《ウイルター 英雄列伝 英雄の座と神代巫》341.その後
「これで終わりか」
京彌(きょうや)が息を吐き、藍(ラン)はムッとした顔で義毅(よしき)を見た。
「臣先生、來るのが遅すぎますよ」
「ハハ、戦ってのを経験した想はどうだ?」
メリルは急激に気が抜けたせいで酷い疲労をじた。顔からはの気が引き、目を開けていることもままならず、獣の耳も、もふもふの尾も垂れ下がっている。
「ヘトヘトだヨン……」
「笑いごとじゃないでしょ?傍観してるなんて、どういうつもりよ、ネズミボウズ?」
ルルが腕組みして文句を垂れると、のぞみが驚いたように目を開いた。
「傍観ってどういうことですか?」
「カンザキさん気付かなかったの?先生たち、もっと前から外で待機してたよね」
「え!全然気付きませんでした」
「お前らが実戦でどこまで戦えるか見たかったからな」
ティムは晴れ晴れとした笑みを浮かべ、義毅の言葉を補足する。
「先生、それだけではなくて、々と証拠集めをしたかったのもあるんでしょう?」
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「先生!そういえば私たち、まだテストが終わっていないんですが……」
とのぞみが義毅に訊ねた。
「神崎さん、君たちの『フィットネステスト』はここまでで中止です。殘念ですが、コースアウトは落という判定になる。だが、この作戦に參加した者については全員、様々な事でテストをけられなかった心苗(コディセミット)たちと一緒に別日に再テストをけてもらえるよう計らいましょう。ひとまずは君たちにも取り調べに協力してもらうことになる」
取り調べと聞いて、楓が訊いた。
「蘇(ソ)先生、やっぱり、私らのやったことは罪に問われるんだべ?」
「君たちがフェイトアンファルス連邦の肝要な施設にったことは事実であり、我々は守護聖霊を失った。君たちはルールに従い取り調べをけねばならない」
蘇の言葉に藍は怯え、義毅を見ながら言う。
「で、でも……私たちは嵌められてここへ來てしまったんですよ」
クラークも強気に抗弁する。
「そうだそうだ、柱の間を侵攻するために、わざとったわけじゃねぇ!」
「事は把握している。取り調べの結果、真意聖霊の判決も斟酌されるだろうと見ている。だが、事件の全貌を解明するためには君たちの証言、協力が必要だ。我々はそちらを重視している」
「そうですか……」
何となく押し黙った心苗たちの中で、作戦の実行責任者であるティフニーが全員を代表して応えた。
「かしこまりました。私たちは真摯に調査をけましょう」
「しかし、蘇副部長」とルーチェが言った。
「彼らの作戦、々と問題もあるように思うんですが?あえて勘の鈍い人を先導役にするなんて。これだけの人材がいれば、柱の間にる前に止められたはず。君たち、一どういう了見でこんな作戦に?」
「確かに不明點は多い作戦だった。だが、Ms.ツィキーが本當に手を下すまでは、暗殺者であるという確信は持てない。それは作戦を複雑にした一つの要因だろう。それにしても彼らは今日、とんでもないことを見聞きした。狐の子は頬白(つらじろ)というが、まさにMr.臣の教え子だな」
ティムは、蘇の言う不明點を、自分やラーマ、楓のような経験者たちが、その実力を発揮できない作戦になっていることを言っているのだと思った。
「ソ先生、この作戦は、ハヴィテュティーさんによって練られたものです」
「Ms.ハヴィテュティー?君ならもっと良い作戦を考えられるだろう?」
「この作戦は、ツィキーさんを含む全員を救うために練ったものです」
それをのぞみがんでいるとティフニーはじ取り、実現させようとした。
「そうか」と、蘇は納得したようにティフニーに頷きかけた。
「蘇、そこまでにしようぜ。こいつらにはまだまだ未なところがある。だが一方でこれだけの戦果を上げたんだ。俺は高評価を與えるぜ」
「先生、本當ですか?」
「ハハ、調子に乗るのは早いぜ。ここにいる心苗は全員、たっぷりと罰ゲームをけてもらうからな」
「ええええええええええ!!」
「噓!!」
「そんなのアリかよ!?」
その場にいた心苗たちが一斉にんだ。
それから、一同は空間のを使って柱の間から出した。怪我を負った者は醫療センターへ送られ、適切な治療をけた。自力で回復できる力がある者から先に、取り調べが始まった。
スクール下克上・超能力に目覚めたボッチが政府に呼び出されたらリア充になりました★スニーカー文庫から【書籍版】発売★
西暦2040年の日本。 100人に1人の割合で超能力者が生まれるようになった時代。 ボッチな主人公は、戦闘系能力者にいじめられる日々を送っていた。 ある日、日本政府はとあるプロジェクトのために、日本中の超能力者を集めた。 そのタイミングで、主人公も超能力者であることが判明。 しかも能力は極めて有用性が高く、プロジェクトでは大活躍、學校でもヒーロー扱い。 一方で戦闘系能力者は、プロジェクトでは役に立たず、転落していく。 ※※ 著者紹介 ※※ 鏡銀鉢(かがみ・ぎんぱち) 2012年、『地球唯一の男』で第8回MF文庫Jライトノベル新人賞にて佳作を受賞、同作を『忘卻の軍神と裝甲戦姫』と改題しデビュー。 他の著作に、『獨立學園國家の召喚術科生』『俺たちは空気が読めない』『平社員は大金が欲しい』『無雙で無敵の規格外魔法使い』がある。
8 186【書籍化&コミカライズ】私が大聖女ですが、本當に追い出しても後悔しませんか? 姉に全てを奪われたので第二の人生は隣國の王子と幸せになります(原題『追放された聖女は、捨てられた森で訳アリ美青年を拾う~』
☆2022/11/4 スターツ出版様 ベリーズファンタジーより発売予定です☆ 改題「私が大聖女ですが、本當に追い出しても後悔しませんか? 姉に全てを奪われたので第二の人生は隣國の王子と幸せになります」 ☆2022/6/12 白泉社マンガpark様にてコミカライズです☆ 原題「聖女は、捨てられた森で訳アリ美青年を拾う~今の生活が楽しいので、迎えに來られても帰りたくありません!~」でコミカライズ中です。 リアは九歳のとき、十二歳になる姉プリシラについて神殿に行く。そこで、姉妹ともども聖女と認定されてしまう。 この國ではひと家庭で二人以上聖女認定された場合、一人を差し出さなければならない。両親は聡明で美しく魔法を使えるプリシラを手放すのが嫌で、迷わず妹のリアを差し出した。 神殿に召し上げられたリアは聖女候補として厳しい修行を積み、六年後晴れて聖女となる。神殿の聖女の中でも、最も強い神聖力をもつリアは、神託により王太子の婚約者となった。 リアは金髪で美しく優しい王太子に淡い戀心を抱く。しかし、順風満帆に見えた將來に陰りが生じはじめた。 アリエデ王國の最北にある黒の森で魔物が大量発生したのだ。リアはこの國の聖女として討伐隊に參加しなければならない。王都と愛しい王太子に別れを告げ討伐隊とともに旅立った。 そして二年にわたる戦いののち、魔物の封印をなしとげ、王都に凱旋するはずだった。 だが王都に帰ったリアを待ち受けていたのは同僚聖女と戦友のうらぎり。 王太子との婚約もいつの間にか破棄されていて、新たに姉のプリシラが護國聖女の名を冠し、王太子の婚約者におさまっていた。 魔物討伐を長引かせた責をおわされ、役立たずの聖女として國を追放されたリアは、西側の隣國との緩衝地帯である惑い森へ捨てられる。そこにたくさんの魔物が巣食っていて……。 森をさまよううちに彼女は、魔獣に襲われた瀕死の金髪美青年を拾う。 ≪全51話予約投稿済み! 毎日18時ごろ更新予定≫ 流行りの追放聖女テンプレのつもり。聖女は無自覚でざまぁ(予定)します。題そのものがあらすじです。足の不自由な人が出てきます。タグ注意、地雷のある方はお逃げください。 誤字脫字報告ありがとうございます!!
8 95チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間
バスの事故で異世界に転生する事になってしまった高校生21名。 神から告げられたのは「異世界で一番有名になった人が死ぬ人を決めていいよ」と・・・・。 徐々に明らかになっていく神々の思惑、そして明かされる悲しい現実。 それら巻き込まれながら、必死(??)に贖い、仲間たちと手を取り合って、勇敢(??)に立ち向かっていく物語。 主人公の嘆き 「僕がチートって訳じゃない。眷屬がチートなだけ!僕は一般人!常識人です。本當です。信じて下さい。」 「ご主人様。伝言です。『はいはい。自分でも信じていない事を言っていないで、早くやることやってくださいね。』だそうです。僕行きますね。怒らちゃうんで....」 「・・・・。僕は、チートじゃないんだよ。本當だよ。」 「そうだ、ご主人様。ハーレムってなんですか?」 「誰がそんな言葉を教えたんだ?」 「え”ご主人様の為に、皆で作ったって言っていましたよ。」 「・・・・。うん。よし。いろいろ忘れて頑張ろう。」 転生先でチート能力を授かった高校生達が地球時間7日間を過ごす。 異世界バトルロイヤル。のはずが、チート能力を武器に、好き放題やり始める。 思いつくまま作りたい物。やりたい事をやっている。全部は、自分と仲間が安心して過ごせる場所を作る。もう何も奪われない。殺させはしない。 日本で紡がれた因果の終著點は、復讐なのかそれとも、..... 7日間×1440の中で生き殘るのは誰なのか?そして、最後に笑える狀態になっているのか? 作者が楽しむ為に書いています。 注意)2017.02.06 誤字脫字は後日修正致します。 読みにくいかもしれませんが申し訳ありません。 小説のストックが切れて毎日新しい話を書いています。 予定としては、8章終了時點に修正を行うつもりで居ます。 今暫くは、続きを書く事を優先しています。 空いた時間で隨時修正を行っています。 5月末位には、終わらせたいと思っています。 記 2017.04.22 修正開始 2017.02.06 注意書き記載。
8 61クラス転移~最強の勇者って言われたんだけどそんな事よりせっかくきたんだからこの世界を楽しもう!~
十六夜響は高2の中間テスト終わり帰りのホームルーム前だったその時急に光に包み込まれ目を開けると白い空間にいた そこで神様に気に入られ異世界に行っても最強だったので自重せずに仲間達と一緒に自由に異世界過ごします 主人公ご都合主義のハーレムものです 気に入ってくれたのなら嬉しいです
8 162やっと封印が解けた大魔神は、正體を隠さずに凡人たちに力の差を見せつけます ~目覚めた世界はザコしかいない~
【主人公最強・ハーレム・チートスキル・異世界】 この作品には以上の要素がありますが、主人公が苦戦したり、キャラクターが死亡したりと、テンプレにはあまりない展開もございます。ご注意下さい。 それゆえの熱い物語を書く予定であります。 世界はまもなく、激動する―― 大魔神たる僕が、封印から目覚めたことによって。 魔王ワイズ率いる、魔物界。 國王ナイゼル率いる、人間界。 両者の存在によって、世界は危うくも均衡を保てていた。どこかで小規模な爭いはあっても、本格的な戦爭になることはなかった。 僕――大魔神エルガーが封印から目覚めることで、その均衡はちょっとずつ崩れていく。 なぜ僕は封印されていたのか。 失われた記憶にはなにが隠されていたのか。 それらすべての謎が解き明かされたとき、世界は激動する…… けど、僕は大魔神だ。 いくらスケールのでかい事件だって、神にかかれば解決できるはず。 ――面倒だけど、なんとかしてみよう。
8 139始創終焉神の俺、異世界を満喫する!
神々を造り出した最古の神である俺、覇神魔王 竜鬼(はしまの りゅうき)はある日反逆した神達に殺された。そして異世界へ飛ばされてしまう。しかし自分の作った神が始めて反逆してくれたことに喜んでいた竜鬼は、異世界を満喫することに!?圧倒的な力で反逆者からの刺客を倒しながら世界を変えていく、彼の伝説が始まる… 処女作になりますゆえ、暖かい目で見ていただけると幸いでございます。投稿は速くするよう心掛けますが、不定期で投稿させていただきます。また、この作品では神の數えかたを一人、二人,,,とさしていただきます。よろしくお願いいたします。
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