《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》盤上の迷宮航路にご招待 81

『そんな!! 馬鹿な! まて! 待ってくれ!! こんなのは何かの間違いだ!!』

そんな聲が頭に響く。そしてそこはまるで宇宙のような……そんな空間? どうやら大きな建をつなぐ渡り廊下ともいえるそんな場所だった。

天井は明なガラスか何かで出來ててとても見晴らしがいい。宇宙かと思ったけど、この彼の視界でなんとか周囲を見ると、なにか泳いでた。でも海ではなさそうだけど……

きっとそういう世界なんだろう。まるで水族館の水中回廊みたいな……そんなロマンチックそうな場所なのに、この『彼』はとても必死に彼を追いかけていた。

てか……

(え? なんであの知的人が連行されてるの?)

そう、彼と良いじだった眼鏡で知的人的なの人がなんか白い鎧の連中に連行されてる。かなりがっしりとした鎧で統一されてるその人達。なんかとても高貴そうな集団。

ただの警察って雰囲気じゃないってのが私にもわかった。だからって不良とかでもないだろう。変な闇組織とかでもなさそう。明らかに公的機関的なさ……そしてその中でもかなり上位の存在みたいな? そんな雰囲気がある。それに……だ。その先だ。知的人が連れられて行く先には赤い赤燈を照らしてる乗りがみえる。ただの車には見えない。

タイヤないし……浮いたりしそうである。

ああいうのは世界共通なのかな? と思った。明らかに彼らは警察だろう。そしてそれに連行されてるということは……単純に考えたらあの知的人さんが犯罪を犯した……ということだ。

でもそんなことが? だ。犯罪なんてするような人じゃなさそうだったけど? まあこの映像で見てるだけの私はほぼ彼をしらないけど……でもそれでも……信じられない。

私でそれなんだから『彼』はなおさらだろう。納得できない、満々だ。

『間違いではない。彼の罪狀は自在干渉による第二アルハーゼンの崩壊。その被害は推定八億人だ。許されることではない』

『だからそれが間違いだって言ってるだろ!』

私はポカーンだった。だって……え? なに? 推定八億人? え? 噓だよね? なんだそのバカみたいな數字? 私の記憶にある生前といえるのか、前世といえるのか……その世界の人口が多分11億くらいだったと思う。それで言うとさ……全人口の七割くらいを殺してることになるんですけど……流石にそれは……そんなことが起こりえるのか? って私は思った。

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