《ひざまずけ、禮》第3章86話 懐かしく、騒がしく

次の日のこと。佐和さんと一緒に登校すると、なにやら教室が騒がしい。慌ただしいというか・・・何かあったのだろうか?

比影「おはよう、箕浦くん。なんか騒がしいけどなんかあったの?」

箕浦「おはよ。いや実はな・・・」

佐賀「おぉ2人とも、聞いたか!?あの噂!」

佐和「噂?なんの事よ?」

佐賀くんは興した様子で、こういった。

佐賀「今日このクラスに、転校生が來るらしいんだよ!しかも子!さらにハーフときたもんだ!いやぁ俺にもやっと春が來たぜぇ!!」

・・・こういうの、なんて言うんだっけか。既視・・・デジャブ?嬉々として言う佐賀くんの話に耳を疑った。

佐和「なんですって!?それ本當なの!?」

佐和さんは、佐賀くんの首襟を両手で摑んで、ブンブンと揺さぶりながら問いただした。

佐賀「うぉぉ落ち著けよ委員長!本當だ、確かな報だよ!離してくれ!」

佐和「へぇ・・・そう、なんだ。」

佐賀「のわっとと・・・たく、相変わらず凄まじいぜ。しはお淑やかに出來ないものかね。」

佐和「・・・なにかいった?」

佐賀「いやなにも。さてと優等生な俺は席について待ってようかね~」

佐賀くんは逃げるように、そそくさと自分の席に著いた。僕ら3人は顔を見合わせる。

この狀況、あの時と瓜二つだ。だが、そんなことが有り得るのか?もう二度と會えないかもって言ってたし・・・。同じ狀況ってだけで、ナーテアさんが來るとは限らない。

佐和「・・・きっと、他の人よね。」

箕浦「・・・あぁ、だろうな。」

比影「うん・・・でも、楽しみだね。」

あまり期待せずに席に著く。そんなはずがないと思いながら、でもしだけ期待を心の端に置いて。

しして、擔任の先生が教室にってきた。出席簿を教壇に置いて、話し始める。

擔任「おはようございます。えー、実は今日から、うちのクラスに転校生が來ます。みんな仲良くするようにな。それじゃあって。」

先生の聲掛け後、教室のドアが開けられる。直後、が教室にってくる。

薄めの金髪で青の目をした、比較的小柄な。彼は黒板に、名前であろう文字を書いた。そして、一聲。

??「私は、アスティ、ナーテアっていいます。よろしくです、はい。」

・・・頬を何度も引っ張る。ちゃんと痛みがあるから、現実だ。夢じゃない、夢じゃないんだ・・・!

僕は無意識のうちに、立ち上がっていた。それは、佐和さんと箕浦くんも同じだった。

擔任「3人とも、なんで立ってるんだ?座りなさい。えーと、席はそこの空いてるところを使いなさい。みんなアスティさんと仲良くな!」

先生の言葉で自分が立ち上がっていることに気づき、席に座る。ナーテアさんは自分の席に座ると、僕の方を見て、微笑んだ。

が、帰ってきた。

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