《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》盤上の迷宮航路にご招待 63

ポニちゃんは私の詠唱を引き継いだ。それがあったから私は思ったんだ。引き継ぐんじゃなく、私の紡いだ詠唱をポニちゃんなら繰り返せるんじゃない? って。

そしてそれは狙い通りでした。ポニちゃんは私の詠唱を何重にも重ねて詠唱をしてくれました。それによって私の唯一の攻撃魔法。線、私達の世界の言葉では「再生の理」という魔法は大きく太くなりました。

攻撃魔法なのに何故に再生なのか……それは破壊後に再生が來るから……だそうです。でもそれって破壊をしたやつが言うな――と私は思いましたけどね。だから私は魔法名はいいません。

実際破壊した後に魔法の効果で再生が始まるならわかります。けど実際は破壊するだけです。それもこのは消失させる。周囲を巻き込んで派手に破壊するような攻撃ではなく、が通った跡は抉れたようになくなるのです。

なのに再生とは? 普通に「破壊の理」のほうがあってるでしょう。けどきっと教會だから、破壊なんてワードを魔法につけたくなかったのでしょう。だから屁理屈をこねくり回した結果……こんな魔法名になったと……私はそんな風に解釈してます。

そんな私の唯一の攻撃魔法が極太になって吸ってる目玉達に向かう。いつものサイズならきっとこの吸引力とともに吸われてたでしょう。なにせ普段はそれこそ五センチ程度の細さです。けど今は違います。

「はあはあ……」

既に私はバテバテになってしまってますが、それも仕方ありません。なにせ何十回と重ねた魔法。その発を支えてるのは私の魔力。一応魔力を溜めてもらってるアクセサリーがありますから回復はできます。

けどこの一発で私の魔力はすっからかんです。けどそのかいはあったでしょう。なにせ目玉達は私の魔法で藻屑となってくれました。気合をれすぎたせいで船も貫通して外が見えてますけど……

「よくやりました」

褒められました。アイさんが私を褒めてくれるなんて……嬉しいです。

「はい!」

私は元気いっぱいにそう返事をしたのです。でも……

「どうやら向こうにはポニ子の弱點が知られたみたいです。これから同じような行を目玉たちが取るたびにあれをやってたらもちませんよ?」

「それは……」

確かにアイさんの言うとおりです。だって目玉達はどれだけいるかわかりません。いまのは私はガムシャラに眼の前の狀況を乗り越える為だけにやってしまった。すぐにはけない狀態になったいま、追撃をされたら……

式を見てみましょう」

そんな風にアイさんは言ってくれます。式? それを弄るってことでしょうか?

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