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〜2176年12月25日PM9:38

マッスルサプラマシィコミュニティ〜

天井から、パラパラと砂埃が落ちてくる。

だが、それを覚でじることはあっても、視覚で捉えることは出來なかった。

摑めそうなほど濃厚な暗闇を進む足は、僅かに震えていた。

しかしながら、その歩みを止めはしない。焦げ臭い空気を力強く吸い込み、エリカ・リグスビーはを屈め、突撃銃アサルトライフルを突き出して進む。

『ヴェラあのは絶対にどこかで見ている』

源と同じように敵側の索敵方法を探りながらも、大膽に歩を進める。

だが、源とエリカでは、ヴェラに対する解像度が違った。

彼には、確信があった。

ヴェラはありとあらゆる索敵方法を採っている。衛星軌道上から、層圏を旋回するUAVから、地面に刺さった小型振探知機から、地下から……ありとあらゆる目を駆使して、彼はこちらを撃滅する機會を探っている。

次善策の準備も萬全にできるほどの豪華な裝備を、エリカ自が吹き飛ばした強化外骨格からも確認できた。