《凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ〜TIPS€ 俺だけダンジョン攻略のヒントが聞こえるのに難易度がハードモード過ぎる件について〜【書籍化決定 2023年】》凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ/最終部・味山只人は最強の怪ビルドで難易度ナイトメアのクソダンジョン世界を踏破し、全ての神話と最悪BADエンドをボコボコにするようです
【ぜんかいのあらすじ!!】
寢過ごした主人公、味山只人が目を覚ますと世界が滅んでいた。
廃墟となってトーキョーを彷徨う味山、そこでは世界をこんなにした人喰いの神様が宴會騒ぎ。
気分を害した味山がそいつらをギタギタにしようとした所、なんやかんやでニホン最後の総理大臣・多賀とニホン最後の指定探索者・西表と合流する。
耳男にビビりすぎてついうっかり味山を封印してしまったやらかし先生の2人だが、最後の最後にを見せて味山只人に全てを賭ける。
最悪な事に、知り合いや仲間、人類の殆どは神種という神様気取りの化けに食事として吸収されてしまっていた。
ほぼ詰みな狀況を、多賀の切り札である"時を司る大"によるやり直しによりひっくり返す。
だが、このままおめおめとやられっぱなしで時間戻してはい終わりは違うだろ。
やられっぱなしはクソムカつくよな?
なので今、この世界を終わらせたクソどもを可能な限り痛めつけたのちタイムループの始まりだ。
ノリノリで今まで使ってみたかったあのクソ耳の本當の力、耳の化の試運転は大正解。
神様モドキを狩まくり、さあ、全部ぶっ壊して次に行こうか!
その時、ああ、やっぱりか。
お前もそうなっちまったか。
いく所まで行ってしまった英雄が、終わった世界に降り立った。
「名前……あなたのお名前を聞かせてほしいのだけれど」
「……さあ、忘れちまった。多分それなりに立派なお名前だったはずだけどな」
奇妙で、靜かな時間。
白いを纏うが、降りてくる。
うんしょ、うんしょと巨大な扉を押して、その隙間から地上へ降りる。
化は、それに対しても殺したくなる衝を覚えつつ、その白いのの様子を見守っていた。
「ふうん、そうなんだ。奇遇ね、"わたし"も。同じなの。名前、忘れちゃった」
ぴとっ。
驚いた。
化の認知を超えた速度? それとも技量?
気付けばその白い髪のが隣に。
「……距離近くねえか?」
「あら、嫌だった? 貴方とは、このくらいが適切だと思って」
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の1人でに揺れる白い髪、化の肩にしれる。
化が、半歩彼から離れる。
彼が、半歩化へと近づく。
「名前……貴方の事知らないけど、名前聞きたかったな」
「自分の名前も覚えてねえのに人の名前が聞きたいのか?」
「自分の名前は……割とどうでもいいかしら、なんでかはわからないけど」
黒目だけの、人外の目が廃墟の世界を映している。
化は、その様子を見て目を逸らした。
何故か、酷くバツが悪かった。
彼に、この景を見せてしまった、その事がとても。
「當ててやろうか」
「え? なにを?」
だからだろうか、思わず突拍子もないことを口にしてしまう。
「名前、あんたが自分の名前をどうでも良いって思う理由」
化は、答えを知っている。
嵐を従える白いの神へ向けて、浮かぶ耳頭を向けて。
「自分の事が嫌いなんだろ?」
ぽかん。
白いの神が固まる。
黒曜石をブラックホールに沈め込んだような暗黒の目。
白いそのものと言うべき、人外の容姿、それでも彼は綺麗だった。
「わお、驚き。貴方、見た目と違って鋭いのね? あは、なんでわかったの?」
「そりゃお前……ああ、駄目だ。こうしてるうちにまたどんどんどんどん頭が溶けていく。何のためにキレてたのかも、思い出せねえや」
酷く、酷く疲れた。
化がその場に座り込む。
自分が皆殺しにした神達のはまだ世界に殘っている。
厚かましい連中だ、目障りだから全て燃やし溶かしてやるべきか。
「あなた、泣いてるの?」
「……いや、疲れてるだけだ、死ぬほどな」
気付けば、彼もまた化に寄り添うように座る。
「……ふうん。不思議ね、わたしももう何も思い出せないのに、なんだろ、貴方がそんな顔してると、ここがし痛いや」
白いの神が、自分の元を抑える。
戸い、首を傾げながら行う仕草は、妙に懐かしい。
「俺も……何でだろうな、そうなっちまったお前を見てると胃が痛いよ、ほんと」
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「私たち、似てるのね」
「視力検査はした事あるか?」
「ええ、両目とも2.0……あれ?」
ぽたり。
人から英雄へ、そして神にまで至ってしまった彼。
もう彼には必要ないはずのが、最後の仕事を完遂する。
「これ、なんだろ……目から、水が……あれ……?」
くし、くし。
彼が何度目をこすっても、それはもう止まらない。
ぽたり、ぽたり。
雨の降り始めのように、地面を濡らしていく。
「止まらない……止まらないわ、ねえ、貴方、これ、何なのか知ってる?」
「……さあ、なんだろうな」
世界が靜か。
嗚咽も、泣き聲もあげずに、ただ涙を流し続ける。
その隣でじっと固まったままの男。
果てにまで辿り著いてしまった2人が、終わった世界をただ眺める。
「これ……どうしたら、止まるの?」
「難しいな。でも、俺にとっても重大な問題だ。アンタが泣いてるの見るのは本當に胃に悪い」
言いながら化が立ち上がり、のびをする。
死臭満ちる最悪の空気を深く吸い込む。
酷くが痛く、腹が減っていた。
「どこに行くの……?」
その言葉には言外に、わたしを1人にするの? という問いかけもあるように思えた。
TIPS€ ""の発まで殘り3分
「やり殘しがある」
「……?」
「今度は間違えねえ、今度は全部ひっくり返す。こんな終わり、こんな締め方、俺は絶対認めない」
化にこびりつき、ついぞ消えぬその自我がぶ。
「……全部終わって、皆いなくなって、世界はこんなになっちゃった、今更、何をしても無駄なんじゃないかしら」
「ーー似合わねえな、お前」
「わたし?」
「ああ、お前だ。……なんでだろうな、もうなんもかんも思い出せないのに、今のお前見てるとめちゃくちゃにーー」
「「気分が悪い」」
化と神。
同時に紡がれる言葉。
耳から、から。
白いの神が黒い眼を丸々と開ける
「あは」
笑いが溢れた。
「あははは、あははははは。不思議、不思議ね。ーーずっと、ずっと痛くて冷たくて悲しかったのに、今、し楽になってる」
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彼が立ち上がる。
英雄として生まれ、英雄として生きて、最後の最後に神に辿り著いてしまった。
その人生で、心の底から笑えていたごく短い時間の記憶が、ほんの僅かに浮き上がる。
春の記憶。
今はもう遙か遠いこの彼には決して戻らない時間。
耳の化に彼が、ほんのしを寄せる。
白いが耳の化の黒い表を照らす、でも、それだけ。
「あなたはずっと、ずうっとそのままなのね」
TIPS€ 神持ちに見つかった
TIPS€ 警告
「みつけた」
「こんなところにいた」
「かみごろしのかみ」
「もっともあたらしきかみ」
「おいしそう」
「たべたらもっとつよくなれるかな」
「みみながよりもおいしそう」
がちゃん。がちゃん、がちゃん。
巨大な扉、いやーー門。
空に浮かぶ大門がいくつも現れ開いていく。
神種。
人類を駆逐し、この星の新たな支配者の地位に登り詰めた古い生き。
その中で、ダンジョンの力をより多く取りれ、過去の力を、本來にを取り戻していた強い存在。
神。
神話と同等のかんせいど
TIPS€ 神持ちの神種を複數確認。強いぞ、殺せない訳ではないが
「なるほど」
化と神。
2人きりの最期の人類を前に絶達が現れる。
巨大な羽そのもの。
首のない鶏に近いナニカ。
羊の首を握った首なしの巨人。
「いけにえ」
「みみのいけにえ」
「ふわけのかおり」
「のうみそよりもつよいかな」
「みみながよりこわいね」
「あ、とけい、とめたろ」
ぎ、ぎぎぎぎ。
空、いていた時計盤、針のきが止まる。
TIPS€ 神持ちの神種による干渉、""は破壊される
「……いつも、そうだ。人生が思い通りになった事なんて本當に一度もありゃしねえ」
耳の化が空を見上げる。
逆転の一手が失われる。
全てを巻き戻しやり直す為の奇跡は神が現れただけで臺無しになりそうだ。
「……」
絶は人を壊す。
ぞ、ぞ、ぞ……
首の隙間から黒いが垂れ始める。
浮かぶ耳からも同じくコールタールのようながれ始める。
耳の化が、味山只人を塗りつぶし始める。
今度こそその存在全てを飲み込まんとして――。
「ちょっと今邪魔すんな」
TIPS€ "完全された自我"発、耳の化への逆侵食開始
ぴたり。
異変が止まった。
その男は、凡人だ。
大凡なる人、ただの人。
何に選ばれる事も、何に恵まれる事も、秀でる事も、優れたる事もない。
だから、慣れているのだ。
自分の人生がうまくいかない事には。
TIPS€ 完した自我により、耳の化の支配権を一部獲得
TIPS€ 耳の化、解析開始
TIPS€耳の化による神の侵食開始、POW値、及び対抗技能による判定ロール開始
「やりたい事だって、昔はあった。自分が特別だって思い続けたかった」
でも、生きてるといつか無理矢理に気付かされる。
自分には何もないことを。
自分は人生をうまく生きていくのに必要なものを何一つ持ち合わせていなかった事実を。
TIPS€ 完された自我、発
「時間が進むごとに気付いちまう。自分のしょうもなさ、自分のちっぽけさ、無能さ。人生を進むのは、俺に難しくて面倒でめんどくさくてめんどくさくてめんどくさくてたまらない」
突きつけられる自分の本質的な生きる事への向いてなさ。
才能あるものが平気で行える事が行えない。
學業も仕事もその他全て、社會のルールに守られてしか生きていけないのに、そのルールに沿うのがどうしようもなく下手くそで。
TIPS€ 完された自我、発
「敵も多い。皆疲れて、皆靜かに絶して、皆ゆっくり諦めていく。1番大事なものが自分じゃなくなっていく。そんなのがたまらなく気持ち悪いのに、俺はそういう中でしか生きていけなかった」
才能が、なかった。
社會から飛び抜けて他よりも優れて、自分だけで生きていく力がなかった。
「たまに良いことがあっても次の日にはもう、繰り返すクソみたいな毎日」
その男は生きる事が嫌いだった。
才能がないからダメだと突きつけられ続けるその場所なんて好きになれるはずもない。
TIPS€ 完した自我発
何度も何度も世界に、社會に打ちのめされ、叩きのめされた。
だから、いつも、ムカついていた。
世界からいつもいつも最後には何かを取り上げられる。
「ほんっと、気分が悪い」
だが、一つだけ味山から決して取り上げられないものがある。
味山只人は決してソレを、手放さない。
「ムカつくんだよ、てめえらみたいなのが」
――。
今、自分が何を思っているか、どうじているか、それに対してどうしたいのか。
喪失も、神も、絶も、味山からそれだけは奪えない。
乾燥し、歪み、捻れ、そして完した自我。
もはや何人たりとも変えること能わぬ凡人の自意識。
存在そのものを冒し、変換する化としての力を行使してなお、味山只人が消える事はない。
「嫌いだ、世界なんて。大嫌いだ、人生なんて。だから、お前らのことが大嫌いだ。だから、だからさあ」
いつも世界は味山只人に降りろと言う。
諦めろ、ゲームを降りろ、諦めろ。
「いただきます」
「生贄」
「味しそう」
の程を弁えて、諦めてそのままーー。
「しんでね」
「ふざけてんのか」
ぐちゃ。
「あ、れ?」
化の前に降り立ち、そのを貪ろうとしていた神のが削がれる。
化の腹からびた黒い手が、神のを削ぎ、もぎ取り。
「マズイ……信じられないほどに甘くて鉄臭くて、マズイ」
主人の口にを運ぶ。
浮かぶ耳そのものが、神のを喰らう。
じゅる、ずるるる。
腑分けされた部位、その保持者が行き著く先、耳の化と化した男のから黒い腕が四方八方にびる。
「俺達はいつか必ず死ぬ、どんだけ生きてようと必ず死ぬ、そう言うふうに出來ている」
完された自我、異常存在にり果てたとしてそれだけは消える事はない。
「でも、俺を殺すのは俺より強い奴らじゃない」
ゲームを降りろと強制する全てのモノをその男は許さない。
「俺を怖がらせるもの、俺を殺そうとするもの、俺を害そうとするもの、俺を軽んじるもの、俺は俺の敵が喜ぶ事はなにひとつしたくない」
考えろ。
かつて味山只人であった者は自分に言い聞かせる。
もはや人のは溶け消えた。
もはや己を人として繋ぎ止めていた全ては滅んだ。
「かわいそう」
「おいしそう」
「ひとりぼっち」
「いみないじゃん」
がちゃん、がちゃん。
扉が次々開いていく。
世界は既に神のもの。ここにもうその男の居場所はない。
荒野の世界。
滅びた世界。
頼るものも、縋るものも、目指すものもない。
殘っているのはなんだ。
人としての形も無くし、希も絶え、もはや戦う理由すらもない。
それならなんで、まだく。
それならなんで、まだ生きる。
理由もなく、意義も、意味もないのに。
「なんで、まだたたかうの」
1人の神からの問い掛け。
それは隣でじっとこちらを見つめる白い神からの言葉。
「なんで、まだいきるの」
人の人生にもともと意味がないのなら。
生まれてきた理由も、生き続ける理由もないのなら。
命に理由がないのなら、それが世界の答えなら。
「あなたはなんで、やめないの?」
白い神。
かつて英雄として生きて、只の人に救われ、しかし、神にまで至ってしまった彼が問う。
生きるというのはなんて殘酷で下らなくて、価値のない――。
「俺が探索者だからだ」
「――あ」
全て、正しい。
この世にもともと生きる価値がないのも。
この世界にそもそも意味がないのも。
産まれてきた事にすら、意味も理由もなにもない事を。
だが唯一、人間だけが。
考え、き、挑み、苦しみ、諦め、休み、泥とゴミとヘドロにまみれ。
それでもなお、絶のクソの山の中でも、生きる事だけはやめなかった人間にそれが許される。
「化けはぶっ殺す、仕事はきちんと終わらせる、むかついたらぶちのめす。ああ、そうだ、敵だ。敵がいるんなら、滅ぼす」
このクソったれの世界に、己のクソゲーのような人生に。
意味(名前)を付ける権利がある。
「それが、俺の(凡人探索者の)人(たのしい現代)生(ダンジョンライフ)だ」
味山只人は、決して降りない。
「お前はどうだよ、アシュフィールド」
「――それもそうね、タダヒト」
嵐の音が世界に響いた。
神としての意識を、英雄が乗り越える。
彼は、アレタ・アシュフィールドは知っているのだ。
凡人にぶん毆られて思い知らされている。
汝、只の人なりて。
「ああ、頭痛い……最悪の気分だわ。ええ、そうだ、そうだった、英雄とか、神様とかそういう前にあたしは探索者で、目の前には怪種がたんまりと。人生を儚む前にやる事があったわね」
白い神の元になったが笑う。
もう取り戻せなくても、もう戻る事は出來なくとも。
彼が、神にり果てもなお、手をばした大切なものは全て滅びようとも。
それでも、笑うのだ。
「労働者のきつい所だな、仕事はこっちのセンチリズムに付き合ってはくれねえ」
耳の化。
白き神。
たった2人。
最後にして、最強の探索者2人が、世界に溢れる神(化け)の群れを見つめる。
「タダヒト。作戦は?」
「空の時計盤、あれをかす」
「何か良い事あるの?」
「巻き戻しだ、全部やり直してこっからタイムループ攻略モノの始まりだぜ」
「ああ、それはアリね。でも時計の針止まってない?」
「それはそう。だからこうする」
「聞かせろ、クソ耳」
TIPS€
「あの空に空いてるクソオブジェクト共を殺しまくればき出すらしい」
「シンプルで素敵な條件ね。さて、じゃあ、アレフチーム、最後のの仕事を始めましょうか」
「最期でもねえさ」
「いいえ、最後よ。2人だけで戦うのは、今回が最後。もし次、世界最期の日が來たら、その時は……4人全員で」
「……了解、アシュフィールド」
「おいしそう」
「さいごのじんるい」
「さいごのひと」
「みみながのまえのぜんさい」
「いただきます」
神を持つ神達、人を滅びした新たな星の支配者達がよだれを垂らし始めて。
「跪け」
「はえ?」
風が吹く、収する、弾ける。
白き神が従えるのは星の息吹。
「ストーム・ルーラー」
がちゃん、がちゃん、がちゃん。
赤い空、雲が唸り、うねり、巻き上がる。
風が暴れ、雨が降り裂き、雷が集う。
「あらし」
「あらしだ」
「すごいすごい」
「すごぽ」
白いが、嵐に舞う。
空に浮かぶ奇怪な神、その間をって飛び回るのは、耳の化。
「よお、よそ見してる暇あるのか?」
「ぎ」
神の扱う謎の力、耳の化が地面に叩きつけられる。
べき、めき。
地面が凹む、陥沒する、耳の化のも同じくへちゃげて、潰れて。
「死なない、死なない、死んでも死なない」
化、止まらず。
再生する、れた黒いが、地面に染み込み広がってゆく。
じゅり、ずるり。
黒いが土地を溶かしていく。
ずちゅ。
塵殺した神種のが、黒いに沈んでいく。
TIPS€
「殘機はよお、充分だぜえええ!!」
屠る。
嵐が瞬き、耳が躍する。
人から離れたデザインの神達、本の神を騙る化け達が崩れてゆく。
「あれれれれれ」
「あなた、はんぶんになってるよ」
「あらいやだ、そういうあなたもおめめがえぐれてるわ」
死と滅びから離れすぎて、終わりの概念すらない神達。
でも、ゆっくり、ゆっくり、死んでいく。
嵐と耳に削られて。
TIPS€
がちゃ。
時計の針がき始めた。
「あは」
「ぎゃは」
「あははははははははは」
「ぎゃはははははははは」
「アハハハハハハハハハハハ」
「ギャハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
重なる笑い聲。
行くところまで行った探索者、もう戻れない、もう帰れない。
行き先が地獄ならせめて踴り笑いながら。
白い神が振るう雨と風と雷が神を裂く。
耳の化が振るうが、その暴が神を潰す。
「いたいよ」
「アハッーー」
羽が重なった玉のような神から放たれた。
白い神のを貫く。
「アシュフィールド! く、うぼえ」
「うるさいよ」
鳥の腳がいくつも重なり、球になった神から放たれる杭。
耳の化のを貫き、地面にい止める。
「あ、アアァァァァァァァァ!!」
「ぐ、お、ラァァァァァァァァァァァぁァァ!!」
「あぼん」
「ぷえ」
白い神は倒れない。
びと共に放たれた嵐は耳の化を撃った神を消し飛ばす。
耳の化は止まらない。
びと共に自分を貫く杭を抜き取り、投げ放つ。白い神を撃った神に風を開ける。
「アハ……タダヒト、まだ生きてる?」
「不思議なことにまだ、生きてる……お前も隨分しぶといな」
白い神と化が自然に背中合わせにを寄せる。
がちゃん、がちゃん、がちゃん。
空に現れる扉は止まる事はない。
たった2人の探索者の抵抗も虛しく、星の支配者達が次々と集う。
「それ、あなたが言う? まあ、確かにまだまだ行けるケド」
「元気一杯で何より。切り抜けるぞ、アシュフィールド」
「……あは、貴方はやっぱり、そうでなきゃ」
白い神が空を見上げる。
ぎ、ぎ、ぎぎぎ。
彼の視線の先、時計盤の針がき始めている。
白い神が化を見つめる。
しづつ、化のが崩れ始めていた。
「タダヒト」
「あ? どうした? 今、唐突に閃いた自と再生を絡めた新技を試そうとしてんだけど」
「――それは次のとっておきにしておいて」
「あ?」
水、風、。
耳の化が進化した五でじた刺激。
気づけば嵐の中にいた。
自分の周りを囲う、いや守るように風と雨が化を包む。
「ごめん、ダメね、勝てないわ、やっぱりこれじゃ」
にししっと笑う白い神。
化は彼が作り出した嵐の繭の中で彼の聲を聴く。
「おい……待て、アシュフィールド」
「あは。怖い聲、でも、好きよ、あなたのその怒った聲」
嵐の繭越しに、白い神がおでこをすっと寄せる。
「短い時間だったけど、楽しかった。ええ、楽しかったの、タダヒト、あたし」
「知るか、バカ。さっさと出せ。まだあんなに敵がいるだろうが」
「ええ、そうね、でも時間が來たわ、貴方の戦場は、貴方が命を使う場所はここじゃない」
「――耳の大力」
がいいいいいいいいいいん!!
化のをもって振るわれる大力。
ノータイムで放たれた拳、化は気づいたのだ。
英雄が何をしようとしているかを。
神をすら千切り、ねじり、潰すその怪力もしかし、神に至った英雄の嵐を破る事は出來ない。
「こら、暴しないの。ほら、タダヒト。時計、き出した。あたしの時間は止まっちゃったけど、貴方はまだそうじゃないでしょ」
「おい、ふざけんなよ、ここまで來て一番たのしい大暴れの時間に水さしてんじゃねえ」
ぎ、ぎぎぎぎ。
化と神が屠った神のと魂を吸って、時計盤がき始める。
「大丈夫、こんなやけっぱちの場所じゃなくて、本當に意味のある大暴れを貴方には期待してるから。だから、タダヒト、これはね、あたしからのお願い……ううん、依頼よ」
「おい!」
が溢れる。
耳の化を包んだ嵐の繭が一気に空へ。
嵐渦巻く真っ赤な空へと。
『タダヒト』
「ああ、クソ!! そうだった、お前バカだった……!!」
これこそが、敗北の景。
がゆっくり、ゆっくり、小さくしぼみ、そこから起き上がる、顕れる。
TIPS€ 神種・アレタ・アシュフィールド――
神が支配する大地、破壊と殺戮の地に1人の神が立っている。
流水のように流れるの髪、まばゆく輝くの。
神が贔屓して造ったしい顔立ちの、面影をわずかに殘すその顔。
TIPS€ 神顕現
嵐の巨神。
頭には渦のような天使のを抱き。
型のに、6つの腕。
背中にはしい三対六枚の翼を生やし。
嵐を纏う6つの槍を備えた巨大な神が顕れる。
「クソ……」
『タダヒト、怒らないでってば。どっちにしろ、こうするつもりだった。知ってるでしょ? あたしがこういう人間だって』
にやっと白い神が笑う。
ああ、その顔はどこまでも彼に似ている。
「ふっざけんな! 英雄バカ!! お前、これ、マジで出せって!! 何しようとしてんだ!」
『だから、言ってるじゃない。あなたが戦う場所はもうここじゃない。アレフチームはもういない、皆、皆死んじゃって、あたしはこうなっちゃった。負けたの、あたし達は』
「だから、それを今からどうにかしようってーー」
『でも、貴方は違う。貴方の敗北はまだ決まってない』
「おい、おい! クソ!」
『うわ、凄い力。ダラダラしてたら破られそうね。タダヒト、アジヤマタダヒト。これは依頼よ』
TIPS€
ぼーん、ボーン、ボーン。
時計から鳴り響く音。
時間が來た。
『貴方に賭ける。きっとあたし以外の人も貴方に賭けてるんでしょ? だから、あたしも。……ああ、そうだ、さっき言ったの間違いだわ』
「おい、アシュフイールド!」
『貴方が進む限り、あたしの負けはない。最後の最後、とんでもない逆転を期待してるわ』
「やってやるよ! やってやるけど、その前に! お前も! お前を置いていけるか! 來い! アシュフィールド! お前も」
『行けない。あいつら、追いてくるわよ。分かるもの、この作戦は気づかれてはならない。あたしも今同じだから。でも、代わりに"皆"は連れていってあげて』
ぽわり。
アレタ、だった神が大きな掌を差し出す。
そこから浮かぶ、赤と灰の。
それが、耳の化の耳へと染み込んでゆく。
「あ? がっ、これ、なんっ」
焼け付くような覚に悶えする化。
『あたし達を頼んだわ。タダヒト』
ふうううっと、嵐の神が嵐の繭に息を吹きかける。
たんぽぽの綿を遠く、遠くへ吹き飛ばすように。
「バッーー」
『良い探索を、あたしのーー』
化は笑えない。
神が笑う。
化が手をばす。
「アレタ・アシュフィールド!!」
『さよなら、アジヤマタダヒト』
神は決して、手をばさない。
ぽっぽーぽっぽーぽっぽー。
時計盤から、間抜けな鳩のおもちゃが飛び出る。
ぽっぽー、ぽっぽー、ぽっぽー。
耳の化の視界、嵐とと赤い空。
數多の異形の神の中、白い神がただ1人戦い続ける。
翼の化けに腹を貫かれる。
牙の化けに肩を貫かれる。
蛇が球になった化けに首を絞められる。
數多の神が、嵐の神を壊していく。
だが、それでも。
『あああああああはははははははは、あはははははははははははははははははははは!!』
槍を振るい、翼を広げ。
『行け! 行け! 進め!! タダヒト!! ねえ、タダヒト!! あたし、あたしね! あなたがやっぱり――』
視界が白く白く白く。
耳の化が、時計盤、鳩のおもちゃに吸い込まれ空に吸い込まれ――
『だいす《約定をここに》
「――は?」
世界、樹。
樹、樹樹樹樹樹樹。
濁流のように世界に樹が広がる。
神を押し流す津波の如き、世界を樹が塗り潰す。
樹が、白い神をも覆い盡くして。
その翼を、その腕を、その首を、その槍を、貫き、縛り、埋め盡くし。
樹の奔流が、アレタ・アシュフィールドを――。
TIPS€
TIPS€ 巻き戻しが始まります
TIPS€ 特殊イベント"最高最低最悪最強未來"を達しました
TIPS€ 耳の化にたどり著いた事により、貴方は耳の力の深奧にれました
TIPS€ 耳男の更なる力のヒントを得ました
TIPS€ にかいめをはじめます
TIPS€ 必要な戦力を揃え、神との生存競爭に備えましょう
TIPS€ 最悪の未來だろ?
TIPS€ されど己が止まらぬ最初を見つめろ
◇◇◇◇
りーんりんりんりんりんりん。
ごーん、ごーん、ごーん。
夕焼け小焼け。
遠くの山の影の向こう、ゆっくりと沈む赤い日。
赤と紫、白。
夕焼け空が、ただそこにある。
「……クソが」
男がいた。
今度こそ本當にひとりになった男が。
いくつもの墓石が連なる靜かな墓場。
味山は、ただ、1人。
「……戻ってる」
首をる。顔をる。
可もなく不可もない凡人フェイスが付いている。
のも正常だ。
「……最悪だ、クソ」
墓場の土をに敷く。
普通に凹む。
時間を戻して、やり直す。
ただそれだけじゃ我慢できなかった。
仲間を、友人をゴミのように殺した世界に仕返しがしたくて暴れた。
その結果が、最期の景。
「……アシュフィールド」
あの英雄は1人で戦い続けた。
「俺は……」
自分がするべきだったのは彼に見送られる事じゃなく、彼と最期まで戦う事だったのだ。
あまりにも衝撃的な最後の景。
本質的に他人を必要としない男が、それでも居著いたあの場所、あの仲間達。
本當に居心地がよかった。
本當に大切だった。
それを全て失った。
今度は、目の前で。
「……俺は」
耳の化。
常軌を逸した大いなる力の高揚はとうに消えた。
あるのは只の人のむき出しの姿。
結局は、負けて逃げて、逃がされて、1人になった敗北者。
殘ったは怒りか、悲しみか、いら立ちか――。
いや。
「…………」
そのどれでもない。
何も、ない。
完した自我は、壊れない。
完した自我は、揺らがない。
本當に1人になった味山は、夕焼けの墓場の中、ただ座り込み。息を吐くだけ。
でもかなければならない。
でもこのまま止まる事は出來ない。
「なんでだっけ」
神が群がるあの世界、絶と諦観と興の中、味山は答えを見つけていた。
だが、凡人。
元過ぎれば熱さを忘れるのは當たり前。
「俺、何で――」
PIPIPIPIPIPPIPIPIPI
PIPIPIPIPIPIPIPI
PIPIPIPI
PIPIPIPIPIPI
PIPIPIPIPIPIPIPIPIPIIPI
「えっ」
鳴り響く”探索者端末”の著信音。
鳴り響く”仕事”の合図。
それは、味山只人だけの著信音ではない。
「……そうか」
墓場。
連なる墓石の前に1つ1ついつのまにか現れていた黒いスマホ型端末。
一斉に鳴り響く。
名前もない、役割を終え、最前の男にすべてを託し、消えたあまたの探索者達の墓場。
もう彼らはどこにもいない。
でも、決して消えない事実。
彼らは探索者で。
「……依頼」
味山も、同じだ。
PI。
いつの間にか味山の手にも同じ黒いスマホ型端末。
畫面にはただ一言のメッセージ。
【前へ】
彼らは許さない。
最前が止まる事を。
「……そうだった、依頼をけたんだ、ひっくり返せって。俺の指定探索者から」
立ち上がる。
負けた、確かに味山は負けた。
全部失って、全部なくして。
でも、まだ
TIPS€ YOU ALIVE(お前は生き延びた)
「じゃあ、泣き言言ってる場合じゃねえな」
生きる事がどれだけ辛くてだるくてめんどくさくて悲しくて苦しくても。
生きている事実は変わらない。
只、味山は選んだ。
生きて、前へ進む事を。
「わかったよ」
PIPIPIPIPIPPPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPI
「進む」
PIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPI
「やってやるよ、全部、全部、全部、ぶちのめしてやる」
進む。
その墓場にその背中を見送る者はいなくても。
味山が立ち上がり、進む。
依頼がある、仕事がある、そして敵がいる。
「じゃあ、もうやるしかねえだろ」
ごおおおおおおおおおおおおおん。
ごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
寺の鐘の音は遠く、遠く。
凡人は只、歩き始めた。
その行方に未來がなくとも。
凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ第3部終わり。
〜おしまい〜
PIPIPIPI
PIPIP
PIPI……
PLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL
PLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL
著信音。
今度はメッセージではない。
電話の著信。
「……もしもし?」
『やあ、アジヤマ。ずいぶんと景気の悪い顔をしているものだね』
『よお、タダ、どうした? 腹でも痛めたっすか?』
「…………あ?」
ぷつ。
電話が切れる。
TIPS€ 條件達
TIPS€ ”終わった世界で、それでも敵を許さず、暴れ回る”
TIPS€ ”特定の魂を喰らった神種を完全に殺す”
TIPS€”嵐の神から魂をけ取る”
反的に味山が後ろを振り返る。
西日、赤い夕、墓場の方に誰かがいた。
「おいおいおいおいおい、冷たいねえ、アジヤマ、なーに1人で行こうとしてるんだい? 水臭いじゃあないか。あの夜も一緒にアレタを取り戻しに行ったんだ。なら、今回も同じだろう?」
「いやーわりぃ、タダ。普通にぶっ殺されちまったっすわ。世話かけたな。でも、大丈夫。もう負けねえから」
「……え」
それは、ちっぽけな奇跡。
終わった世界でそれでもあきらめず。
弔いと怒りをもって戦った探索者への。報酬。
赤い髪、ふざけた義眼に、無骨な黒いドレスにを包んだアルビノ。
灰の髪、気な笑顔で手を振る、キャイケメン。
不敵な顔で笑うその2人。
味山はそいつらを知っている。
ああ、ああ、あの絶はこの2人の死で確定されたのだから。
「クラーク……? グレン?」
仲間の名を呼んだ。
へらっと、2人の似てない姉弟が笑って。
ソフィとグレンが――。
「「今度は一緒にぶちのめしに行こうか、凡人探索者」」
~凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ/最終部・味山只人は最強の怪ビルドで難易度ナイトメアのクソダンジョン世界を踏破し、全ての神話と最悪BADエンドをボコボコにするようです~
はじまり
お待たせして申し訳ないです。
読んでくれてありがとうございます。
ようやくここまで進めれた。最終部とありますが、凡人探索者の書籍版が続刊する限りは続ける予定なので引き続き楽しんでもらえれば幸いです。
またこの冬に書籍版の3巻が出る事が決定しました。すげえ楽しい話に出來たのでぜひご覧いただければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
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