《異世界で始める人生改革 ~貴族編〜(公爵編→貴族編》第24話 王様への初の謁見

それからお父様としばらく話していると、王都に到著する。

馬車のドアから外に顔を出し王都の城壁を見上げる。

「・・・でかっ!」

そうとしか言えないぐらい立派な城壁がそこにあった。

(いやでかくね?15メートルくらいあんぞ!

俺の家の城壁が々10メートルだからな。

前世の世界でもこの高さの城壁はそうそう無いぞ・・・

うちって小國だったよな?文明の違いってやつか)

城マニアでは別に無いが友達がいなかった高校時代々な趣味に手を出していたため、これでも結構用貧乏だっだりする。

特に三國志や日本の戦國時代などの戦爭ものは結構好きだったためそれなりに勉強している。

城門前には人がいるが當然素通りしてほぼ顔パスで王都にる。

「おお・・・おおおぉぉぉ!!!」

と都にって流石の大きさに圧倒される。

「ハッハッハッ、驚いたかレイン、これがわが國最大の都である王都である」

「はい!とても驚きました。

道や広場などが僕の領土より一回り大きいですね、しかも遠くにお城が見えます

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あそこに陛下が住んでおられるのですね」

「うむ!その通り!これから何度も來ることになるからよく見ておくのだぞ!」

「はい!お父様!」

そうこうしているうちに段々と街並みが変わり、さっきまでとは明らかに一段上の家々がある場所に來る。

一つ一つその場の雰囲気を壊さないがしずつ違う趣のある家々が建ち並んでいた。

その中でも悪い意味でなんか派手な家があった。

「ハハッ!あの家を見てください!異彩を放ち過ぎてますよ!」

「ああ、ヒルデ(第二夫人)の実家の別邸だな」

「・・・」

沈黙が走った。

(やべっ、昔の癖が出たかな、いやいや、そんな悪いことは言って無いはず。

取り敢えずフォロー)

「い、良い意味でなんというかこう趣のあるうつく・・・」

「無理せんで良いぞ。

私も同だ。わざわざ見せ付けるようにこんな場所に建てなくても良かろうに」

「そ、そうですね、ハハハ・・・」

と乾いた笑いが出る。

街の風景の為に大きい家は場所が用意されているのだが、素人が見ても明らかに無理やりねじ込んだようにそこに建っていて、無駄に目立つ。

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(周りとの差を見せつけてやりたいだけだなこりゃ)

そう思いながらもまた暫く進むと今度はもっとまともな意味での豪邸がある。

「おお!綺麗な家ですね、お父様!」

「そうだろそうだろ!我が別荘に到著だ!」

「ここでしたか、さすがお父様!良いご趣味をしてらっしゃる」

「ワハハハハハ」

「ハハッ」

とご機嫌に家にっていく。

と、家の前で執事達が勢揃いで並んでいた。

「お待ちしておりました。長旅ご苦労様でこざいました、旦那様方」

「そなた達もご苦労。何か変わった事は無かったか?」

「はい旦那様。これといった事は座いませんでした」

「そうかそれは良かった。それと私とレインは今からすぐに出かけなければなら無い。ソフィー達を頼むぞ」

「畏まりました。

奧様方、さあ、こちらにどうぞ。

お荷はこちらでお持ち致します」

「うむ。ではこのまま戻り王城へ向かう」

「はい、畏まりました。いってらっしゃいませ」

(えっ?今から行くの?いやいやダルいっすよ。勘弁してしいっす)

この國では別荘がある都市に來たらまず顔を見せ、労をねぎらうのがしきたりになっている。

「ちょっとお待ちください!王様にお會いになるのでしたら私もお連れしてくださいまし!!」

案の定、第二夫人が邪魔をれてくる。

「ならん!この國のしきたりを忘れたのか?」

「覚えております、覚えておりますとも!

ですから王様にはこのプロウスが・・・」

「ならんと言っておろう!既にレインが行く事の連絡は済ませておる!今更変えられはせぬわ!」

とお怒り気味で言う。

取り敢えず大聲出されると心臓に悪いからやめてしい。

あと、正直代わってしい。

だが當然文句など言えるわけもなく仕方なくそのまま馬車に揺られる。

(ハア〜、初の王様とのご対面かよ・・・

ああ、張してきた、気持ち悪い)

つい前世の癖で貧乏ゆすりをしてしまう。

「こらこらレイン、貧乏ゆすりはみっともないから辭めなさい。

気持ちはわかるが落ち著きなさい。

「そうは言われましても、やはり張はしますよ」

「安心しろ。

普通にしていれば良い。

紹介とご説明は私の方からしておいたからお前は黙っていれば良い」

(しておいたって、すでに連絡済みかよ

あと黙ってれば良いってそれ質問フラグだからな)

今から憂鬱だ。

「おおぉぉぉ・・・」

現在俺は下から王城を見上げている。

俺の家も城のようなものだが、やはりこちらも2回りほどでかい。

開門、という聲とともに扉が開いていく。

馬車を置いて王城の上へと登っていく。

「急に來て大丈夫なのですか?」

「連絡はれてあるに決まっているだろう」

そらそうか。

「あの、お父様、気分が優れないので帰ってもよろしいでしょうか?」

「駄目だ」

ですよね〜。

「お、お腹が痛く・・・」

「我慢しろ」

くっ。

「そ、そういえば先約が・・・」

「諦めろ。というかお前まだ友達いないだろう」

今も昔も、ね。

そして一際異彩の放つ扉の前に來る。

「ハアァァ・・・フウゥゥゥゥ・・・」

と何度目か分からない深呼吸をする。

「ポルネシア王!オリオン公爵様とその子息様がいらっしゃいました!」

なかから通せ、という聲が聞こえ、ドアが開かれる。

「では、行こうかレイン」

「はい、お父様」

と謁見の間に2人ではいる。

そして、しうつむきながらはいり、膝をつく。

「ロンド・デュク・ド・オリオンとその長男レイン・デュク・ド・オリオンただいま參上致しました」

「うむご苦労、面をあげよ」

と顔を上げるとそこにはポルネシア王がいた。(當然だが)

顔は渋目の、まあ王様って言ったらこんなじかなと想像するようなお顔だ。

イケメン度では俺のお父様だが、これは好みではっきり分かれるだろう。

「よく來てくれたな、ロンド」

「ハッ、お呼びとあらば何時でも參上致します」

と、世間話のようなものを続けていく。

俺はしうつむきながら心の中で

(早く終われ、早く終われ)

と祈っていた。

「ところでそなたか。お前の子で類稀なる數のスキルを保有しているものは」

「ハッ!類稀なるMP量と足の速さを持っております。それに未だ分からぬスキルがありまして」

「ふむ、まだ分からぬのか?」

「はい、八方に問い合わせたのですがこれといった報は座いません」

(本で知っていたがやはりスキルの詳しい説明は魔眼石では見れないようだな)

「ふむ、では我付きの魔眼スキル持ちを特別に貸そうではないか」

「おお!ハハッ!ポルネシア王のお心遣い謝致します!」

「うむ」

(マ、マズイ!やばい狀況だ!俺の魔法レベルは明らかに異常だ。既にレベルも52を超えている。一流の冒険者さえ上回る!多分この國でも3指にる。

バレたらただじゃ済まないぞ…。

取り敢えず時間稼ぎを!)

「お、お父様…何の話でしょうか?」

「ああ、お前のスキルに一つわからないものがあってな、それを聞こうというのだ」

(どれだ?我が矛か?いや、なら今までの態度が説明つかない。

なら魔導王か?いやそれも違うな。なら魔導書を見せない理由がわからんからな…。

もしかして神眼か?

いやいやいや待て待て待てまずいまずい!それはまずい!!

何としてでも防がないと俺のアドバンテージが死ぬ!)

「あ、あの不躾ながら王様にお願いしたい事が座います!」

「ほう、なんじゃ?」

「はい!あの、自の能力は自分で調べるもの。私も本をたくさん読んでおりますからいずれ見つかる事でしょう。

知識を探求する者として、他者の口から全てを話されるのは恥であります。

提案は大変嬉しく思いますが出來るのであれば辭退させて頂きたく思います!」

と言って頭を下げる。

そしてしばらく若干重い沈黙が流れる。

(さ、さすがに不敬だったかな?

首飛ばされたらどうしよう?

逃げるか……)

すると

「ははははは!!!おお!なるほど!未だ5歳というのに素晴らしい考えを持っておるな!うむ!そうだな!知る事、知ろうとする事は大切だ!よろしい!」

とご機嫌だった。

「ポルネシア王!私の息子が大変失禮致しました!」

「よいよい!我の方こそ余計なお世話だった様だ!許せ!」

「とんでもございません!私の息子の願い聞き屆けてくださって誠に謝申し上げます!」

「うむ!では下がってよいぞ!」

「ハハッ!」

と言って退出する。

(アアアアァァァァ〜〜〜……ツカレタアアァァァァ〜……。ナントカナッタアアァァァァ〜……。

ウウ、ゲロ吐きそう。

てか本當にまで胃が出てきている。)

と俺が力していると橫からお父様が

「ハアァ〜、お前な!めちゃくちゃ焦ったではないか!!急に何を言いだすのだ!」

「い、いえあのここで自分のスキルを全部知ってしまうと後で後悔するような気がしまして……」

「なんだそれは?勘か?」

「はい、勘もありますがなんというか僕が気持ち悪いのですよ

後で自分で調べたかった〜とかなりそうで…」

「…そうか取り敢えずそれで納得しよう。

だが!次からはちゃんと話し合いしてから行くからな!」

と怒ったじで言う。

顔は若干笑っている。

子供が知識に対して貪な事が嬉しいのだ。

だが同時に今回の様な(立場的に)危険な事はしてほしくないという複雑な気持ちなのだ。

「さあ別邸に帰ろう!」

「はい!」

こうしてレインの初謁見は無事終えたのだった。

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