《最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所屬してみました。》第1777話 力の魔神が認めたソフィ以外の超越者
ソフィは背後に居る王琳が話をしていた事をそっくりそのまま『シゲン』達に伝え始める。
その間に王琳は、魔神が張った『固有結界』の『魔力』の殘滓を興味深そうに探っていた。
どうやら王琳は単に戦闘狂というわけではなく、戦闘を有利に持っていくのに使えるような『魔』の技法や概念に興味を持っている様子であった。
そして王琳が『結界』に用いられた『魔力』の殘滓に著目していると、新たな視線をじてそちらに目を合わせる。
――その視線の正は、先程王琳を消滅させようと本気になりかけて『固有結界』を展開した『力の魔神』であった。
「お前は『神格』持ちの神々で間違いなさそうだが、俺が思っている連中よりも『魔』の概念領域は高そうだ。あの黒羽はお前の事を『魔神』と呼んでいたが、それは『魔』を扱う神というところからの由來か? 有象無象の神々でこの『結界』規模のものは張れないだろう?」
王琳は『力の魔神』に向けて話し掛けたが、魔神はジト目を王琳に向けて口を尖らせるだけだった。
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「やれやれ……。元から無口なのか、それともあんな風に敵意を見せた俺とは話をしたくないだけなのか、神々連中は何を考えているのかさっぱり分からんな」
「――」(どうやら……、単なる下界の塵芥ゴミではないようね)
意思の疎通を諦めた王琳は、ジト目のままで視線を向け続けてくる『力の魔神』を無視して、また『結界』の方に意識を向けかけたが、そこで『魔神』から何かを言われたのに気づいて再び視線を向け直した。
「何か言ったか? ちっ、そういえば數・千・年・前・の・時・の・奴・も話が通じなかったな……」
ガシガシと頭を掻きながら溜息を吐いた王琳だが、今度はもう魔神の方を無視せずにその場で『魔力』を展開し始めるのだった。
「どうせお前の『結界』を壊した俺が何なのかと聞いているんだろう? お前ら神々はプライドが高いからだいたい納得できない事があれば、その事ばっかり突いてくるからな。だからお前に言葉が通じずとも伝わるように分かりやすくその答えを見せてやる」
そう言って王琳は自分の周囲のみに『魔力』を現化させると、先程の魔神の張った『結界』の殘滓を脳に思い浮かべると同時に、周囲の現化させた『魔力』を右手に一點集中させるようにコントロールし始める。
その王琳の『魔力コントロール』のさは、流石に『青』と『金』の『二の併用』を行えるだけの事はあり、他の追隨を許さない程の代であった。
「割合的には『魔力』を伴った技法に重きをおいていたな? 理を3程度にして殘りを全て『魔』の技法に備えているといったところか……」
――では、こんなじだろう? 魔神とやら。
王琳はあっさりと『二の併用』を用いると、先程の魔神の張った『聖・域・結・界・』と・見・紛・う・程・の・『結・界・』の・再・現・を行ってみせるのであった。
「――」(なるほど、許・容・範・囲・を・超・え・る・者・か・)
「ほう……?」
「「なっ!?」」
目の前に居る魔神は、初めてソフィと相対した時と同じような冷酷な目を浮かべたかと思うと、淡々と確かめるような視線を王琳から、その『結界』の方へと向け始めた。
そして突然の『魔力』の高まりにシゲンやミスズ達に報告を行っていたソフィも王琳の方を振り返り、大魔王ヌーやエイジ、それにゲンロクといった『魔』に深く攜わっている者達も驚きの聲をあげるのだった。
「――」(これは間違いないようだ。お前の力は下界に大きく影響を與える存在と認識した。今の私には執・行・の・権・限・はないが、近い未來にその大きすぎる力に気づいた他の魔神共が、お前を処理しにやってくるだろう。せいぜいその時を震えて待つがいいぞ、超・越・者・よ……)
「クックック! どうやらお主は相當にやるようだな。こやつがこんな目を他者に向けるところを見るのは実に數千年ぶりだ」
いつの間にかシゲン達と會話を行っていた筈のソフィだったが、気が付けば音もなく王琳達の元へと戻ってきていて、彼らの目の前でそう告げるのだった。
「――」(ソフィ、こ・の・者・は・超・越・者・よ・。世界に対して今すぐに脅威があるわけではないけれど、本人の無自覚のに発揮される力だけで世界を崩壊させられる貴方と同じ超・越・者・で間違いない。戦うならば絶対に私の居る範囲で行って頂戴。出なければ前に言っていたような冗談ではなく、本當に貴・方・も・世・界・の・脅・威・と・認・識・さ・れ・て・別世界から次々とこの場に『魔神』が出現を始めて、統・一・執・行・が行われてしまうわ)
「お主がそこまで相を変える程の存在か……!」
力の魔神が告げた言葉を正しく理解して、見る者がぞっとするような笑みを浮かべるソフィだった。
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