《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》盤上の迷宮航路にご招待 53

どうやら次元の斷層を意図的に起こして、空間を隔絶してるのが行けない原因のようだ。そしてより詳しくスキャンすることでわかったのはその次元の隔たりというのは実は一ミクロンくらいしか無い……ということだ。つまりは普通は観測なんてできない。

こんな細い次元斷層なんてのはありえない。自然的には発生し得ない事象ということだ。つまりはこれはメタリファーがやったものだろう。てかこれって……

「高度すぎる次元の作だね。これは流石に……」

普通、次元が斷裂するなんてのは大災害ものである。それによって滅びた世界……滅びた文明……そういうのがそれなりにある……という記録がG-01の中にはある。

それかある時次元斷層によって別の世界とつながって、そこから異界の怪たち……まあつながった先の生命だけど……それがやってきて侵略戦爭が始まる……なんてのもあったみたいだ。

次元斷層は起こったらもう絶を覚悟した方がいいような、そんな超自然的災害と言ってもいいものなんだ。これは地震や津波、火山の噴火なんて世界の大地が起こすような……そんな原因がわかってる災害じゃない。

それこそ突如、何の前れもなく引き起こるそれによって、世界が崩壊するという理不盡極まりない災害。けど……だ。けど、今観測してる次元斷層はとても安定してた。

こんな次元斷層はG-01の記録を引っ張っても類がないほどに……これはなにかに使えるかもしれないと、々とG-01に記録させないとね。てか一ミクロンの斷層でこの巨のG-01さえも拒絶できるんだから、やっぱり次元とか時間とかそういうじの仕組みに関わってるような力は強い。

一ミクロンなんてのはもう手先でも表せないくらいの小ささだ。それが発生してるだけで、永遠に近づけない結界ができてるようなものである。

「けど攻略できないわけじゃない」

私はそういって周囲にたくさんのモニターを展開する。メインのモニターは全周囲にでかでかとあるG-01から見えてる全周を映すモニターだが、ここでなら私はいくらでも仮想のモニターを自の周囲に展開できる。

なにせ全周囲のモニターそこそこ距離あるからね。細かい文字を読むのには向いてない。

「G-01にはこれまでの次元斷層の記録と観察データ。それにいろいろな仮説だってある」

それならの沢山のデータを頼りに、そしてここに最後のピースがあるじゃないか。それがこの一ミクロンの次元斷層だ。この次元斷層は完されてるといっていい。

これまでの観測された次元斷層はきっと全てが不安定だった。だからこそ、いろいろな災害を生んできた。正しく作り出せば、これだけ次元斷層というのは安定してるともいえる。

そして今、それが目の前にある。これはまたとないチャンスだ。G-01に新たな機能を、それこそ用意されてない全く別の能力を得られるかもしれない。

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