《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》盤上の迷宮航路にご招待 102

私はためらいつつ、出來上がった直線の道にG-01の重を預けてみる。するときしんだりすることもなく、頑丈なのがわかった。実際うっすい板にしか見えないが、強度は十分なようだ。

道をさらに作りつつ、私は考える。

「ここの構造はわかってる。元々が道がないから、道を作って目的地を定めて到達するってじなんだよね。なら……その目的地を決めないと、ただ道を作り続けるだけになるんだよね。

目的地……か」

ここはある意味で空間自がねじられた場所というか? そんな風に設計されてるみたい。なので、それぞれが自由に道を作り、その都度、目的地へと接続するという方式を取ってある。

本當ならちょっとの道で目的地に行ける……みたいな合理的なシステムなのだ。こんな數歩、數十歩進む必要なんてそもそもない。簡単に目的地にまでたどり著けるシステムがこれなのだ。

けど私は歩いてた。それは私が明確な目的地を示してないから、道が続くのだ。でも……ね。私はここに來たことないし? とりあえずどこにいくか? この船の中樞? 確かに最終的な目的はそこだ。そこにはきっとG-01と似たようなエンジンであるユグドラシルシステムがあるだろう。

それを手にれれば、ツインドライブとかにできたり? 夢が広がるばかりである。でもそれをやってしまうと、この船はきっと完全に停止することになる。となると……この船の中で維持されてる『世界』はどうなるのか?

「明確だよね。きっと維持できない。世界は滅ぶ」

狹い世界なんだろう。本當の世界に比べたら、そもそもが実験的に作られた世界なんだし……でも……そこにいる生命にとってはそこが紛れもない世界なのはそうだろう。

それを私が勝手に自分の為にって壊していいのか? というね。まあそもそも中樞に行ってみないと何ができるのか? とかわかんないしまずはそこに向かうのが大切だろう。

でもその前に……だ。その前に気になる所がある。それはきっとこの船にあるであろう目玉たちの生産ラインだ。なんでそんなのがこの船にあるのかも気になるし、なんならそこにはきっと勇者たちがいる。

そろそろ合流した方いいかな? とも思うんだよね。なのでまずは勇者たちと合流しよう。そうしよう。

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