《問題が発生したため【人生】を強制終了します。 → 『霊使いで再起しました。』》6-466 戦いの後

「終わ……たの?」

「そうだね……あとは”コレ”を溶かしてしまえば、本當の終わりだね」

そう言ってサヤは、ハルナに向かって手のひらの上で転がる闇の石を突き出した。

サヤは平気な顔でその石にれているが、禍々しさと盾の創造者がっていること事実を知っていることで、なんとなく引いてしまっていた。

そんな気持ちがハルナの表に現れていたのか、サヤはもっと腕をばしてその石を嫌がるハルナのの近くへと近づけた。

ハルナの表はさらに強張り、そのしだけ後ろに引いて距離を保つ。

「ほら……ちょっとやってみなって」

「う……うん」

イヤイヤながらも、ハルナはサヤの手のひらの上にある石に、右手の人差し指の先を乗せた。

これは、最後の決戦の前の作戦時に言われていたことだった。

最終的には、剣の創造者の資源を使った石を創り出し、そこに盾の創造者を閉じ込めるというものだった。

そして、閉じ込めた後はこの瘴気でできた石を資源へと昇華させていくという作戦だった。

その石から出てくることはないはずだが、この先いつ何が起こるか分からないため、この世界に殘さないでいてしいというのが、剣の創造者からのみだった。

これまでの作戦の大半も、剣の創造者が考えていたものだった。

その作戦によって、そして自分のを引き換えにして世界を救ってくれた剣の創造者の願いを、自分の勝手なで破ることはできないと、ハルナは意を決して指を出した。

「――あ」

指先にれた石から、瘴気が薬品で溶けるかのように薄い煙を出して解け始めた。

フウカが見せたものと同じようなじで、ハルナは瘴気を昇華させていった。しかし、速度的には、フウカのものよりもゆっくりとした反応だった。

「まぁ、それは仕方ないんじゃない?だって、これは瘴気のダイヤモンドみたいなもんなんだよ。いくらアンタの力が凄くっても、そうそう溶けやしないって。反対に言えば、アンタはこの世界の”神”よりも上の存在を消そうとしてんだよ?そっちの方がこの世界にとっては恐ろしいことだって!」

サヤはそう言いながら、ケタケタと笑ってみせた。

その事実を知ったハルナのその反応は真逆で、急に自分の力が怖くなってきた。そして、他の者たちが自分に対して警戒をしていないか気になり始めた。

その視線をじたラファエルは、困った笑顔をハルナに向けて返す。

『ご安心ください……ハルナ様が、そのようなお方ではないことは我々が存じ上げておりますよ。それに、どれだけ時間がかかったとしても、我々がハルナ様のお傍にいますので……ご安心を』

ラファエルはの前で手を重ねて、片膝を地面につけて頭を下げる。

その仕草に満足したのは、ハルナではなくサヤだった。

「……だってさ。まぁ、とにかくこれで當面の大きな問題は回避できたんだ。とにかく疲れてクタクタだよ……細かいことはステイビルたちも含めて話し合わない?」

「そうね……そうしよっか。もう……ラファエルさんも、もう頭を上げてください」

こうしてハルナたちは城の中へと戻り、ラファエルにステイビルたちに終わったことを報告してもらった。

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