「お前、とんでもねぇとこに住んでんな」

「そうですか？」

住み家を訪ねてきたのは、獅子の獣人リオンさんの娘であるクーガーさん。

もう會うことはないと思っていたのに、彼は拳闘団を辭めて、カネルラに殘ることにしたらしい。

その理由は…。

「ウォルトさんと再戦したいらしいです！」

「リオンさんに文句を言いたいのもあるみたいです」

「そうなのか」

住み家に連れて來てくれたのは、ウイカとアニカ。昨夜は三人の家に泊まったみたいだ。

「つうわけで、やるぞこの野郎！」

何が『つうわけ』なのか。

「手合わせならいいですよ」

「なんだそりゃ？」

「殺し合いはやらないってことです」

「つまんねぇこと言ってんじゃねぇよ！ケンカっつうのは、命懸けだから面白いんだろ！遊びじゃねぇんだ！」

「だったらお斷りします」

「んだよ！ビビってんのか！？」

「ビビってはいないです」

「男のくせに……この玉無しが！」

「何と言われようとやりませんよ」

恩人であるリオンさんの娘だし、命の奪い合いをする理由がない。そもそも、誰とも闘いたくないんだ。

予期せずそうなってしまったのはエッゾさんくらいで、格が似てるかもしれない。

「用がないなら、帰ってもらえますか？こう見えて忙しいんです」

「テメェ…。嫌でもやらせてやらぁ！……すぅ…」

毆りかかってきたので、無詠唱の『睡眠』で眠ってもらう。倒れる前に、をそっとけ止めた。

気盛んなところは獣人らしいけど、これが殺し合いならクーガーさんの命はない。もう満足だろう。

「わざわざ連れて來てくれてありがとう。クーガーさんは、これからどうするつもりなんだろう？」

「フクーベで仕事を探すみたいです。とにかくウォルトさんに負けたのが悔しいみたいで、言ってもきかなくて」

「勝ってはいないけどね」

「一日で二回も負けたのが凄く悔しかったらしくて、どうしても再戦したいらしいです！サマラさんともやるって言い張ってます！」

「う～ん…。手合わせならやってもいいんだけど…。とりあえず寢ててもらって、やることをやろうか」

「「はい！」」

問題は、一旦先延ばししておこう。

クーガーさんにちょっと深めに『睡眠』をかけ直して、起きるまでの間に畑仕事をこなしたりウイカ達と修練した。

正午に差し掛かった頃、目を覚ましたクーガーさんは大騒ぎ。

「お前ぇぇ～！！アタシが寢てる間に変なことしたろ！！」

とんだ言いがかりだ。

「してません。そんなことより、晝ご飯食べますか？食べないなら、クーガーさんの分は作りませんが」

「ちっ…。食う…」

獣人、食には抗えない。寢ながら、いびきと共にお腹も派手に鳴っていた。

「くっそ…！味ぇ…。もっとよこせ！」

「味しいですよね」

「絶品です♪」

「テメェらに負けねぇからな！」

「食事は勝ち負けじゃないです」

「味しく、それでいて沢山頂くことが大事です♪」

クーガーさんがいくら意気込んだとしても…。

「…く、くるしい…」

「お代わり下さい」

「私は大盛りでお願いします♪」

「なっ…！？」

「わかったよ」

勝てない猛者というのは存在するわけで…。

同量をペロリと平らげ、更に追加をしてくる猛者が存在するのだ。アニカ達の食事量には、逆立ちしてもボクは勝てない。

クーガーさんがとにかく負けず嫌いなのはわかる。ボクが會ったことのある獣人で、最も負けず嫌いを前面に押し出しているから。

「おい。何で殺し合いはやらねぇんだ？」

「殺し合いなんてやりたくないですよ。靜かに暮らしたいんです」

「アタシが…今からコイツらをぶっ殺す…っつったら？」

親指で二人を指差す。

そんなもの、答えは決まっている。

「彼たちを殺すつもりなら、その前に貴を殺す」

笑えない冗談だ。

できないとは思わない。さっきもボクの魔法は通用した。そうなれば、躊躇うことなく抹殺するだけ。大切な人の命を奪おうとする者は、誰であれ許さない。

何も言わずに、豹の目でボクを見つめてくる。

「お前……何なんだよ…？お前みたいな奴は見たことがねぇ…。クソ弱そうなのに…」

一言多いな……と、突然玄関から聲が聞こえた。

「ウォルト！いるか！？」

この聲は…。

「ちょっと出迎えてくる」

玄関に向かうと、久しぶりに會う獣人の姿。

「久しぶりだな！グワハハ！」

恩人である獅子の獣人リオンさんだ。全く変わってない。

「お久しぶりです、リオンさん。突然ですね」

「ときにウォルト。俺の娘が來てないか？」

「來てますが……なぜ此処にいるとわかったんですか？」

「不思議な『直』ってやつだ」

直…？

「らせてもらっていいか？」

「どうぞ」

リオンさんはドスドスと居間に向かう。

「ほぅ…。いいが三人もいるじゃないか。どんどん子を作れと言った約束を守ってるようだな！」

「約束してません」

「グワハハ！冗談だ。…とりあえず…クーガーだな？」

「なんだお前？」

「俺はお前の親父だ。リオンという」

「なんだとっ…？！お前がっ？！」

「長した姿を一目見たくてな」

「…ふっざけんじゃねぇ！！」

跳びかかって拳を繰り出す。リオンさんは軽々け止めた。

「良い拳だが、俺には屆かん。もっと鍛えろ」

「…クソがぁぁぁぁ！！」

親子喧嘩が始まった。家の中で暴れるのはやめてしい。

とりあえず…。

「……ガアっ！？なんだっ？！急にが重くっ…！」

「…見事だな」

無詠唱で『鈍化』を付與させてもらった。

「ケンカするなら外でお願いします。やるなとは言わないので」

積もる話もあるだろうけど、この親子は靜かに會話しそうにない。拳で語り合うのもいい。

「またお前が何かやったのか！？このっ…！！」

「外に行くぞ。言いたいことがあるなら、獣人らしく拳で語れ」

「この野郎～！上等だよっ！！」

流れ上、ボクらは黙って親子喧嘩を観戦することになった。

「いくぞ！おらぁぁ！！」

リオンさんは避けもせず拳を顔面にける。

「ふむ…。気合いのった良い拳だ」

「うるせぇ！！死ねっ！！」

猛攻を仕掛けるクーガーさん。リオンさんは、毆られても蹴られても仁王立ちでけ止めている。相當痛いはずなのに、相変わらず凄い耐久力。

しばらくして、攻め疲れたのかクーガーさんが距離をとる。

「はぁ…はぁ…。てめぇ…！なんで攻撃してこねぇ！？」

「お前が言いたいことを、でじようと思ってな。どうやら、我が儘を言いたいだけか」

「んだとぉ！？」

「俺も返そう」

リオンさんは一息で間合いに跳び込んで、大きな拳を迷わず振り抜いた。

「フン！」

「ぐあぁっ！！」

両腕でガードしたけれど吹き飛ばされる。それでも、素早く立ち上がった。

「お前もじたか？」

「…ぺっ！何をだよ！」

「親父の強さを」

「…ふざけんなっ！！いきなり現れて、親父ぶるんじゃねぇよ！お袋も…アタシも捨てたくせしやがって！！」

「捨ててない。どちらかというと、捨てられたのは俺だ」

「何言ってやがる！産まれたときからいなかったろうが！」

「本當だぞ。お前の母、ヴィクセンとは番になるつもりだった。だが、「番にはならない」と言われた」

「お袋がそんなこと言うわけねぇだろ！」

「噓を言ってどうなる？俺は惚れてた。だが、俺より強い男に出會うかもしれんという理由で、番になるつもりはないと言われた」

「……そうだとしてもだ！なんで一度も會いに來なかった！お前の子だぞ！」

「行ってるぞ。何度もな。赤ん坊のときには會ってる。それに、お前には弟がいるだろう？俺の息子だ」

「はぁ？？そんなわけねぇだろ！いもしねぇのに！」

「ちょっと前にも會いに行った。おそらく、弟か妹が産まれるかもしれんぞ。グワハハ！」

「なにわけわかんねぇこと言ってんだ！？意味わかんねぇ！！」

「わからんのか？年を取ってもヴィクセンはいいだ。今でも會えばやることをやる。何人産んでも番になるとは言わないがな」

堂々と言い切るところが獣人らしすぎる。自分には言えないと思うボクは、やっぱり獣人らしくないのかもしれない。

「下らねぇ噓ばっか並べやがって…」

「噓などつかん。お前達の長は見守れないが、元気にしていればそれでいい。因みに、腹違いの兄弟も結構いるぞ！グワハハ！」

「いけしゃあしゃあと……こんの…スケベ野郎～…！！」

「獣人の男は皆そうだ。今後のために覚えておけ」

「知るかっ！！殺すっ！」

またリオンさんは毆られ始めた。今度は高らかに笑いながら毆られてる。

「ちょっといい話っぽかったのに、オチで臺無しですね！」

「獣人って、皆がそうなんですか？」

「皆がそうじゃないよ」

毆られ続けているリオンさんは、顔もも腫れてきた。ボクの拳と違って、クーガーさんに毆られるのは相當痛いはず。かなりやせ我慢してるに違いない。

あくまで予想だけど、構ってやれなかった娘に対する贖罪だと思う。『気が済むまで毆れ』という、不用な表現だと。

獣人は、相手が誰であれ、黙って毆られたりしない。やり返すのが本能だから。

ボクが母さんに毆られたとしても、毆り返したくなる。相手が父さんでも同じだ。あとは、堪えきれるかどうかだけ。

「…はぁ　…はぁ」

「どうした？もう満足か？」

「…くっそがぁぁ！！死ねやぁ！！」

全全霊を込めた拳を放つ。

それを躱したリオンさんは、クーガーさんの腕を摑んで背中から地面に叩きつけた。

「がはぁぁっ…！！」

「お前の実力で、「死ね」や「殺す」と軽々しく口にするな。強者に挑発や戯れ言は通用しない。お前に俺は殺せん。殺したければ、もっと鍛えてから來い。逃げも隠れもしない……聞こえてないな」

クーガーさんは衝撃で気を失ってるのか。倒れた娘を見つめたままかないリオンさんに近寄る。

「彼は昨日も闘っていて、かなりダメージが殘っていたと思います」

「言い訳にならん。今がケンカを売るときか、そうでないかも判斷できないようでは、子供も子供。誰に似たのか」

「リオンさんです。闘う様が瓜二つです」

「むぅ…。ウォルト、すまんが…」

「はい。アニカ、ウイカ。クーガーさんの治療をお願いしていいかな？」

「「はい！」」

「ボクはリオンさんを。派手にやられましたね」

「すまんな」

手を翳して『治癒』していく。

「贔屓目もあるだろうが、強く育った。これからの長に期待できる」

「もっと強くなる獣人だと思います」

「毆られて腹が減ったんだが、飯を食わせてもらっていいか？」

「もちろんです」

治療を終えたクーガーさんを住み家に運ぶために抱えようとしたら、「俺にやらせてくれ」とリオンさんが抱えた。

「軽いな…」と呟いた表は、ボクの知る優しい父親の顔だった。

★

「…っらぁ！！クソ親父はまだいるか！？」

目を覚ますなり騒がしい。

「いるぞ。飯を食ってるところだ。お前も食うか？一緒に食うのは初めてだな」

「誰が食うかっ！…っつうか、お前らまた食ってんのかよ！？」

「観戦してて…　もぐもぐ…」

「お腹が空いたので…！　もぐもぐ…」

「クーガーさんは無理しない方がいいですよ」

「…食ってやらぁ！よこせっ！！」

どこまでも気が強いなぁ。クーガーさんには軽めの量を出そう。

「テメェらには負けねぇ！」

「クーガー。騒いでもいいが、飯は味わって食え。作ってくれた者に、謝を忘れるな」

「うっせぇよ！」

「お前は、なぜそんなに騒がしいんだ？吠える獣人には弱い奴しかいない。そんなことも知らないのか？」

「…けっ！」

「ところで、お前はウォルトにもケンカを売ったのか？」

「関係ねぇだろ」

「まだならさっさと売れ。そして、お前が負けたらウォルトの子を産め。グワハハ！」

「「「ぶっ！」」」

三人が同時に吹き出した。突拍子のない臺詞にツッコミたいけれど、まずは布巾を取りに行こう。

「…てめぇは、いきなり何言ってんだ…？」

「強い男は嫌いか？認めたくないが、アイツは俺を負かした男だ」

「んだと…？」

「お前達は、ウォルトの弟子だろう？前に訓練場で會ったな」

「アニカです。覚えててくれたんですね」

「私は姉のウイカです」

「姉妹だったか。いい男の周りにはいいが集まる。そんなものだ。獣人の未來のために、よろしく頼むぞ」

「ありがとうございます。任せて下さい」

「頑張りまっす！」

「グワハハ！…というわけだ」

「何が獣人の未來だ。てめぇらも頭イってんのか？」

布巾を探して戻ってくると、ウイカとアニカは笑顔。でも、クーガーさんは妙な表でボクを見てくる。

「おい」

「なんですか？」

「お前、マジでコイツより強いのか？」

親指でリオンさんを指す。

「違いますよ」

「違わん。負けたろうが」

「あれは勝ったとか負けたじゃないです。ボクはがむしゃらにやっただっただけで」

「事実をねじ曲げるな。おかしなことになる」

「曲げてないんですけど…」

魔法でリオンさんは気を失ったけれど、殘されたダメージが大きかったのはボクの方だ。賭けが功しただけ。

「手合わせってやつなら、いつでもけんだよな？」

「構いませんよ」

「それで今からやろうじゃねぇか！最後までいかなきゃいいんだろ？」

「今日はやめた方がいいと思うんですけど…」

「知るか！外行くぞ！」

「はぁ…」

闘い続けないと死んでしまう獣人なのかな。まさしくエッゾさんの版。どちらにしても死んでしまいそうだけど。

更地に出て閃いた。

いい機會だと思い、手合わせを見學するというリオンさんにこっそり告げる。

「ボクは、獣人にしかれない力を使いこなせるよう修練してます」

「初めて聞くが、そんなものが存在するのか…？」

「確実にあります。れるのはまだ微量なんですが、見せたいと思います。リオンさんの意見を聞きたいです」

「途轍もなく気になる。楽しみすぎるぞ」

「何くっちゃべってんだ！さっさと來い！」

せっかちだなぁ。サマラの比じゃない。

「昨日のは油斷だ…。今日は…叩き潰してやる！」

「負けませんよ」

「いくぞ…」

クーガーさんは両拳を高く構えた。昨日と違って隙が無い。警戒してくれてる。

「待つのはに合わねぇ。オラァァァ！」

畳みかけてきた猛攻を見切って、どうにか捌きながら隙を狙う。

クーガーさんは、速さと力強さを兼ね備えるサマラのようなタイプの獣人。魔法を使わないと防するのが一杯。力では劣るので、攻撃を躱されると一気にピンチに陥ってしまう。

つまり、狙うは一撃必殺のカウンター。

獣人の力をるのは上達していても、まだ絶対量は多くない。でも、一つ閃いたので挑戦してみよう。

「逃げるのは一丁前か！イライラするぜ！オラオラァ！」

荒いきで微かに勢を崩した。隙あり。

「…なんてな！お前の狙いはバレてんだよ！くらえっ！！」

わざと間合いにい込んだのか。拳闘での実戦経験が富なだけある。

意外な策に多驚いたけれど関係ない。ボクは、踏み込めるだけの『間』がしかっただけだ。この一撃で決める。

「口ほどにもねぇな！！」

高速の拳を左の掌でけ止め、摑むと同時に右の掌をお腹の前に添える。

「なんだそりゃ！！痛くもくもねぇ！これで…終いだ！」

意外にもボクの顔面に蹴りを繰り出そうとしてきた瞬間、右掌から獣人の力を発する。

『発勁』

「ぐふぅぁっ…！！」

クーガーさんは後ろに吹き飛んだ。

上手くいったと思う。想像以上の威力だった。要因は、クーガーさんの獣人の力を技能に利用できたこと。

けた掌から吸収し、発勁に利用した。魔力と同様に拒絶反応があったけど、そのまま放出してしまえばなんてことはない。

大の字になったままかないクーガーさんに近寄る。

「大丈夫ですか？」

「……ちくしょう！！ひっく…。…見るんじゃねぇ！！あっちいけ！！」

顔を隠して泣いてる。大丈夫そうでよかった。

「ウォルトさん」

「ここは私達に任せてください！」

「ありがとう。頼むね」

ボクが魔法を見せてないから、アニカとウイカが寄り添って治療してくれる。

今のうちにリオンさんにも聞いてみよう。

「今のが獣人の力です。一撃分ですが」

「手も添えずに、魔法も無しで吹き飛ばすとは驚いた。説明してくれ」

「はい」

獣人の力について知る限り説明する。

「獣人なら誰もが備える力…か。當然、俺もだな？」

「はい。かなりの量を纏っています。ボクが見た限りですが、マードックの次に多くて、正直羨ましいです」

「俺でもれるのか？」

「おそらく。マードックにも教えました」

「アイツはできるようになったか？」

「コツを摑んだくらいです。修練を続けていけば、いずれれると思います」

「ガハハハ！負けてられん！教えてくれ！」

「マードックでも相當辛そうでした。それでもいいですか？」

「愚問だ。強くなる余地があるなら、やらない選択はない。俺は、これから衰える一方だ。クーガーの拳をけてやれるのも、今が最後かもしれん…。まだ強い親父でいたいんでな！」

やっぱり格好いい。獣人らしく、死ぬまで強さを追い求めるんだろう。

「時間がかかりますし、今日はやめておきましょうか？」

「明日また來る。今日は、街でクーガーに酒を奢ってやろうと思ってな。苦い酒だろうが、それも糧になる」

「此処でよければ肴も作りますし、酒も用意できますが」

「俺は頼みたいが、アイツは嫌だろう。ちょっと聞いてみる」

リオンさんは姉妹に見守られて倒れたままのクーガーさんに話しかけた。

「いつまで寢てるんだお前は？負けて悔しいのはわかるが、次勝てばいい。スパッと忘れて引き摺るな。酒飲むか？ウォルトが肴を作ってくれるぞ」

「……うるせぇ」

「そうか。だったら気が済むまでそうしてろ。いくらでも待っててやる」

「待つだと…？」

「酒を奢ってやる。もしかして、酒弱いのか？だったらやめるが」

「…誰に言ってんだ！弱いわけねぇだろ！ぶっ潰してやるよ！クソジジィが！」

リオンさんは「ふぅ…」とため息を吐く。

「お前、モテないだろ。余りにうるさすぎる。獣人のは、いくら強くとも黙ってだな……」

「るっせぇ！お前がを語るんじゃねぇよ！！」

本當に騒々しい。けれど、確実に元気を取り戻してる。

きっと、この親子にとっては普通の會話なんだ。親子の形はそれぞれ。