《小さなヒカリの語》43ページ目
そんな簡単に取り決められるものなのか? まぁでもこれで、俺がヒカリを手伝うことが現実味を帯びてきたわけだ。ヒカリ一人であんな怪を対処するなんて、小さい頃を良く知っている俺としてはいささか不安だ。ヒカリの強さを信じてないわけじゃないけど。
「それじゃあ俺も頑張ってを鍛えないとな」
中學の時、弓道部の練習でをかしてはいたが、主にメンタル面を鍛えるのが多く、筋力はさほどない。何事もじず正確に真ん中をれるように、お互いの頭にリンゴをのせて合ったこともある。よい子はマネしないでねと一応付け足しておく。
「……のね」
どうやって鍛えていこうかを考えていたので、聲が聞き取れなかった。
「ん? 今なんか言ったか?」
「あのね。こーちゃんは別に無理しなくていいんだよ。これは私の問題だから。こーちゃんは私の仕事を理解してくれればそれで。オウムの退治は私たち討魔師に全て任せてくれればいいんだよ?」
「大丈夫だって心配すんな」
さっきまで弱気だったはずだが、そんな言葉がつい口を出た。
「昨日はいきなりでみっともない所見せちゃったけど今ならやれる。いつでもやれる」
「けど、こーちゃんのに危険が及ぶかもしれないんだよ? それに私がどれだけ心配しているか分かってるの? 教えたのは私だけど、それはただ私のしていることを知ってしいと思ったから。それだけなの。一緒に戦うとかこーちゃんが危険に曬されることを私はまない」
ヒカリの言いたいことは分かる。俺は訓練もけていないただの高校生で、何かしらの凄い能力も持たない一般ピーポーで、そんな奴が怪退治に協力させてくれと言っても足手まといにしかならない。ヒカリはそんな言い方こそしないが、本は同じなのだ。
けれど。
止められてもやろうと進み出るのは、己の利己的な部分もあるが、それ以前に人としてどうなのかということだ。なんであれ行為者自に危険が及ぶことをしているのなら止めるべきだ。それが無理なら協力してやることだ。どちらも為さない奴はたぶん友達でも何でもない赤の他人だ。黙認などしてられない。
「するといったからには結果を出すさ。全て自己責任でするし、極力迷はかけないようにする」
「…………」
ヒカリは俺から目を反らし、顔をうつむかせた。押し黙って、何かを言おうともう一度俺の顔を見て、また顔を背けて。けれど最後はやや仕方なしといった表で、
「あまり無茶なこと……しないでね……もうあんなのは嫌だから」
と、俺を心配する言葉をかけてくれた。昨日の『その仕事手伝うよ』発言が、軽い気持ちで言ったのではないことをしは分かってくれただろうか。これでやっと理解度五十パーセントといったところか。殘りの信用は実踐の働きで得るしかない。そのためにはまず、
- 連載中188 章
シスコンと姉妹と異世界と。
高校3年の11月、都心で積雪が記録された。 草場翔一(くさばしょういち)は天気予報を観ていたのにも関わらず傘を忘れ、同じ學校に通う妹と2人で帰路に著いた。 そこに、雪混じりの路面に足を取られたクルマが突っ込み、翔一は妹の枝里香(えりか)を庇う形で犠牲に。 まっさらな空間の中で意識が覚醒した翔一は、神を自稱する少年から、自分が、妹・枝里香を庇って死んだことを思い知らされた。 その後、事務的説明の後にそのまま異世界へと放り出されることになってしまったのであった。 條件付きでほぼ死なないという、チートな力を持たされたことと、最後の最後に聞き捨てならない言葉を口添えされて……。 あまり泣けないけどクスッとくる日常系コメディ爆誕ッ!!
8 157 - 連載中7 章
スキルが転職と転生?最強じゃないか
これはとある世界から召喚された主人公の物語 主人公の翔は転職と転生というスキルを手に入れたが…? 翔はこのスキルを使い、最強に駆け上がる!
8 167 - 連載中166 章
【嫌われ體質】自覚したら最強?かも
主人公『五色 大輔』は生まれ持っての【嫌われ體質】、幼馴染みが居ない、小さい頃から回りの者に嫌われる、友達も居ない、ペットも犬、貓、鳥、金魚にも嫌われる。生き物から嫌われ、病気にも嫌われ、死んだら神にも嫌われていた…。ネタバレ注意、主人公以外にも迷い子(転生者)複數登場。
8 53 - 連載中12 章
異常なクラスメートと異世界転移~それぞれの力が最強で無雙する~
川崎超高校にある2年1組。人數はたったの15人?!だがみんながみんなそれぞれの才能があるなか主人公こと高槻 神魔は何の才能もない。そんな日常を過ごしている中、親友の廚二病にバツゲームで大聲で廚二病発言しろと言われた。約束は守る主義の主人公は、恥を覚悟でそれっぽいこと言ったらクラス內に大きな魔方陣?!が現れた。目覚めた場所は見知らぬ城。説明をうけるとここは異世界だと判明!!そのあとは城で訓練したりだの、遂には魔王討伐を言い渡された?!
8 130 - 連載中21 章
強大すぎる死神は靜かに暮らしたい
死神ラト、それはかつて人だった神 人達は死神を嫌う、死を與える神だと 精霊は死神を好く、魂を導く神だと 死神は思う、靜かに暮らしたいと
8 53 - 連載中58 章
世界にたった一人だけの職業
クラスでもあまり馴染むことができず、友達にも恵まれず高校生活を送っていた高校二年生の主人公の柏沢蓮斗。そんなある日、クラスでいつも通り過ごしていると先生の魔法詠唱によって足元に魔法陣が現れた。魔法陣に吸い込まれた後、目を覚ましたら異世界の王宮の中にいた。皆それぞれ職業に目覚めており、主人公もまた例外ではなかった。だが、主人公の職業はー 異世界の複雑な事情に巻き込まれていく ストーリーです。 新作 「スキル『日常動作』は最強です~ゴミスキルだと思ったら、超萬能スキルでした~」も興味のある方は見に來てください。 お気に入り1000突破! ありがとうございます!!
8 134