《引きこもりLv.999の國づくり! ―最強ステータスで世界統一します―》突然現れる魔王ちゃん

學生。

それは非常に希分である。

そもそも、學校自が世界にひとつしか存在しない。

、魔、その他の勉學を學ぶ場所である。學校を卒業した者は、それだけである種のブランドになる。

そして教師は、その道では非常に高名なスペシャリストだ。

ゆえに、學校を卒業した者は間違いなくあらゆる業種から引っ張りだこになる。

つまり、將來有な若者しか學できないのだ。

通常であれば、王族、あるいは貴族しか學できない。

あるいは、事業を功させて大金持ちになった平民の子どももいる。だがそれは本當に一部である。

そして。

さらにごく稀に、王都からの推薦で學する者がいる。

これに関しては極めて珍しい例と言ってよい。

なぜならば、武、あるいは魔で、類稀たぐいまれなる才能の持ち主に、國王がみずから推薦狀を発行するからだ。

つまりーー実力による學。

親の七りで無理やり學させられるような連中とは違うのだ。

今回推薦されたのは、前に村を救ったからだろうとシュンは思った。おそらく、村長か勇者あたりが國王に進言したのだ。

それ以外にもちゃっかり前代魔王を討伐しているのだが、それはモンスターたちしか知り得ないことだ。人間とモンスターの戦いは依然として続いているのだから。

「どうする? 學するの?」

「當然だ」

親の問いかけに、シュンは即答する。

そう――

それだけ期待の込められた若者に、國は全力で支援を送る。

的には、食住のうち、食と住は無料で提供してくれるのだ。食糧難のいま、これに乗らない手はない。

もちろんそのぶん、ほぼ毎日學園に通わねばならない。

だが《引きこもりレベル999》の彼はもとよりその気はなく、すくなくとも週の半分は休むつもりである。

それに、自分の知らない世界に行ってみるのも悪くはない。

「い、行くのね。わかったわ」 

親は意外そうに目を丸めた。自分の息子が外出することを了承するなんて、思ってもいなかったから。

すると。 

「ねえ、それって私もれるの?」

「どわっ!」

突然脇から現れたに、シュンは驚きの聲をあげる。

「ロ、ロニン、おまえなんで……!」

「え、來ちゃ駄目だった?」

のほほんとした顔で言う魔王ロニン。

「ちょっと疲れちゃって。遊びにきちゃった」

「だからって急に來るなよな……」

ぼさぼさと後頭部をかくシュン。

一ヶ月前。

魔王戦ののち、ロニンは彼に毎日會えなくなることに憂慮した。

そこで行おこなったのが、転移陣をシュン家のリビングに作すること。これにより、魔王城からシュン家へと、一瞬で行き來できてしまうのだ。

    人が読んでいる<引きこもりLv.999の國づくり! ―最強ステータスで世界統一します―>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください