《僕の妹は〇〇ですが何か問題ありますか?》ケンカの原因

ゲームクリア後、太《サン》ちゃんは僕が作ったゲームを全宇宙に売り出そうとした。しかし、月《ムーン》ちゃんはこれに反対。理由はそのゲームをやるとしばらく他のゲームのことを考えられなくなり、その間他のゲームが売れなくなるからだ。

「珍しいな、お前があたしに意見するなんて」

「意見しないと決行するでしょ?」

「するな、確実に」

「じゃあ、私はそれを全力で阻止する」

「できるのか? あたしがいないと地味なお前に」

「できるよ。太《サン》ちゃんがいる限り、私は輝き続けるから」

「……なあ、ちょっといいか?」

「なんだ?」

「何?」

「このゲームがケンカの原因……なんだよな?」

「そうだな」

「そうだね」

「じゃあ、今すぐこのゲームを消去するよ」

「ま、待て! それはダメだ!」

「そ、そうだよ! それだけはダメだよ!」

「いや、でも、このゲームのせいで太と月がケンカすることになるのなら僕は今すぐそれを実行するよ」

「い、今すぐ仲直りするからそれだけは勘弁してくれ!」

「うんうん!」

「そうか。じゃあ、今後一切このゲーム絡みでケンカしないと誓えるか?」

「誓う!」

「誓うよ!」

「分かった。じゃあ、さっそく仲直りしてくれ」

「わ、分かった。月《ムーン》、あたしが悪かった許してくれ」

「私こそごめんね」

二人が握手をすると二人の周囲で震えていた星の王たちはほっとで下ろした。

「よし、ちゃんと仲直りしたな。じゃあ、晩ごはんの支度でもするか」

「そうか。なあ、雅人《まさと》手伝ってやろうか?」

「わ、私も!」

「え? いいのか?」

「ああ、もちろんだ」

「うんうん!」

「そうか。じゃあ、味噌作ってくれ」

「分かった」

「わ、分かった!」

「おーい、子《わらこ》ー。二人の補助を頼むー」

「かしこまりました」

こうして星の王たちの件は終了した。まあ、違う宇宙から何か來る可能はあるから油斷はできないがな。

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