《問題が発生したため【人生】を強制終了します。 → 『霊使いで再起しました。』》

できる事なら弾き飛ばした小石の発で、盾の創造者へのダメージを與えたいと考えていた。

しかし、盾の創造者はサヤの考えを見抜いており、”同時に対応させない”という対策を取ってきた。

サヤ自も気絶からは覚醒したが、その時のダメージも抜け切れていない狀態で今回の至近距離での発の影響もけてしまっている。

「……はぁ、はぁ……ぐっ……」

サヤは痛みをこらえながら勢を立て直し、盾の創造者を正面に見據えながら周囲の人型の存在に注意を向ける。

そして再びポケットの中にいれた小石を一つ摑み、次の攻撃されるタイミングを見計らう。

(石も……あとし……どうする?)

足元を見まわすが、城の中庭には芝生のような草が敷き詰められている。常に綺麗に整理されているこの場所には、サヤが使えそうな小石が見當たらない。あったとしても散らばって存在しているため、拾いながらでは相手に隙を與えてしまうことになる。

ラファエルに創り出してもらおうと考えたが、今のラファエルは風の屬を他の大霊たちに別けてしまったために土の屬が扱えないことを思い出した。

(くそっ……ハルナがいれば……)

「―――っと!?」

これからの対応をを考えているうちに、サヤは一瞬周囲の警戒を怠ってしまっていた。

「ぐっ!?」

『サヤさま!!』

発音が數回時間差で鳴り響き、最後の一つを完全に躱し切れなかったサヤは地面にうつ伏せの狀態で吹き飛ばされた。

地面に両手を付き、何とか起き上がろうとするサヤの姿を見てラファエルはホッとするも、自分の周りにも小さな人型によって取り囲まれているため、手を貸すことは許されなかった。

『……ふふふ。油斷してたのかしら?それとも、もう立ち向かう”手”がないのかしら?』

嬉しそうに、サヤの無様な姿を見る盾の創造者は小さな人型と共にサヤとの距離をめてくる。

「何言ってんだよ、アンタこそ油斷してんじゃないの?」

そう言ってサヤは、油斷している盾の創造者に対し瘴気の塊を連続で打ち放つ。

その攻撃を盾の創造者は、その全てを片手だけでけ止めた。そのため攻撃は全て被弾し、盾の創造者の手は指は千切れ皮一枚でつながってるような狀態で、痛々しい程に変わってしまっていた。

それでも痛みをじることは無く、ぶら下がった指を反対の手で躊躇なく引き千切ると、また先ほどの剣でけた傷跡のようにゆっくりと復元されていった。

『もう、おしまいなの?アナタの行は結構參考になったのだけれど……もうこれ以上何もないなら消えてもらってもいいかしら?』

そうすると、サヤの腕と足に人型の存在がしがみついていき、サヤのきを奪っていく。

「ぶっ」

強制的にうつぶせの狀態にさせられると、サヤは顔を地面に打ち付けた。辛うじて橫向きになり、鼻の頭を打ち付けることは免れたが、その橫顔にも小さな人型が張り付き呼吸を制限されて息苦しくなる。

『これだけの數で発させたら……いくらあなたでも無事じゃすまないでしょうね……それじゃ、さよなら。楽しかったわよ?』

その言葉を聞きながらサヤは、最後に見えた顔に張り付く人型が怯えている表が目に焼き付いて離れなかった。

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