《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》盤上の迷宮航路にご招待 71

ばした腕が時空間の狹間へとれる。そうなるともう後は強制的にそれは起こる。時空間の狹間へと吸い込まれて、そして気づくと……元の場所に吐き出される。

それは一瞬……いや、正確には一瞬でもない。だって……だ。だってそれには時間という概念が重複してるからだ。どういうことか……それはこの狹間が空間だけの狹間じゃないからだ。

時空間……その意味を考えてほしい。この狹間は別の空間で、そしてこの場所とは違う時間が流れてる。それはいくらかこの現象を験することで観測できた。

いくつかの時計を用意することで、それを観測することができたのだ。私のこのコクピットある私の主観の為の時計。そしてG-01の側に作り出した時計。

さらにはG-01の外側に無理矢理つけた時計……それは単純に時計というか、ただ時を刻むだけのストップウォッチの様なものだ。全ては同時にき出し、そして時空間の狹間にれて次に私が元の場所に戻ったと気づいたときその秒數を確認すれば、違いが出てた。

私のコクピットとそしてG-01の防部に仕込んだ時計は変わらない秒數を刻み続けてた。けどG-01のの外……そこにあった時計だけは違った。進んでた。時間が。そして二つの方、部の時計は実は進んでたと言ったけど、正確には何もなってなかったというほうが正しい。つまりは時間は元のままだったのだ。

それってこの時空間の狹間の中の時間は違うということだよ。てかメタリファーならこんなズレを合わせるなんて事は簡単に出來るんじゃないか? とおもった。

だってメタリファーは時空間を司る番人である。もしかしたらその認識が間違ってる……という線もあるにはあるけど、事実としてメタリファーは時間と空間をってるのは私も見てる。

だからあいつは簡単にそこら辺をれるはずだ。ならきっとこれにも意味はある。メタリファーがこの狀態で放置してる意味。それは……

「簡単だよね。つまりこの狀態が完璧だからだ」

……そういう事だと思う。この狀態が完璧に安定してるから、メタリファーはこの時空間の狹間の時間を外のこっちの時間と合わせてないのだ。つまりはそれって空間の安定には時間が必要ということになる。狹間の中では進み、そして私たちの時間は戻る……実は私はちょっとしたタイムトラベルを験してる。それにも意味はある?

けどここは焦點を絞ろう。それは勿論時空間の狹間……それに対してである。安易に進まなければ――って考えるのは危険ということだ。だって普通なら時間が進まない=変化がない――と考えるだろう。だって時間が進んでないんだから、全てはその場で停滯してるはずだ。

でも時間を包してる空間は……違うのかもしれない。それを踏まえつつ、私はこの完璧な空間に干渉して、新たな出口を作らないといけない。キーワードは進んでる時間、安定してる空間、そしてそれを崩しつつ整えられるだけの処理能力、最後に戻ると時間は進んでない――である。

それは一瞬だった。いや、とても速かったといっていいかもしれない。私が次に見たのはさっきよりもより近づいた巨大な円盤だ。

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