《Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~》第529話 今日の配信の準備

結月ちゃんとお晝を食べ終えて、教室に戻ってからの午後の忌まわしき授業も終わって解放されたよ! 夏休みまでの授業はこれで全て終わったー!

「櫻井さん、明日よろしくね」

「あ、うん!」

橫を通っていった立花さんが言ってるのは、明日のお晝からの事だろうね。うん、文化祭の件を引きけるつもりでいるんだから、その辺はしっかりとやらないと! でも、姉さんに言われたように私自も楽しめるようにっていうのも大事!

さーて、今日の放課後には行く予定じゃないし、流石に配信の時間までに帰れるか分からなくもなるから、サクッと帰っちゃおう!

帰りの電車の中で庭のデザインを確定……あ、その前に髪飾りでも作ってみようかな? 昨日のヘアゴムはただの黒いシンプルなヤツだったし、そういう小を作ってみるのもアリかも!

「……どんなのにしようかなー?」

私の『サクラ』なら、やっぱり桜をモチーフにしたのがいいかな? そういう小なら後々も々使えるだろうし、新しく作るのもしやすいはずだし……うん、今回はそうしよー!

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あ、教室を出たら結月ちゃんが丁度通りかかったとこだった!

咲ちゃん、帰るとこ?」

「うん。結月ちゃんは、これから部活?」

「そうなるねー! 普段は毎日活してる訳じゃないんだけど、文化祭の予定が決まってからはほぼ毎日!」

「あはは、それは大変だ!」

「まぁ試食データの作り方がよく分かってないから、コンピューター部にあるVR機を使わせてもらっての練習なんだけどね」

「あ、そうなるんだ?」

そっか、家庭科室にVR機が置いてた訳じゃないもんね。料理部で普段作ってるのはリアルでの料理みたいだし、そうなるよね! 私もフルダイブでの仮想空間で料理は作った事ないから、その辺のやり方は分かりません!

「練習と言っても、普段は使えないような調理や高火力で遊んでる部員も多いけど!」

「おー! 々やってるんだねー!」

現実で設備を揃えようと思ったら、絶対にお高いやつとか揃ってそう! なんか文化祭って名目で、々と遊んでませんかねー? まぁ大會とかない部活なら、それでもいい気はするけど!

「あ、明日はお晝はみんなで作って食べてから打ち合わせの予定だから、咲ちゃんはお晝の用意はいらないからねー!」

「うん、分かった! それじゃまた!」

「またねー!」

また明日……ではないもんね。18時からは『水無月』さんとして視聴者さんの1人でいるんだから、『また明日』とは言わないのですよ! 明日は明日で頑張るけど、今日は今日で出來る事をやっていこー!

◇ ◇ ◇

電車の中で々悩んでいたけど、どうするかは決まったー! ふふーん、普段はそのままロングの髪を下ろしたままだけど、折角の和服なんだから、それを活かしたじにするのです!

ふっふっふ、一度アイデアが決まれば、デザインしていくのは楽になるよねー。これなら使い方も知ってるし、シンプルな形にも出來るもん!

「デザイン的にはこんなとこ……って、わー!? 降りなきゃー!?」

ぎゃー!? し集中し過ぎて、降りる駅に停まってるのに気付かなかったー!? 急げ、急げ、急げー!

「……ふぅ、なんとか間に合った!」

慌てて電車を降りて、その直後にドアが閉まったよ。ギリギリセーフ……って、なんか視線を集めちゃってる気がする!? 今のはそりゃ目立つよね!?

うがー! とりあえず編集中のデータは保存して、仕上げは家に帰ってからフルダイブの方でやろうっと! 今はこの場から離れるのですよ! 視線が痛いからー!

「……なんか甘いものがしいなー」

ちょっと集中しまくってたから、が甘いものをしている! 姉さんが送ってくれたお煎餅はまだまだ殘ってるけど……暑い時にはアイスに限る! コンビニに寄って、アイスを買ってこよー!

◇ ◇ ◇

暑さと戦いながら、コンビニで抹茶アイスを買って、なんとか家に帰宅! コンビニで冷房をれておいたから、自分の部屋まで行って涼む!

「あー、涼しい!」

けど、かなり汗はかいてるから、このまま涼んでたら風邪を引いちゃうよね。ササっと汗を流して、それから髪飾りの仕上げをやっていこー!

「あ、覚えているうちにアラームをセットしとこ!」

集中し過ぎて、配信開始時間を忘れてたって事になったら困るもんね! 作ってるがそれまでに完すればいいけど、そうでなければ明日に見送りかなー? 完すれば、今日の配信開始の時にはお披目にしちゃおう!

「うん、17時半で大丈夫だよね!」

アラームのセットは完了したし、急いでシャワーを浴びて汗を流して、電車の中で作ったデザインのを仕上げていこー! 小の取り込み方はサイコロ用の笊とかこの前の湯呑みとかで分かってるから、その辺も問題なーし!

「そういえば、兄さんはいないんだね?」

兄さんのスケジュールを把握してる訳じゃないから、いついるかって分かんないんだよねー。まぁ2日連続で宣伝のつもりではないから、今日はそれでも問題なーし!

明日にはどれかの宣伝をやるけど、その辺は今日の配信が終わってから考えよー! そういうつもりでいたからこそ、こうして髪飾りも作れてるんだしね。

「さーて、シャワー、シャワー!」

家に誰もいない狀態だけど、著替えは忘れずに持っていくのです! ……忘れて著替えがないまま部屋に戻ろうとした時に、お母さんが帰ってきて思いっきり怒られた事もあるしね! そんなとこで時間を無駄にする訳にもいかないのですよ!

◇ ◇ ◇

シャワーを浴びて、SNSに抹茶アイスの寫真を載せてから食べて、そこからフルダイブをして仕上げを始めて……。

「うん、こんなものかな?」

ふふーん、『サクラ』用の髪飾りはとりあえず完! 時間が沢山ある訳じゃないからシンプルにしてみたけど、これはこれでいいじ!

「見えない部分は、無理に作り込まなくてもいいんだよね」

姉さんに教わった事だし、今考えたら兄さんもそういう事をしてたよねー! 配信用の和室、初めに作った時と違ってあちこちがハリボテだもんね。まぁそういうやり方も大事だってのは學びました!

あ、そうしてたらセットしてたアラームが鳴り始めた!

「ふぅ、なんとか時間には間に合ったー! えーと、とりあえずこれは保存して……うん、あとは配信用のVR空間に移って、実際に『サクラ』で使ってみよう!」

という事で、一旦デザイン用のソフトでのフルダイブは終了! えーと、食べたアイスの容が置きっぱなしになってるから、これは捨ててこないとね!

◇ ◇ ◇

ちゃんとゴミの片付けをしてきたら、兄さんもお母さんも帰ってきてた。思いっきり集中してて、いつ帰ってきたのか全然気付かなかったけど、まぁいいや!

改めて、配信用の和室を起して……フルダイブ開始! うん、『サクラ』の姿になったし、これでさっき作ったデータを取り出していこー!

「えーと、ここをこうして……うん、出てきた!」

ふっふっふ! さっき完したばかりの、桜の花が5ほどあるかんざしなのですよ! 出來れば桜の花はそれぞれ別に作りたかったけど、そこまで時間はなかったから1つ作ったのを複製して5つにした!

「えーと、確かかんざしは……ここを、こうして……こう!」

ふふーん、姉さんがやってるのは見た事あるし、私も姉さんにやってもらった事はあるもんね! 手順を説明しろと言われたらよくやらないけど、自分でやる分については問題なーし!

まぁ普段はやらないけど、折角の和服なんだからこうやって髪を上げてみるのもいいよね! えーと、上手く出來たかな?

「うん、いいじ!」

プレビュー畫面で見てみれば、しっかりと長い髪が纏まって、いつもと違う雰囲気になってる! が濃いめのピンクの桜の花にしたけど、銀髪には薄めのピンクよりはこっちの方がいいよねー!

「それじゃ、今日の配信も始めていこー!」

まぁまだ15分前だけど、し早いくらいなら問題はないよね? うん、始めちゃえ! という事で、配信開始のボタンを押していくのです!

<配信を開始しますか?>

今回は15回目だから【初見プレイ】Monsters Evolve part.15だー! 15回目にして、ちょっとした見た目のリニューアル! まぁこの狀態を定著させるつもりじゃないけど、気分転換で!

サクラ☆モンエボ実況配信中! #***

18時から第15回の配信をやっていきますよー!

配信會場はこちら!

【初見プレイ】Monsters Evolve part.15

URL:*tp://***

今回は、ごちゃ混ぜな平原を進んでいきます!

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かんざしと髪型については、特に言及はなしにしておいてサプライズでやっていこー! どんな反応があるかなー?

「今日の配信、始めていきましょう!」

「なんだかテンションが高いね?」

「そりゃそうですよ! 久々の私のコーナーですし!」

「あー、確かにそうかも?」

「そうですとも! なので、頑張っていきますよー!」

「まぁ変わらずに、暴走してくれているからねー」

「私、暴走とかしてませんけど!?」

「……え? 自覚なし?」

「その反応、なんですかねー!? 私はいつもと変わりませんよ!?」

「あー、まぁ暴走の件は置いておくとしても、変わってはきてるでしょ?」

「変わってませんけど!?」

「いやいや、かなりリアルでの心境の変化は出てるでしょ?」

「……あっ、変わったってそっちの話ですか!? まぁ、そう言われると変わった気もしますけど……」

「変わってないのは、ポンコツでドジっ子で暴走主人公なとこだよね」

「どれも違いますけど!?」

「はいはい、そういう反応も変わらずだね。さて、次回は『第530話 配信前の雑談』です。お楽しみに!」

「そうやって弄ってくる作者さんも変わって――」

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