《小説家の作詞》『雨列車』

雨が降る夜 響く子どもの痛む聲

母が腕に抱き 辺りは悲しみに包まれる

降り注ぐ雨の音に

微かな祈りを捧げれば

列車は走り出す

揺れて揺れて空に運んだ

悲しみを超えて彼方まで

雨をレールにどこまでも

屆け屆け儚き想い

誰も死なせてはダメだから

雨をレールに走り出せ

が沈む頃 響く火薬の鳴き聲が

雨が降るように 花火に託して空を見る

応えない空を仰ぎ

靜かな星空見上げても

列車は走らない

眠る眠る頬の白い子

どうか安らかにお眠りよ

いつか癒しの雨となれ

流せ流せ熱い涙を

子どもを幸せを願って

いつか人は雨となる

祈り願え安寧の日を

たとえ戦火が続いても

を捨てて祈り続けろ

空が霞み涙を流す

人の不幸ごと飲み込んで

そして列車は走り出す

走れ走れ僕らの希

雨を全に浴びながら

雨をレールにどこまでも

      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください