《ほんじつのむだぶん》23年8月11日號『はっ、早まるな!』

貴重なお時間を割いて、

無駄文に目を通してくださいまして、

誠にありがとうございます。

一般的には今日からがお盆。

休暇を取られる方もおられますが、

そんな中でもインフラを

支え続けられる方々には

謝の念を抱かないとなりません。

それなのに、し前に

就活報サイト

【底辺の職業ランキング】の記事が

公開されて炎上沙汰となりました。

「何を底辺職と思うかは人それぞれ」

と、前置きがあったようですが、

反論されないのをいい事に

言いたい放題の貶し放題。

記事を読まれる方が主に

就職活中の學生で失敗した時に

底辺職に就くのを拒みたいのなら

真剣に活するよう檄をれる

つもりで煽ったのでしょうが、

會員制のオンラインサロンで

発表されるならまだしも、

見ようと思えば

誰でも見られる場所で公開するなら

別の記事に差し換えようと

一考しかなったのか、

それともできなかったのか。

前置きは免罪符ではありません。

閑話休題(それはさておき)……

マクラのお話でも

早まるなと言いたくなる話ですが、

本題のスチャラカと見事に被って、

「そんな事もあるんだねぇ……」と

しみじみ思える無駄文です。

肩の力はお抜きくださいね。

今のご時世、スピードが第一。

今後流行の風をけそうなものに

早々に先鞭をつけ、

周りが耳目を引き出した時には

既に一歩も二歩も先んじて

風上に立つ事ができ、

風下から追い抜こうとして

同じ土俵で四つに組むには

力的にも神的にも中々厳しく、

相手を上回れると確証を持たない

限りは相手をするのを避け、

自分が如何に優位な立てる場所を

模索する方が賢明です。

勝てる相手としか戦わないのも

孫子の兵法です。

一歩外に出ようとするだけで

覚悟が求められるほどの酷暑続きに

でも日傘、または晴雨兼用の

傘も認知されるようになりました。

蒸すというか焼ける屋外、しかも

影を形する建もない場所を

數分歩くだけでも拷問になる中、

思わず二度見……ならぬ二度聞きを

する聲が聞こえてきます。

つくつくほーし……

つくつくほーし……

つくつくほーし……

クマゼミの大合唱の中を

劈(つんざ)いたツクツクホウシ。

ヒグラシと共に初秋を告げる

先駆者で初鳴きを聞きますと、

過ぎゆかんとしている夏に

思いを馳せたくもなるわけですが、

日中の最高気溫が

で最も高かった枚方市とは

目と鼻の先で、

第2位を観測した奈良市では

めどころか、いたずらに暑さを

助長させるばかり。

ツクツクホウシ的には

いち早く蟲になれば

メスに出會うチャンスを増やせて

子孫を殘すには有利に立てる。

そんな事を考えはしないでしょうが、

同種の聲しか聞こえない中で

劈かれては

「はっ、早まるな!」と

聲はすれども姿は見えぬ蟲に

思わず同するのです。

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