《ダンジョン・ザ・チョイス》708.天雷の神VS支配の雷

「――クレーレ!!」

クレーレに一撃れたあの武は、“メダライズ・ソード”。

「七十ステージより上じゃないと手にらないはずの武なのに……」

アイツら、《スーパー・サタニズム》は七十ステージより上まで攻略している?

エトラの言うとおりなら、攻略の最前線は引き上げられているはずだけれど……。

「――よそ見しないでくれよ!!」

“明星の獅子皇帝の黃金盾”で“ケラウノス・ミョルニル”をけ止め――ッけ流すべきだったッ!! クソ!

「“萬雷鎚”――サンダラスブレイク!!」

「“明星の翼”!!」

後ろに跳びながら、黃昏の十二翼を展開――ダメージを軽減する!

「“雷斬”!!」

「無駄だよ!」

雷の斬撃が跳ね返って來た!?

「“避雷針”!!」

すんでで魔剣に吸収させる!

「“天雷魔法”――サンダラスヘブン!!」

「だから、無駄なんだって」

天雷の爪が霧散し、再び私へと跳ね返ってきてしまう!

「“天雷王剣”!」

剣に雷を導させ、クレーレ達を襲っている《カトリック》共を牽制させる!

Advertisement

「クソ、あの白人!」

「やっぱ白人はクソだな!」

「おい、バカ、やめろ! ルーカスに殺されたいのか!」

中東の生まれっぽい奴等がめ出す。

「それにしても……」

雷を支配するSSランク、“ケラウノス・ミョルニル”。

アレは、私にとって相最悪の武だ。

「やっぱり、その“避雷針”付きは――面倒だね!」

――私の“避雷針の魔剣”が、いきなり引っ張られる!?

「“破壊武”――バスターブレイク!!」

私の魔剣が……簡単に。

しかも、にならず殘骸が散らばって……裝備が解除されない。

「これで、君はを守るが無い。さあ、僕のになろうか」

「私は、死んでもお前なんかに屈しない!」

「関係ないよ。僕には、殺した相手を奴隷にするがあるからね」

そんなアイテム、あるわけ……いや、観測者なら用意しかねない。

「裝備セット1」

“侵略の雷帝剣”をこの手に。

「まだ抵抗するんだね。良いよ、君も彼たち同様、心を折ってあげるよ」

Advertisement

取り巻きの四人がかないと思ったら、そういう関係か。

をコレクションしていられるのも今日までだ、ゲス野郎!! ――“轟雷龍”!!」

左腕の“明星轟雷竜のゴルドガントレット”より、雷の龍を解き放つ!

「まだ無駄なのが解らないのかい? 雷は僕には効かないんだよ!」

雷の龍が戻ってくる。

「“電磁速”――天雷の金星球!!」

雷のっかを通すことで急加速させた巨球は、“轟雷龍”を吸収して威力を更に上昇!!

「な!? ――“魔力障壁”!!」

MPの十分の一を消費してまで、金星球を防いだか。

「“回転”――スキルセット2、“竜化”!」

金星球に“回転”を加えて足止めしつつ、エルフ男を直接襲う!

「な、正気か!?」

“竜化”狀態なら、この程度の雷によるダメージくらいすぐに癒える!

“侵略の雷帝剣”と獅子の盾の応酬により、徐々に押していく!

「調子に乗るな!」

『お前がな!!』

エルフ男の左眼を切り裂いた!!

「――“超同調”ッッ!!」

『――グぅッ!!?』

奴の痛みが、幻痛となって私に!?

「“代わり”ぃぃッッ!!」

「――ぁぁぁああッッッ!!!?」

コイツ、自分の傷を奴隷になすりつけた!?

「――ハイパワーハンマー!!」

頭に食らっ――

「“萬雷腳”ぅッ!!」

腹を蹴り上げられて……“竜化”が解け――

「ガハッ!! ゲホッ!!」

「いヒヒイヒ!! 僕のお気にりを一人ダメにしたんだ――今日から、たっぷりと償って貰わなきゃなぁあ!!」

“超同調”のせいで、コイツの下卑た思考が流れ込んでくる!!

……なるほど、神セックスとはよく言っただ。

「私に、下卑たを流し込みやがって」

「へー、コセって奴に隨分仕込まれてるじゃないか。これは期待できそうだな~!」

私の神なかに土足で踏みったこと、後悔させてやる!!

「へー、どうやって――!!?」

“明星の遣いの絶”に――無理矢理十五文字を刻むkc3jっyj!!

「――――ぎゃぁあああああああああああああいっgryrdっjhbszw!!!!!?」

神が繋がっているなら、神代文字を刻んだ際の――膨大な意識の奔流に曝される覚も味わえ!!

「が……ぐぁ……が」

こんな神惰弱者に、私の大切な魔剣を――二刀流が出來ない私に剣が二振りあっても仕方ない。だったら――――“侵略の雷帝剣”に、“避雷針の魔剣”の殘骸が吸い込まれていく。

「うん。私に相応しい」

“侵略の雷帝剣”改め、“明星の雷帝魔剣”へと昇華された。

「切っ掛けをくれてありがとう、クソエルフ」

「た……ずげ……で」

「でも――キモいから、さっさと私の頭の中から消えろ」

首を刎ね、SSランク持ちを一人、この手で仕留めて……みせ…………。

●●●

『俗共が、蹴散らしてくれる!!』

エレメンタルガーディアンの黒ピカが、集団に切り込んで戦場を混させてくれる!

「來い、上級悪魔ども!」

《カトリック》の奴が、指でグレーターデーモンを二召喚した?

「意味ないよ――“悪魔支配”」

私の力で、グレーターデーモンを支配。召喚者を襲わせてあげる。

「“聖水徒の大天使”!!」

今度は、MPをいっぱい使う守護スキルってやつを呼んだのか!

「“凍結氷葬”!!」

半分水で出來てるからか、思ったよりも簡単に天使を氷付けにできた!

『コイツら、一人一人は大したことないようだな!』

黒ピカが挑発しとる!

「このぉぉ!! “五重魔法”、“線魔法”――アトミックレイ!!」

眼鏡白フード魔法使いが黒ピカに対して発した魔法の線上に、黒で作った大蛇を挾み込む!

「――“法呑み”!!」

私が吸収したアルファ・ドラコニアンの盾の能力で、全ての線を飲み込ませた。

「なんで!?」

「じゃあね――“法吐き”!!」

六つのを、アバターできが取れなくなっていた《カトリック》の奴等に浴びせて消す。

召喚者が死んだからか、グレーターデーモンまで消えちゃう!

「“悪魔大地剣”――デビルグランドスラッシュ!!」

『させぬわ!!』

SSランクかもしれない剣を持った男の一撃で、黒ピカの分厚い盾が両斷された!?

『が……不覚』

盾どころか、黒ピカにまで屆いて!?

「サタちゃん!」

「“萬雷武”――サンダラスフリング!!」

サタンドラゴンのサタちゃんの火球と、エリーシャ姉の“パチモンのトールハンマー”の回転投げが決まり、完全に形は逆転した。

「おい、まずいぞ!」

「《カトリック》の奴等も死んだし、俺達が撤退したって良いだろ!」

めしだした?

「落ち著け、お前ら! ――良いもん見付けた!!」

剣野郎、何を見て――ジュリー姉が倒れてる!?

「“烈火竜技”――レッカドラゴンブレス!!」

竜技じゃ吸収できない!!

「こんのぉぉッ――“ホロケウカムイ”!!」

線にを曬して――なんとか耐え……やば……もう、限界……。

こんなにSSランク使いながら戦ったの初めてだからか……急にが……。

「よし、悪魔共も消えた! とっとと片付けて、俺達もウォルターみたいにSSランクを手にれるぞ!」

“雄大なる悪魔神の夢”が消えて……もう、立ってもいられない。

「おっしゃー!」

「獣の鎧は、俺のもんだ!」

エリーシャとサタちゃんが……。

「妖怪・鎌鼬――“鳥獣戯畫”!」

サキ姉が呼び出したイタチが、浴を著たになった!?

「邪魔なんだよ――“守護神/建雷神たけみかづち!!」

鳥人の男の背後から――雷を纏う、剣を持った巨人の上半が出て來た!?

あれって、お守り欄を使うっていうやつじゃ!!

「消えろよ、雑魚ども!!」

「“影魔法”、シャドーバインド!」

「“二重魔法”、“灰燼魔法”――“魔法生式”!!」

雷神の剣の一振りにサタちゃんと鼬が、エリーシャ姉とサキ姉が影で拘束された直後、灰の虎に襲われて……倒れる。

「……うそ」

SSランクユニークなんて特別なを手にれて、もう敵無しじゃんて結構本気で思ってたのに……このままじゃ。

「ククク! 《カトリック》の奴等のおかげで、SSランクが二つも手にる!」

「なあ、一人だけ生かして、久し振りにそうぜ!」

コイツら……。

「バーカ。このクエスト中は死が消えないんだ。息のを止めてからタップリ愉しめば良いだろうが」

「リーダーみたいにする趣味はねぇーよ」

「泣きんでくれねーと興できねーしよ」

「――ハアハア、ハアハア」

「お、まだ立てんのか」

たとえ死んでも――一人でも多く殺してや……この音って。

聞き慣れない大きな音と、薄暗い空間を強いが照らし消し、巨大なが……止まった?

「……まさか、到著先にジュリーちゃん達が――――こんな狀態で倒れてるなんてね」

サキ姉と同じ名前の黒髪の綺麗な人が、大刀片手に……殺意を漲らせていた。

    人が読んでいる<ダンジョン・ザ・チョイス>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください