《異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します》対処、そして突破

赫い短剣と上下鎌十文字槍で迫り來る氷を切り払いながら後退する。

しかし切り落とした場所からは、時間が経てば再度氷が生えびてくる。その量を捌(さば)き切れず宙に飛沫が舞う。

それらを退けながらなんとか距離を取る二人。

「くっ」

「なんて面倒な能力だ!」

直撃は避けただろう。あまりは流れていないが、先の一撃は相當鬱陶しかったらしくダが非難する。

攻撃を終えた水球は氷柱を腳にしてその場に立っている。

「まさかの三つ持ちだったか」

そのを見ながら告げる。

耐久系の何かと使役系、そして目の前の水から氷を生み出す能力。

報の手違いが多いため目標の能力しか知らない。

なのでここまで苦労している訳だが、ここにきて隠し玉を持っているとは......

能力自も優秀な方だから冒険者にでもなっていればそれなりのランクに、それこそ目標だったアズマ・キリサキと同じ銀にすら屆いたかもしれない。

もちろんけなければ務まらないが。

二つ持っている者はそこそこいるが、普通の人間が三つ持っているのはかなり珍しい。

エルフのでも混ざって......いる訳ないか。

エルフは人間との配をじているらしい。

目の前の子供は五つ程。私達にエルフの報はそこまでってこないが、最後にエルフと人間が配したのは十六年前。

それ以外の報はってきていない。

そしてその配によって生まれたハイエルフは目標の手元にいる。

目標とハイエルフの子供という線もあるが、事前に子供がいるという報もっていない。

故に目標が囮として用意した子供という可能が高い。

それならこれだけ能力が優秀なのも納得がいく。

最悪魔獣を使って暴れれば良いのだから。

私が言えた事ではないが、自分が逃げるために子供を使うとは外道な事だ。

「見張りが予定の位置を通過!」

するとギュウがぶ。

彼の『ヴァブ・ション』を使用後は見張りがやって來る事は明白だ。

なのでこの狀況を彼らは目視出來ず、しかしギュウの目には見張りが寄って來るのが見える位置を事前に決めてある。

そこを越えたのなら我々は撤退を始めなくてはならない。

「子供はどうする?」

シンが問う。

それはリーダーへの問いであり、全員彼の返答を待つ。

「......あの傷なら放置で良い。撤退だ」

しばらくの沈黙の後リーダーは判決を述べる。

確かあれだけ出していればもう長くはないだろう。

倒れたきり起きあがろうとしないのも、初手の『ヴァブ・ション』によって筋がぐちゃぐちゃにされたからだろう。

だからけないでいる。

臓もかなり負傷しているから、これ以上の戦闘よりも放置が妥當だ。

納得し、我々は撤退を始める。

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