うがー！　噛みついたままイノシシを振り回したのはいいけど、重いし、視界が悪い！　早く、噛みつきの効果は切れてー！

「わわっ！？　どんどん敵が突っ込んできてます！？」

何がどう起こってるのか見えないけど、バタバタと私に當たって倒れていく敵が結構いるみたいだよ！？　えぇい、もう一回思いっきりイノシシを振り回して攻撃だー！

＜を撃破しました＞

＜進化ポイントを2獲得しました＞

あ、イノシシが死んで噛みついてたのが離れた！　やった！　これでまた攻撃に……。

「って、んな敵が麻痺し過ぎじゃないですかねー！？　わわっ！？　でも、私ももう瀕死なんですけどー！？」

ぎゃー！　待って、待って、待って！　周囲に敵が山盛りになってて、他の敵が近付けなくなってるっぽいけど、遠距離攻撃が屆いてきてる！？

金金金　：　おー、こりゃ大量だな。

サツキ　：　サクラちゃん、急いで回復だー！　しの間なら、まだ耐え切れるよ！

ミツルギ　：　地味に大型の種族が麻痺で倒れて、盾になってるからな！　それを上手く使えば、まだいけるぞ！

「あ、確かにそうですね！　シカとオオカミを盾に……あ、こういう使い方はどうですかねー！？」

ちょっと博打だけど、伏せた狀態でヒマワリの種を1つ食べて、その上でレンコンを取り出す！　焦らず、しっかりと噛んで、レンコンを食べ切るのさー！　回復量ならこれが一番多いもんね！

神奈月　：　おっ、ヒマワリの種の継続回復で時間を稼ぎつつ、レンコンを食べるのか！

咲夜　：　サクラちゃんがレンコンを食べ切るのが先か、それと敵が數で押し切るのが先か！？

ヤツメウナギ　：　咲夜さんがそう言うと、変なフラグになりそうなんだよなー。

こんにゃく　：　だよなー。

咲夜　：　いやいや、なんでも俺のせいにしないでくれない！？

ミナト　：　あはは、今回はどうなろうとも、どっちの可能も言っちゃってるしねー？

チャガ　：　どういう結果になったとしても、既にどのパターンも網羅はしているか。

Ｇ　：　つまり、どうなろうとも咲夜さんの立てたフラグとなる！

真実とは何か　：　それが真実である！

咲夜　：　いや、そうはならないよな！？

その理屈はおかしいってツッコミをれたいけど、今は黙々とレンコンを食べてる最中だから無理！　食べる量が多いし、下手に焦って食べたら窒息になりかねないし、慌てず……それでいて急いで食べるのです！

私に攻撃してきて周囲で麻痺して倒れてるシカやオオカミや他にも々な敵が盾になってるし、伏せてるから遠距離攻撃をける回數も減ってるから、なんとかレンコンを食べ切るのは間に合いそう！

＜を撃破しました＞

＜進化ポイントを2獲得しました＞

＜を撃破しました＞

＜進化ポイントを2獲得しました＞

「え、あれ？　これ、何が死んだんです？」

待って、待って、待って！？　私は何もしてないけど、なんか急に撃破のメッセージが出てきたよ！？　え、でも見える範囲で特に変化はないような？

ミツルギ　：　あー、ってきた経験値はすごくないから、麻痺して山積みになってる敵の一部が、他の敵に仕留められたんだろうな。

水無月　：　そんな事ってあるんだ！？

ミナト　：　敵同士が戦う事は、これまでもあるしねー。まぁ今回のは流れ弾の可能が高いだろうけど、こういう事もあるよ！

「おぉ、そうなんですか！　よーし、なんとかレンコンは食べ終わりました！」

ふふーん、大幅にHPが回復！　いつの間にか雷纏いが切れてるけど、それでも十分な恩恵はあったのさー！　ふっふっふ、これぞ強化して堅牢の効果なのです――

「わっ！？　あ、危ないですね！？」

ふぅ、なんとか跳び上がって、真下からびてきた沢山のを回避！　見切りに反応が出たおかげでなんとか――

サツキ　：　サクラちゃん、ナイス回避！

咲夜　：　え、この狀況で真上に回避して大丈夫か？

神楽　：　囲まれて敵の中から出ちゃってるよね？

「え……ぐふっ！？」

ぎゃー！？　なんか空中に跳び上がってる時に、思いっきり衝撃がきたー！？

＜を撃破しました＞

＜進化ポイントを2獲得しました＞

＜を撃破しました＞

＜進化ポイントを2獲得しました＞

＜を撃破しました＞

＜進化ポイントを2獲得しました＞

＜を撃破しました＞

＜進化ポイントを2獲得しました＞

待って、待って、待って！？　なんか盛大に吹き飛ばされながら、敵が倒されていってるメッセージが出てるんだけど！？　って、待って！　これ、どうやって止まればいいの！？

金金金　：　困顔の狐っ娘アバターと、吹っ飛ばされて転がり続けるライオン。今のは何があった？

富岳　：　的な容は分からんが、まぁ『獅子咆哮』や『獅哮衝波』みたいな広範囲の遠距離攻撃で吹っ飛ばされたのは間違いないだろうな。

いなり壽司　：　他の敵も巻き込んでるから、その手のスキルなのは間違いないが……使った敵の姿は見えてないか。

ミナト　：　サクラちゃんが向いてなかった方向からだったし、使った種族が何かは分からないねー。

「ぐふっ！　や、やっと止まり……って、松の木にぶつかりました！？」

これ、もしかしてさっきの一連の攻撃の中で、で刺してきてた松の木の本！？　わー！？　ちょっと待って！？　さっきの攻撃、直撃をけたのは間違いないけど、レンコンで回復した分がほぼ全部消し飛んでるんだけど！？

「なんでこんなに弱ってるんですか！？　いくらなんでも、削れ過ぎじゃないですかねー！？　わっ！？　わわっ！？」

ぎゃー！　この松の木、もう瀕死狀態にはなってるけど、それでも思いっきりで突き刺してくるよ！？　見切りで回避はしてるけど……わー！？　松の木より先の方にも、敵がいっぱいだー！？

待って、待って！？　流石に數が多いよ！？　小石や木の実が飛んできてるし、見切りへの反応が多過ぎてどう避けたらいいのか分かんないんだけど！？

「ぐふっ！？　ぎゃー！？」

必死で回避してたら、後ろからすごい衝撃がきた！？　それで盛大にバランスを崩したら、松の木の上からリスが飛び降りて蹴ってくるとか勘弁してー！？

わわっ！？　他にもなんか沢山襲いかかってきてるけど、もう何がどうやって攻撃してきてるのか、さっぱり分かんない！？

金金金　：　容赦のない敵の集団からの袋叩き。こりゃもう無理か。

富岳　：　まぁ縄張りでの強化があっても、數の暴力が相手だと簡単には勝てん。

神奈月　：　でも、さっきの吹っ飛ばしてきたのは……威力が高過ぎじゃね？

ミナト　：　んー、エリアボスでも混ざってたのかもねー。まぁ見てないから絶対そうだとは言えないけどさ。

神奈月　：　あ、そういう可能もあったのか。

「エリアボスがいた可能があるんです！？　というか、せめてそこの松の木だけでも――」

＜サクラ【巧妙なライオン【雷】】が死亡しました＞

＜死亡した為、リスポーンとなります。リスポーンの手段を選んでください＞

＜を撃破しました＞

＜進化ポイントを2獲得しました＞

＜を撃破しました＞

＜進化ポイントを2獲得しました＞

＜を撃破しました＞

＜進化ポイントを2獲得しました＞

＜を撃破しました＞

＜進化ポイントを2獲得しました＞

うがー！　松の木だけでも倒したかったのに、その前に何かに攻撃されて終わったよ！？

「むぅ……死にました。なんか、攻撃が兇悪過ぎませんかねー？」

巻き添えで死んでる敵が結構いるのも気になるけど、レンコンを食べた意味がほとんどなかった気がする！

Ｇ　：　そりゃ、このくらいの進化階位やLvになれば溜め攻撃は當たり前に使ってくるしなー。

いなり壽司　：　縄張りを使った大規模での戦ともなれば、溜め時間の確保は容易だぞ。あちこちから、高火力の攻撃がやってくるのは當然だ。

真実とは何か　：　それこそ、真実なのである！

ミナト　：　こういう時は、いかに攻撃を避けて、敵同士を同士討ちにさせるかが重要だよ？

咲夜　：　それ、言うのは簡単だけど、やるのは難しいやつ！？

サツキ　：　だよねー！　まぁ進化ポイントがかなり手にってたし、結果オーライって事で！

「あはは、それもそうですね！　それじゃとりあえず、ランダムリスポーンをしちゃいましょう！」

縄張りを使った時點で死ぬのは分かってたんだし、堅牢が上がった恩恵は実出來たもんね！　まぁいくら堅牢が上がっても、數の暴力には勝てないのも実出來た！

どうもエリアボスが混ざってた可能もあるみたいだし、結構進化ポイントが手にったのが果って事にしておいて……さーて、ランダムリスポーンではどこに出るかなー？

「……流石に數が多くないですかねー？」

「そりゃ縄張りを使えば、そうもなるよ」

「むぅ……まぁ仕方ないですか」

「あれ？　隨分とあっさり引き下がるね？」

「まぁ今までのそれよりも耐えれた気もしますし、それでいいかなーって気もしました！」

「あー、それは確かにね」

「堅牢が上がったおかげですね！」

「うん、それは間違いないよ」

「ですよね！　ですよね！　あの猛攻を凌ぎ切るには、まだまだ足りない気もしますけど！」

「ぶっちゃけ、今のサクラに縄張りの格上の敵を一掃するのはほぼ不可能だしね」

「え、そうなんです！？」

「まぁね。本的に火力不足」

「えぇ！？　あれでもですか！？」

「全然足りてないねー。さて、次回は『第５４０話　ランダムリスポーンの先は』です。お楽しみに！」

「そこでアドバイスとかはくれないんです！？　あ、ネタバレになっちゃいますもんね！？」