《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》盤上の迷宮航路にご招待 91

私は目を開ける。いや、今までも目は開けてたかもしれない。ただ私の眼球にはこの目の前の見慣れた景ではない、そうじゃない景が見えてただけなのかも。だってそこそこ目がなんか疲れてる。

ああいうのは普通、脳に直接注ぎ込んできてる? というイメージだった。そもそも私だって頭に勝手に納められたフォルダーを開いたイメージだったからね。

だから目が疲れてるのはちょっと意外。私は頭で見てると思ってたんだ。けどどうやら私はさっきまでの景をちゃんと目で視認してたみたいだ。

「あれは……ん?」

何やら私の視界にあったモニター。仮想の方の小さなモニターに何かある。ビックリマークがついたアイコン。それが點滅してその存在を主張してるのだ。

フォルダー名は『00』だ。ゼロゼロでいいのかそれともダブルオーなのか……いや私はなぜかその読み方がわかる。口をついてでてきた。

『イグゼア』

なんで00がそう読めるのか、私にもわからない。けど……そうだとわかる……としか言えない。その知識が私の中に既にあるのだ。それにこのデータ。

それは既に解放されてる。この中のデータ。きっとそれが私とG-01にインストールされてるから、私はこれがわかる。てか……

「理解できない……」

どうやら私のマニュアルにこれも追加されたみたいだ。どうやらこれはG-01というか、もちろんその外裝とかにも影響とがありそうななさそうな……それよりもなんかもっと中心の……それこそユグドラシルシステムに影響してそうな……

「あれ? なんかこれ……」

なんかわかる……いや今回インストールされた分ではなく、何とはなく開いたマニュアルだ。それが……なんかわかる。まさか私の脳、また拡張された? その可能はある? インストールされたのが私の脳を変質させたとかさ……

「なんか怖くなってきた。鏡鏡」

私はモニターに何も寫さないようにして、自分を見る。するとそこにはいつもの見慣れた自分の容姿がみえた。と呼べる自の姿。それに安心する。

今までも脳が拡張されたといっても、私のこの小顔が大きくることはなかった。けど今回はイレギュラーだったわけじゃん? だから不安だったわけだ。でもどうやら見た目的には変化はないみたい。

「そもそもこれって本當に変化なのかな?」

これって私の覚なんだよね。つまりは実は私の理解度が上がっててマニュアルを読めるようになってるだけ……という可能もある。私は自の様子を確かめてみる。

グッパッ――と手を握って放つ。腳を水の中でかしてみる……けど思いっきりけないし、私のこのがなにか変化したのか? といわれるとわかんない。も……相変わらずだ。ないわけじゃない。普通に「ある」。けど巨ではない。私のが巨になったら、明確な変化なのに……

「別に今は変化無いだけかも。この新たなフォルダーを読解出來たらなにか得られる?」

私は目をこする。そして周囲を見る。そしてまた目をこする。変化……はあったかもしれない。私の目には新たなものが見えてた。

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