《ほんじつのむだぶん》23年8月28日號『ガチとオチと』

貴重なお時間を割いて、

無駄文に目を通してくださいまして、

誠にありがとうございます。

先日申し上げましたように、

24時間テレビのフィナーレに

後夜祭の1時間の生放送と

熱気冷めやらぬ狀況から一転して

次の収録番組が始まった瞬間の

あまりにも「すんっ!」とした

熱気の引きを堪能しました。

閑話休題(それはさておき)……

関西圏でこの時期に

放送されるのが鳥人間コンテスト。

空に夢を求める皆様が

琵琶湖を舞臺に自作の飛行機を

制作して飛距離を競う容で、

空機と人力プロペラの

2部門に分かれています。

何せ、この大會が始まった1977年に

(昭和52年=王貞治選手がホームランの

世界新記録を樹立や

ピンクレディーの全盛期の頃)

始まった第一回大會で

當時の世界記録を大きく塗り替える

ビッグフライトを叩き出しました。

以前は素人さんが考えて作った

的な空機で空に挑み、

飛んでいるというより

そのまま落ちている結果が続出して

まぁ、そうなるだろうねと

稽に思う中で、キラリと輝く

一機が想像以上の空を見せて

視聴者の度肝を抜いていきました。

初回から45年。

空に焦がれる熱は絶える事なく、

各々の技を注ぎ込んだ

飛行機が続々と登場します。

そうなりますと、

強みを発揮するのが

大學の機械工學科に屬するサークル。

基礎的な知識以上に

先輩方が積み上げてこられた

ノウハウや失敗を土臺にして

製作されていますから、

天候や風向きといった

シビアな外的要因に阻まれない限り

空へ飛び出ていきなり水(にゅうすい)と

ほろ苦い結果になるケースはなく、

最近は琵琶湖を一周するかどうかが

優勝へのカギになっています。

それだけの距離を飛び続けるには

長時間ペダルを漕ぎ続ける

パイロットの力も不可欠で、

トレーニングを積み重ねる姿は

まさに長距離専門の陸上選手ばりで、

最近では吹奏楽部は

部以上に大変だと言い張っても

中々認識されてこなかったのと

似た境遇の下で勵まれ、

・パイロット共々最高の狀態で

晴れ舞臺に挑まれますから、

思ったような果が出なかった時の

チームの涙は

高校野球のそれとも重なります。

と、努力と技の結晶が集まる

ガチンコの全國大會で

飛ぶのが當たり前になっている中で

を楽しむのもいいですが、

番組開始當初に登場していた

落ちるのが目に見えている作りでも

意気揚々と空に挑んで失敗し、

「あ~ぁ」と可笑しくなる場面も

挾んで張と緩和のバランスを

取れる構には出來なくなりそうで

そこに些(いささ)かの寂しさをじるのです。

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