《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》盤上の迷宮航路にご招待 96

ドゴオオオン!! バガアアアアアアン!!

そんな音が室に響く。まあとても巨大な円盤の中です。いうなればこの通路だけでも六車線くらいの広さが実はある。実際流石にこの円盤を徒歩で移してた……なんてのは思えません。

それに中央分離帯みたいなのも見えるし、実際にここはこの円盤の中の道路みたいなものだと思われる。それだけの広さ。それに結構思いっきりぶつけてるのに壁とか床がぶっこわれない。壊れるのは目玉の方。

「うーん、こんな無茶な戦闘ばっかりやってる訳にはいかないよね」

今のはただのごり押しである。G-01と目玉のスペックが違いすぎるから、ごり押しでなんとかできた。それだけだ。けど流石にこの戦闘パターンを何度も続けられる……なんて思わない。G-01のスペックは多分んな世界の基準と比べても高いと思える。

でもだからって楽に相手にできる存在ばかりか? となるとそんなわけはないでしょう。前なら……こうなる以前なら、エネルギーを増やして、それでパーツを換裝とか新たな武を得るとかすることで著実に強くなっていくことができた。

けど今はそれだけではダメになってる。なにせ、いくらG-01が高能に……高機能になっても、それをってる私たちのつながりが今、薄くなってる。そのせいできがぎこちなくなってるんだ。

「なにか、ない? 悪さをしてるのを排除するだけ……とかじゃね……ダメかも」

どうするのがいいのか? はっきり言って、新たに追加されたフォルダ。それの部がインストールされたことが原因なのは明らか。イグゼアを排除する……それの選択肢は実はある。

それを綺麗さっぱりとデリートをするという選択だ。それをしたら私もG-01も以前の狀態に戻れると思う。実際イグゼアが何をメリットとして與えてるのかわかんない。この視界の変化くらいである。それよりもG-01を自由自在にかせないのが不便でしかたない。

メリットとデメリットを考えるとどう考えてもデメリットしかないだろう。でもだからって私はどうしてもイグゼアを排除する気にはなれてない。『彼』の記憶が私にそれをためらわせてるのかも知れない

「いや、それだけじゃない」

私にはきっと天才が殘したこのフォルダに期待してる。だって彼は間違いなく天才だった……と思う。だからそんな彼が殘したこのフォルダにはきっと大切な何かがあるんだと……そう思いたいんだ。

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