《最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所屬してみました。》第1789話 過技法の時空干渉領域
「な、何……?」
そのまま僅か一秒に満たぬ間に、煌阿こうあの四方を覆う『結界』が側から割られてしまい、そのまま煌阿は何事もなく外に出てきてしまうのであった。
更に外に出てきたと同時に、煌阿は忘れることなく『結界』の側から見ていた先程のシギンの手印を結んだ事による『捉』に対応を行い始める。
それは赤い『結界』に取り込まれた時に、彼に降り注がれた『蒙もう』と呼ばれる対象を弱化させる効力のあるであった。
すでに『蒙』の効力は『結界』の中に居る時から煌阿に影響を及ぼしていたが、それは解除や対策が行えない為に、彼はされるがままになっていた……、というわけではない。
煌阿は『結界』の規模が過去の妖魔召士のものよりも脆いと判斷した時點で、シギンの『結界』を脅威とは思わなかった。
つまりこの『結界』が解除される瞬間に、反撃を行う為だけに『蒙』をあえて自らける事を良しとしていたのである。
それは『結界』が破られる筈がないと考えてしまい、油斷をしてしまっているシギンに最大の一撃を加える為であった。
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すでに『結界』が破られる前に放たれているシギンの『』の効果は、煌阿の『魔力』を伴った『魔』の技法の一切合切を使えなくさせる為の阻害目的のものである。
だが、すでに他でもないシギンの『蒙』によって、普段の煌阿の『魔力』よりも魔力値が一時的に下がってしまっている。
その弱化されている煌阿の『魔力値』に合わせたシギンの新たな阻害目的のその『魔』の技法は、正しく煌阿の『魔力』を封じる事に功した。
――だが、先程の赤い『結界』から逃れた時に行った煌阿の対応が実を結び、煌阿に掛けられていた『蒙』に対して『魔力干渉』の『過』技法を用いて強引に解除を立させた事によって、煌阿の基もとの『魔力値』まで僅かな時間の間だけ元に戻す事が出來た。
つまり、煌阿の弱化した魔力値分に合わせたシギンの『魔』の技法は立したが、その殘された基の『魔力値』分はこれまで通りに『魔』の技法を使う余力がある。
呆けているシギンではあるが、間違いなく自分が仕掛けた『魔』の技法によって、煌阿は『結界』から自由を得る事は出來たが、そこから先は『魔』を用いた事に関しては何も出來ないだろうと油斷をしてしまっていた。
――その油斷をい、見事に隙を作った煌阿は殘った本來の魔力値分の『魔力』を用いて、明確に何かを行おうとするきを見せた。
「!?」
されども流石は最強と謳われた『妖魔召士』――。
ほんの僅かと呼べる時間はシギンも安心をしきっていたが、煌阿が『結界』から抜け出た瞬間に使えない筈の『魔力』を何やら『魔』の技法に用いようと可視化出來る『魔力』を纏わせたのを見逃さなかった。
何をされるかまでは分からず、更には『魔力』が使えない筈だと頭では理解していたが、シギンはその何か捉えようのない不安、杞憂だと思いつつも拭えないその違和にが勝手に反応して、煌阿のきに対応しようと手印を結び直した。
「及第點だな、人間。だが卜部ならばもっと早くけていたぞ」
――『過』技法、時空干渉領域じくうかんしょうりょういき。
その対象となるモノは、最後にシギンが煌阿に向けて放った『魔力』を封じようとする『魔』の技法であった。
多くの『魔』の理解者が最終到達點と定める『過』が、この『時・空・干・渉・領・域・』である――。
『時空干渉領域』に達した者が行う『過』によって生じる効力とは、時魔法の完全な無効化、及び空間魔法の座標の改竄、及び歪曲を正常に戻し強引に消去させる事。
――そして更には空間魔法を行った者に干渉して、そ・っ・く・り・そ・の・ま・ま・返・す・等・も・有・り・得・る・。
つまり煌阿の『過』の対象となったのは、シギンが最後に放った『』の効力そのものにではなく、その前段階であるシギンの煌阿に対する『空間作』を用いた自の『魔力付與』そのものに対してであった。
順を追って説明すると、煌阿が赤い『結界』に閉じ込められていた時、シギンが駄目押しのつもりで煌阿の行を完全に封じようとして、自の『魔力』の一部を煌阿の纏っている『魔力』の中に點在させようとした。
これによって確かに『煌阿』の『魔力』を用いて行おうとする、それら一切の『魔』の技法を封じる事には功したのだが、煌阿のシギンによる『蒙』による弱化効果の効力を利用した事で、本來の煌阿の『魔力値』分までを封じる事は出來ず、あくまで『蒙』によって弱化した時の煌阿の最大『魔力値』までを封じたのである。
そしてシギンが完全に煌阿の行を封じたと錯覚させた後、煌阿は赤い結界の側で一度目の『過』によって『蒙』の効力を魔力干渉領域の『過』で打ち消して、再び煌阿は自の基となる『魔力値』に戻した事で余力分の『魔力』を用いて二度目の『過』技法、先程の『時空干渉領域』を使って、今度こそシギンの相手に自分の魔力を付與させる『』そのものを打ち消したという事である。
つまり最終的に煌阿は、シギンの赤い結界に平面な鏡である『輝鏡』、更にはシギンの相手の『魔力』を用いて行う技法に対して、自分の魔力を『空間魔法』を用いて相手の魔力に直接付與させるに対して『過』で全てを見事に打ち消して何事もなくシギンの行の全てを阻止したという結果が殘ったのであった。
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