《付き合ってから結婚するまで》バンド披
ついに、生徒會でのバンドを披するまであと30分になってしまった。
直前に合わせるために取っておいた教室に集まった。
「よし、集まったな。」
「最後に合わせようか。」
最後の合わせという事もあって、いいじに出來た。
しかし、違和がひとつある。菜が張してリズムを崩してしまうのだ。
「どうしよ…張してきた…」
「菜、大丈夫か?」
手が震えている。張しているのか顔も引きつっている。
「優人君、ちょっと借りるよ。」
「優樹菜ちゃん?!」
優樹菜は菜を舞臺裏へと連れていった。
「ねぇ!まだ出番じゃ…」
「私さ、ピアノで全國大會行ったんだ。」
「何?急に。」
「決勝で負けたんだけど、何でだと思う?」
菜は困している。あと10分だ、こんな事してる暇じゃ…
「私ね、張してたの!」
「え?噓だぁ!」
優樹菜は張とは無縁な、男友達の事しか考えてないただのメンタル強者のはずだ。
「噓じゃないよ、張し過ぎて吐いて退場したもん。」
「えぇ?!」
「今でも張してるよ。今ステージでつまんない漫才披してる人も張してる。」
舞臺袖からだと、足の震えや冷や汗など張している事がよく分かる。
みんな、張してるんだ。
「おーい、急にどこ行くんだよ。」
「優人…みんな…」
「まさか張とかしてねーよな?」
「おい優人、キスしてやれ。」
芽の制止を無視して空は2人の肩を寄せて顔をぶつけた。キスどころか、顔面どうしがぐしゃっと當たった。
「何するんすか先輩!」
「あはは、張ほぐれたろ〜?」
菜はいつの間にか張がほぐれていた。このメンバーなら、大丈夫だ。
「そろそろだな。」
「よし!円陣組むぞ!!」
「せいとかいー?」
「おー!」「ファイトー!」「や〜!」「いくぞー!」
バラバラな掛け聲が逆に張をほぐすきっかけとなる。
まずは人気曲のカバーをいくつか。最後にオリジナル曲を演奏した。
所々聲が裏返ったりしたが、最後まで演奏出來た。
「ありがとうねー!」
「また來年!」
とても盛り上がって、他校から來た生徒達も楽しんでいた。
「おつかれ〜」
「芽、完璧だったぞ。」
「空こそ、最高だった。」
これが終わったら次はキャンプファイヤーだと張り切っていたら、菜は泣いていた。
「どうした?」
「私、張してたよぉ…功して良かったぁ…」
全く、こいつは。可い顔して泣いてるじゃないか。
生徒會メンバーのバンドは大功だった。
to be continued…
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