防力がある訳でもないが再生や蘇生のせいで倒し切れずにいる。
この魔獣があの子供によって使役されているとするなら、ただ子供を始末すれば解放されて終わりだった。
しかしこの魔獣が解放され放置するのはよろしくない。
もちろんそれを対処するのは冒険者や國の騎士の仕事ではある。
が、この近さはマズい。王都に近過ぎる。
なくともアイスネークだけでも処理しておかなくてはならない。
「すまないがもうしばらくの間は各自で魔獣を対処してくれ!」
するとシンが前にいる仲間達に自己で対処するよう伝える。
何故だ? 確かに不覚は取ったがこの魔獣なら我々三人で全て相手出來るはず。
だから各自でやらせる意味はないだろう?
「コ、やらせる意味ならあるからな」
そんな私の心を読んだかのように先に答えてくる。
「あの魔獣が復活してから戦闘をしていないから仕方ないが、あれは徐々にくなっている」
シンが魔獣の狀態について教えてくれる。
徐々にくなっている? 鉱石の魔獣や魔核持ちの魔獣なら納得は出來る。
しかし先程の一撃では核を切れなかったため有無は分からない。
そのためあり得ない話ではない。ないが、面倒に鬱陶しいが追加されて結果面倒になるとは。
はは、もうあの魔獣がどんな生命なのかと興味すら湧いてくる。
「恐らくあの小さい方も同じ特だろう。でなければ再生や蘇生があったとしてもあいつらがあの子供を始末出來ていないはずがないだろう」
さらにシンが続ける。
なるほど。その仮説は納得が行くし、恐らく正しいのだろう。
「なら尚の事全てを処理する方が良いな。それも即刻に」
こちらに向かって來る頭の殆どを一人で対処していたウが力技だが正しい対処法を述べる。
「だが先程の一撃で核はなかった。頭部、、腹に核がないとすると一どこにある?」
「いや中央で狙えばあるだろう。あの斬り方だったから當たらなかっただけであろう」
私の問いにウが答える。
しかしその回答に納得がいかない。
「それはない。私はそうならない様に切った。それでもったすらなかった」
あの斬り方と言われたがどちら側でも核にれる様にして切った。
そのためし不服に思う。
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