《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》もう一つの語.29

リンは、同級生達の相手に疲れて、早々にポルタ村に帰ってきた。まだ誰も帰ってきていないようだったので、今日は一人でお風呂にって、自室に篭って寢る事にした。ワクに伝言を頼もうと思ったが、ワクはマガラ神殿で作業を行っている。

パスカルとエイダに來てもらった。丁度新しくマガラ神殿に來た、ヒポグリフが居て、リンの眷屬になりたいという事だったので、許可を出して一緒に來てもらった。一緒に來たのは、4頭だ。リンは、それぞれ、コボル/アルゴル/アセンブラ/アンスシーと名付けた。予想通り、名付けが終わると、ヒポグリフは、グリフォンに進化した。リンは、6頭に対して、自分は先に休んでいると伝えてもらった。

リンが部屋で寢ていると、リビングが何やら騒がしくなっていた。「ミル。これどういう事?なんで、グリフォンが・・・。」「大丈夫。リンの眷屬だから、そうだよね。パスカル?」「はい。ミル奧様。4頭は新しく眷屬に加わった者達です。奧方。よろしくお願いします。」「ねぇそれより、リンは?」「リン様は、先に休むとおっしゃっていました。」「そう?」

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ミルが、場を支配しているようだ。起き出さなくても良さそうだと思って、リンは目を閉じた。アデレードとタシアナ・・・多分、サラナとウーレンも一緒って事は、みんな承諾したの?マヤに聞いて、神殿がそんなにあるか確認しないとな。全部で5つの神殿を攻略か・・・。時間がかかりそうだな。

「なんで、お風呂があるの?それもかなり大きい!」「私達もっていいのですか?」「アデレード。著替えってある?」「はい。余裕はあります。」「それで、どうするの?」「なにが?」「どこで寢る?」「私は、リビングで・・・。」「あっ私もサラナと一緒でいいです。」「今日は、妾も遠慮するかな。」「それじゃ、僕とタシアナだね。いい?」「・・・うん。頑張る。」「大丈夫だよ。タシアナ。順番で、第三夫人なのだからね。」「そうだけど・・・。」

「私達も、リン君と寢ていいのですか?」「もちろんじゃ。な、ミル。」「うん。従者でも、リンの事が好きなら歓迎だよ。それに、マヤに聞いたけど、リンはなるべく沢山の奧さんを作らないとならないからね。」「あぁそうじゃな。まさか、初代様にそういうがあったとは・・・。」「でも、でも、今回は、私達も同じになるのでしょ。そうなったら、結果は違ってくるかもしれないって、マヤ様が・・・。」「うんうん」「それでも、なるべく、多いほうがいいって、モルトが言っていたからね。」

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「あっそうそう、アデレード様。モルトは、サビニさんのお世話をしていたのでしょ?」「そうじゃよ。それから、様付けは辭めてくれ。同じ、リンの妻なのだから、アデレードと呼んでしいのじゃ」「わかった、アデレード。他の人達も?」「そうじゃよ。兄様が匿っていたのじゃよ。」「へぇそうなのですね。」「それよりも、タシアナ。さっさと、リンの寢室にいかないのか?ミルが殺気から睨んでいるぞ」「だって、心の準備が・・・それに、ミル。服いでいくの?」「そうだよ。全って決めているからね。」「う~う。恥ずかしいな。」「だめ!行くよ。タシアナ!僕、もう眠いよ」「解った!は度!」

ミルとタシアナは、リンの部屋にった。ベッドで寢息を立てているリンの橫に、服と下著をいだ二人が潛り込んだ。「おやすみ。リン」「おやすみ。リン君。ミル。」「うん。おやすみ。タシアナ。」

タシアナは自分でも大膽な事をしているのは理解しているが、ミルに負けたくない気持ちのほうが強かった。全になって、リンの橫で寢る未來があるとは考えていなかった。でも、そこにはおしい男が寢ていると思うと嬉しくなってしまった。

翌朝。リンは、タシアナが橫で寢ているのにびっくりする。最初、ミルが寢ているのを見て、いつもの事だと思ったし、部屋に鍵を付けているわけではない。タシアナが橫で寢ている狀況にびっくりしたのだ。それも全でだ。リンが起きた事で、ミルが起きてきた「あっリン。おはよう。」ミルは起きて抱きついてキスをしてきた。タシアナは夜張しすぎてなかなか寢られなかった。それで、朝起きられないでいる。

「タシアナ。朝だよ。起きて!」ミルがタシアナを起こした。かけていた布を剝がして、形のいいおっぱいはおしりが全部見えている。リンは、なるべく見ないように視線をずらした

「う~ん。朝?・・・」起き出したが、まだ頭がき始めていないようだ。「え?え?え?・・・・えぇぇぇ・・・・」

いろいろ思い出したようだ。ミルの手から、布を奪ってに巻き付けている。「見た?」「ゴメン。」「・・・うぅぅ責任取ってくれる?」「あぁタシアナ」「わかった。それならいい。」

タシアナは、布を外して、リンの前に出て、抱きついた。「リン君。知っている?私、リン君の事が好きだったの?初めて會った時の事覚えている?」「あぁ覚えているよ。父さんの友達だって紹介された人の娘だよね。その後、3人で遊んだよね。」「うん。ありがとう。リン君。お父さんとお母さんも、リン君のお父さんとお母さんに謝していたよ。」「そう。ご両親は?」「殺された・・・多分、橋本芳雄、細田博行、西沢祐太。父親の手帳に、三人の名字が書かれていた。最近になって気がついたの。」「そう・・。やっぱり、ミル。タシアナ。アドラの話やっぱりおかしい。」「え?」「そうだね」「なんでこう因果がある人間だけが集められているの?多分、全員、何らかの因果があると思う。」

ミルとタシアナは考え込んでしまった。「ゴメン。ねぇタシアナ。そろそろ服を著ない?目のやり場にこまるのだけれど・・・。ミルもね」「きゃ!バカ。」ミルとタシアナが服を著るのをまって、3人でリビングに向かった。リビングには、アデレードとサラナとウーレンが揃っていた。マヤも來ているようだ。朝食を食べてから、今後の話をする事になった。

リンは、全員に向かって、自分に起こった事を説明した。皆、マヤから聞かされているのか、質問はなかった。そして、アデレードが代表して「リン。妾達は、お主と一緒に居る事をんでいる。もう一人にしないと約束したい。その為なら何だってする。」「・・・わかった。ありがとう。」

それから、マヤと攻略する神殿が人數分ある事を確認した。一旦、マガラ神殿の屋敷に移して、モルト達にしばらく戻ってこられない旨を伝えた。ナナとアルドにも同様の事を伝えた。ナナからは一ヶ月半後にある前會議の後にできれば一度戻ってきてしいと言われた。ドラウとゴルドにも、神殿の攻略を行う旨を伝えた。魔の村の移住も終わり安定した生活が送られるようになったのだという。

一人、一人、グリフォンにって、移する事になった。マヤはリンの肩に乗って移する。一個一個の神殿は、マガラ神殿と同様なじだったが、レベルがあがっているミルとリンがサクッと進めてしまう。一緒に居るメンバーもトドメを刺してレベルアップを行っていく。俗に言うパワーレベリングだ。ナパイヤ神殿をミルが攻略した頃には、一番低い生産スキルしか持っていなかったウーレンでもレベル20になっていた。これは、守備隊の上級職のレベルと同じだ。ちなみに、アルドはレベル24だ。パワーレベリングでも、一定のスキルはにつけていく、リンとミルはまだ余裕があるので他の4名のレベル上げを優先した。オレアード神殿を、アデレードが攻略した。ランパス神殿を、サラナが攻略した。ネレーシス神殿をウーレンが攻略した。そして、ドリュアス神殿を、タシアナが攻略した。皆種族がリンと同じになった事を確認している。神殿攻略後に、一番レベルが低いのがリンとなって、ひそかにリンが落ち込んだのは笑い話だろう。すでに、人族のステータスでは亡くなっているリンはレベルもなかなか上がりにくい狀況になってしまっていた。皆、新しいスキルや上位スキルが顕現している。マガラ神殿を出てから、すでに2ヶ月が過ぎようとしていた。

マガラ神殿に戻ってきたリンをはじめに見つけたのは、モルトだったのは、館でお風呂にろうと思ったからだ。風呂から出て小奇麗な格好になった所で、ナナとアルドが怒鳴り込む勢いで屋敷に乗り込んできて、なんで連絡しなかった。心配したじゃないと本気で怒られた。その後で、リン達が旅立ってからの事を説明してくれた。

リン達が居ない間に、マガラ神殿も大きく変わっていた。アゾレム追い落としに協力してミヤナック家やウォード家の領とマガラ神殿を結ぶ転移門トランスポートを作る事で、流通革命が置きつつある。ニグラや主要な國境の街シャルムにも配置した。これは、神殿の優位を見抜いた。ローザス殿下からの願いだった。

それで、アゾレムがどうなったかというと、前會議に出席したアゾレム男爵はその場で捕えられて、死刑が言い渡された。お家取り潰しが決定された。ウォルシャタ達の蜂起を警戒していたが、それもなく、領に火を放って、一部守備隊と姿を消した。今は、北方連合國ノーザン・コンドミニアムのパーティアック國に潛伏しているという話だ。ドラウとゴルドが調べているということだ。

ニグラの屋敷も大きく変わった。ナッセが孤児院をやることになったが、孤児達がマガラ神殿に來て、必要な素材を買い集めて、ニグラの屋敷で売る様になった。ニグラでの商店を開く許可は、ナッセがローザスと會ってもとめたのだという。そして、ナッセの孤児院には、奴隷になってしまった子供をローザスが買い集めて、開放して、孤児院にれるようにしている。その為に、獣人やエルフといった他種族が住む様になっている。

フェムを始め他の陣も、ナナにわれて、安全面を考慮してマガラ神殿の中に移り住んだ。ここなら家族に會いに行くのも便利だからだ。それに、立花達との紛爭の恐怖が一時的に下がったことも影響している。

帰って來てそうそうにいろんなことがき始めている。

モルトから、ローザス殿下とハーコムレイが面會を申し込んできていると言っていた。都合を合わせるから、指定してしいと伝言を頼んだ。

次にナッセからも面會の申込みがあった。タシアナの件もあるので、リンとアデレードとタシアナでナッセの所に向かうことにした。ミルとサラナとウーレンは、ドラウの所に行ってから、レインを稼ぐ目論見もあって、マガラ神殿の迷宮ダンジョンにアタックすることにした。

ニグラの屋敷に移して、ナッセを尋ねる。「リン兄。タシアナ姉。アデレード様。こんにちは」子供たちからの挨拶に、アデレードが「なんで、妾だけ様なのじゃ。姉って呼ばれたい」とぶつぶつ言っていたので、シェコダとフェルテに、次からアデレードも姉って呼んであげてってお願いした。

「リン様。タシアナ。アデレード様。おかえりなさい」「ナッセ殿ありがとう。おれとも、お義父さんって呼んだほうがいい?」

リンはさり気なく、タシアナを妻として迎えると、ナッセに伝えた。意味がわかったのか、ナッセはタシアナの方を向いたが、タシアナは恥ずかしいのか俯いただけだった。

「リン様。私のことは、ナッセとお呼び下さい。タシアナもその方がいいだろう?」「うん」「わかった。ナッセ。それで何かあったのか?」

「はい。孤児院の件。本當に有難うございます。コンラート家やミヤナック家から支援をけることが出來ました。」「そうか、それは良かった。」「しかし、支援はお斷りしました。」「なぜ?」「お父さん!なんで?」「あぁ語弊がありました。支援の必要がないのです。」「どういうことだ?」「はい。マガラ神殿から出てくる魔の素材をニグラで売るだけで、十分なのです。」「そうか・・・でも、商人もそのうち売り始めるだろう?」「はい。それでも十分なレインを稼ぐことが出來ます。」「そうなのか?」「はい。ここだけの話なのですが、子供たちがドラウ殿の所の方々と仲良くなって、先方が使わない素材を譲ってくれるので、仕れ値がタダ同然ですので、卸値と同じレインで売っても儲けが出てしまいます。」「そういうことなのか、それなら問題ない。タシアナも、単獨で踏破出來る位になっているし、低層部分の魔なら十分安全マージンを取っても倒せるだろうな。」「おぉそうなのですか?それに、この屋敷の立地がよくて、職人街にも商人街にも近いので両方の客から素材の確保依頼が來ます。」「へぇそなんだ。なんか、奴隷になってしまった子供も來ているとか聞いたけど・・・。」「はい。ミヤナック家やウォード家やコンラート家からの支援は斷りましたが、それぞれのレインを使って、奴隷商から子供を救い出しています。」「そうか・・・ナッセ。ここで手狹になったら言えよ。マガラ神殿ないなら、子供たちの為の館を作るからな。」「ありがとうございます。実は、今日ご相談したかったのはそれです。」「あぁ解った、適當な場所に作っておく。」「ありがとうございます」

この後、アデレードとタシアナを殘して、マガラ神殿に戻った。アデレードにはマガラ神殿と他の神殿攻略の説明をお願いしてある。タシアナは、ナッセと何か話が有るのだろうと思っていた。

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