《ダンジョン・ザ・チョイス》719.レギオン《スーパー・サタニズム》

「撒き実れ――“雄偉なる大地母竜の永劫回帰”」

「照らし抱け――“雄偉なる黃昏は英雄と共に”」

俺とトゥスカがそれぞれの錬剣をり、巖の杭を払い潰す。

「お返しだ!!」

巖のボーリング玉の群れを放つ!

「ウォルター!」

無數の鈍の盾によって、全て弾かれてしまう。

「さすが、俺のルーカスだ!」

なんだ、この巨漢の白人。

「そこ!!」

黃昏のを、斬撃として飛ばすトゥスカ。

「おっと」

巖の壁をわざと脆く作ったのか、派手に弾けて霧散させた?

「向こうの方が連攜慣れしてるようだな」

「引き離しましょう――カナデ!!」

白い裝甲に覆われた悪魔みたいな巨人が、橫合いからしてきた!?

俺とトゥスカの間に跳躍してきて……これで分斷するつもりか?

「――“拒絶領域”!!」

ローブの聲が響くと同時に、ゴーレムから円柱狀の巨大障壁が展開され――弾き飛ばされる!!

者のスキルを、ゴーレムを起點に発できるのか!

「オラ、余所見してんじゃねぇぞ!」

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ウォルターの大剣の振り下ろしに合わせ、地面から巖の角が生え迫る!!

「鬱陶しい!!」

同じように巖の波をぶつけ、相殺。

「見れば見るほど似てるな、この俺様の“エンド・オブ・ガイアソード”に」

「知るか。とっとと終わらせてやる」

●●●

「“六重詠唱”、“混沌魔法”、“古代屬付與”――カオスレイ」

「武換――“魔師殺しの太刀”!!」

“法喰い”の能力で吸収か。でも――良い目眩ましにはなってる。

「――“火山王剣”」

「え?」

私の魔法に潛り込ませたシューラの剣が、魔師殺しを使っていた男の首を刎ね――“不意打ち無効”が発して生き殘ったか。

「バカ間抜けが。貴重な“不意打ち無効”を」

「うるせぇな! 誰のおかげで助かったと思ってやがる!」

一対一なら問題無さそうだけれど、六対三はちょっと厄介かな。

「なら俺がやってやる――“竜化”!!」

あの東南アジア系の男の武、“竜殺しの騎槍”か。

見た目には合ってるけど、なんでわざわざ自分の弱點裝備をメイン武に……。

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「彼は私が」

突っ込んできた“竜化”男に対し、ナターシャが前に出る。

『“竜槍”――ドラゴンストライク!!』

「――“霊魔砲”」

一瞬で消し炭になるも、“竜化”の能力で大量のMPと引き換えに再生していく。

「“疑命の腕”」

床と同じ材質の腕が下から生え、再生中の竜男を拘束。容赦なく“ロイヤルロードランス”を突き刺していくナターシャ。

『や、やめ、助け……』

「そうだ――スティール」

一発で“竜殺しの騎槍”を盜むナターシャ。

殺した相手のアイテムはクエストが終わるまで手にらないけれど、生きている間なら盜むことは可能。

「テメーら、俺の仲間に何しやがる!」

黒豹獣人の男が突っ込んで來る。

裝備は、ザッカルに渡した“アシストクローンアーマー”の上位裝備、“カラミティーアーマー”か。

「“地震魔法”――アースクエイク!!」

「“魔法障壁”」

地面を伝う衝撃波を、前に出て防ぐ。

「テメー――“獣化”!!」

まあ、修得してるよね。

「”裂黒球”」

黒い炸裂巖を指から発

『“魔斬り”!!』

対魔法のスキルだけど、確かにそれなりの威力もある……けれど。

『ぐぁぁぁあああ!!』

と同時に、大発をゼロ距離から……バカだ。まさか、本気で魔法と勘違いして?

「――“災禍刃”」

苦しんでいる間にを切り離し、上半を蹴って下半から遠ざけておく。

『お、おい……』

「このまま切り離しておけば、いずれMPが盡きて死ぬよね」

下半を消しちゃうと、上半を起點にMP消費で再生してしまう。だからこうする。

「“邪悪王剣”、“混沌王剣”」

上半と下半、それぞれに突き刺して固定。

『お前……悪魔かよ……』

「まあね」

自覚はあるよ。

「“古代兵裝/シルヴァニア”」

魔法使い風のフェアリー男が、青緑の巨大盾剣を召喚した。

「混沌の剣――“寶石魔法”、アクアマリンバイパー!!」

緑味の強い水でできた蛇を、古代兵裝にぶつけて足止め。

「“三重詠唱”、“黃昏魔法”――“魔法生式”!!」

オレンジで構された大鳥を三羽、ね。

「“逆三暗黒宮”」

背中に黒い逆三角形を形――闇の槍を連して大鳥を始末。

「“混沌武”――カオスストライク」

「ま、“魔斷障壁”!!」

防いだのは偉いけれど、貴重なスキルの無駄遣いだね。

「――“災禍刃”」

混沌の指大剣に効果を適用させた狀態で、壊れかけた障壁ごと魔法使いフェアリーを両斷。

「う……そだ……僕はもっと……」

殘りは実質……あと一人か。

○○○

「“千狐焔”」

炎の狐の集団を、魔師殺し持ち含めた三人にけしかける。

メルシュとナターシャが確実に數を減らすまで、アタシは時間稼ぎに徹しようか!

「ハイパワーディバイド!!」

大鎌の一撃で、実の無い狐共が切り消された!?

「ハープーンブレイク!!」

ナターシャに向かって銛を投擲だぁ!?

「“火山王盾”!」

なんとか浮遊盾で防いだが、一発で罅をれられるとは。

「“巖石矢”!!」

前に駆けながら、巖の矢を放つ!

師殺しと銛使いが右に、鎌使いが左に避けた――狙い通りに!

「“紅蓮壁”!!」

目眩ましと嫌がらせを含め、前者の二人の足元から炎を浴びせる!

「“鋼鉄魔法”、スチールバレット」

鎌男に狙いを絞った。

「“早駆け”」

「――“追尾命中”!!」

回避しようとしたのが運の盡き――鋼鉄の玉に囲まれた狀態で、全てが一気に鎌男を襲う!

「が……やっば…………」

手腳が変な方向に折れてたし、生きてたとしてもひとまず放置で良いだろ。

「――“荷電粒子砲”!!」

銛男の攻撃!

『――ぁあぁあああああッッッッッ!!!!』

線に飛んできたのは、ナターシャが相手していた“竜化”男?

しかも、完全に消し炭になってく気配が無い……ナターシャに助けられたかい。

「あ、やっべー」

「まあ、良いじゃんか。ユウキのやつ、前から生意気だったし」

仲間が死んだってのに、この余裕か。

「“火山弓”――」

九文字分の力を込める。

「――あのダークエルフ、チート能力を!?」

「クソ、俺達はま・だ・持・っ・て・な・い・の・に・!」

「――ヴォルケーノブレイズ!!」

「“吹雪王盾”!!」

銛男の盾をぶち抜くも、狙いが逸れちまったかい。

「武換――“メダライズ・ハープン”!!」

を変え――サブ職業のメダルが二つ付いてる?

「“暗黒氾濫銛”――ダークネスリバーハープン!!」

「“逆さ立ち”!!」

を捻るようにジャンプ――逆さになった狀態で天井に足から落ちていきながら、強烈な余波に曬される! ――でもね!

「――“紅蓮矢”!!」

逆さ落下しながら、余波に耐えている魔師殺しの男を狙う!

「おっと」

で弾かれたが、注意はこっちに向けさせられたね!

「“聖騎士武”――パラディンセイバー!!」

「――“瞬足”……なん……で……」

間一髪でナターシャの攻撃を回避した銛男だが、避けた先に投げられていた“竜殺しの騎槍”には気付いていなかったね。

「あーあ、俺以外全滅かよ。まったく、けねー」

三対一になっても、まだこの余裕。

「お前らがパーティーメンバーを減らしてくれやがったおかげで、切り札を切れるぜ――“分”」

師殺し野郎が――十・人・に・増・え・た・!?

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