《問題が発生したため【人生】を強制終了します。 → 『霊使いで再起しました。』》6-471 嫌な問題

サヤとハルナは、剣と盾のそれぞれの創造者と連結し、一つのを共有していた。

創造者たちは元々、意識だけの存在であるためどの個とも、連結が可能であった。

それでも、どの個でもよいというわけではなく、大きすぎる創造者たちが保有する資源が耐えられる個でなければならなかった。

今回は、創造者たちのむ個が見つかり、それぞれのを共有し、これまでの騒が引き起こされていた。

今は最後に殘った創造者の意識は、この石の中に閉じ込められている。

しかし、を共有したことについては影響が起きていた。

「……アタシたちの中には、創造者の”殘骸”が殘っているんだよ」

「殘骸……ですか?」

「殘骸っていうのは、アイツらが持っていた能力や基本能とかがアタシたちのに沁み込んでいたんだよ。これはきっとを貸してしまったことによるものだと思うんだけど。それによって、アイツらの能力の一部も使えるし、基本能として壽命っていうしくみがほぼなくなったみたいんだんだよね」

「え!?……壽命が……なくなるのですか!?」

ステイビルは、羨ましそうにしながらサヤの言葉に反応を見せる。

しかし、サヤはそのステイビルの言葉に、強い不快を示す表が浮かび上がった。

確かに、人によってはすごく羨ましい存在かもしれない。

だが、この世界で長い時間を生きて來たサヤにとっては、余計な能力が追加されたとしか思えなかった。その能力を知っているサヤだからこそ、いまステイビルの言葉に注意できる者はサヤしかいなかった。

「ステイビル……羨ましそうな顔をするのもわかる……けどさ、アンタは想像できるか?自分だけが長い時間を生き延びてしまうっていうことがどういうことかアンタにはわかるか?」

浮かれているステイビルへの返答する、サヤの言葉には重みがあった。

サヤ自が、何もわからないままこの世界に飛ばされ怪しげな能力を得た後も、一人で過ごす時間が多かった。

ずっと一人でいる寂しさに耐えられるようにと、當時の自分が知る限りの力を使いこの世界に存在するものを近くに置こうとした。

長い時間をかけ、ようやくあの二人の姉妹を味方に付けて傍に置くことができた。

「申し訳ございません……軽率な発言をお許しください」

ステイビルは、自分の考えの淺い発言を詫びて頭を下げる。

一刻の王であるステイビルが頭を下げたが、そのことに驚く者はこの場にはいなかった。

サヤも、ステイビルの発言にそこまで機嫌を悪くしない。通常であれば、短命な種族である人間が、”壽命が長い”ということはとても羨ましいことであるのは、サヤもわかっている。だから、サヤはそれ以上は何も言わなかった。

「あの――ちょっと良いですか?」

ステイビルにとっては、タイミングよく次の話題を繋いでくれたブンデルの発言にホッとした気持ちになった。

「なんですか?ブンデルさん」

ブンデルのことを知っているハルナが、ブンデルの言葉に反応する。

それによって、話題に上がっていた嫌な問題からし距離を置くことができそうだった。

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