《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》盤上の迷宮航路にご招待 65
私も多はアイさんから魔法の知識を授かりました。けど本當にこの短時間での間、その説明を聞いてるだけだった私。アイさんはとてもペチャクチャ――はなんだか言い方がわるいですね。
そう、ものすごい勢いでまるで口が回転してるんじゃないかと思うほどでした。でも當然、彼と私の前提知識は全く違ってます。きっと私はアイさんが持ってる知識の一割もあれば良いほうでしょう。だからはっきり言って私には彼の言葉ちんぷんかんぷんだった。
だから私自はなにかした……ということはないです。でも考えてみたら私が教えてもらった魔法だって別に超常のなにか……が作ったわけじゃなく、教會が長年かけて作ったと、そういう風に聞いてました。
ならば改良だってできておかしくないです。それも私達の世界よりもずっと進んでるアイさんならなおさらでしょう。
「すごい……」
私はポツリとそんな風につぶやく。だって今私はいままでよりも多くの魔法を使った。けどその前……それこそ太くしたあの線よりも疲労度が全く違います。あのときは実際もう倒れそうだったと言っていいです。
なんとか私は……いや私だけじゃなくきっとアイさんもそれらから勇者様もでしょうが、自のエネルギーが切れたとしても、きっと急で補充するためのなにか……をもってるはずです。
私がにつけてるアクセサリーであるように、それぞれになにかあるでしょう。それがあるからこそ、私は倒れる事はありませんでした。けどあれで私自の魔力はすっからかんになってました。
なので本當ならあそこでおしまいです。自然に魔力は回復しますけど……
(いえ、世界が変わりるとそれはないんでしたっけ)
たしかそんなことを言われたような。だからこそ、自のエネルギーである魔力は元の世界にいたときよりも大事にしなさい――という注意事項がありました。魂かられ出るエネルギーで徐々には回復できるようですけど、それは元の世界での自然回復の十分の一くらいとかなんとかだったはず。
だから私はあの時、ピンチだった。追撃があったら危なかったし、自然回復……なんてのはめなかった。それから私はアクセサリーで回復して、実際回復した今は、元よりも調子がいいくらいです。
それに一度私を全快にしたくらいではアクセサリーにあるエネルギーは盡きはしないみたいです。まだ何回か分はあります。実際こんな小さなアクセサリーに自以上の力が宿ってる……というのはなかなかに不思議な覚です。でも事実ですからね。
そして今、確信しました。
「すごいですアイさん! 沢山の魔法の使ったのに疲れ合が全然違います!」
「かなり無駄が多かったから……それをちょっと直しただけよ」
そんな風に謙遜するアイさん。でも私にはどこをどうしたらこんなにも変わるのかわかりません。やっぱりアイさんもすごいです。
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